麒麟
空想上の生物、麒麟。取り憑かれた様に乗りたくなりました。
俺の名はDIO。
なかなかGMになれない鍛冶屋である。
あと一息の所まで来ている筈なのに伸び悩んでいる。鉄が欲しい。最近は売り切れに会うことが多い気がする。
気分転換に狩に行こうかと思いながら、ふと厩舎のそばを通りかかると見慣れない生き物が路上で売られている。
あれ”麒麟”?普通の馬とは一味違う見た目の乗り物が売られている。
「麒麟、10000ゴールド売ってまーす」やっぱり麒麟らしい。
麒麟に乗りたい、麒麟に乗りたい、麒麟に乗りたい。変な衝動にかられる。一目惚れである。
「ください!」とDIO。
「あなた戦士ですよね、調教スキルってあります。」鹿角マスクを身につけたティマーがスキルを確認してくる。
「少々。馬をティム出来るくらいはあります。よく死ぬので自分で調達出来るように上げてます。」誇らしく言うセリフでは無いのだが。。
「30くらいかぁ、譲渡には70、75は欲しいマスター弱は。」
「上げてきます!」即答だった走り出す俺。「3日下さい」と添える
「三日後、同じくらいの時間にまた来ますかから頑張ってくださいね」鹿マスクのセラフ。
この瞬間から修行の日々が始まる。
1日目、森に入り動物を見つけてはティム。黒熊、子鹿、茶熊、クーガーをティム。
2日目、北の大地に入ってはセイウチ、白熊、白豹をティム。
3日目、レベルが上がってからは、大鹿、月輪熊、ホワイトウルフ、雄牛をティム!
昼夜を問わず寝る間を惜しんでティムしまくる。修行は辛いが目標があるので頑張れる。加えて比較的サクサクと調教スキルが上がって行った。少し楽しい気分だ。目標の75に到達したが時間ギリギリまでスキル上げに励んだ。
約束の時間に厩舎へ行くとセラフさんが待っていてくれた。
「スキルいくつ?」
「78です」
「頑張りましたね、じゃ、譲渡を始めますか」微笑みながら譲渡作業に入る。
が、中々譲渡され無い。。「マスター行かないと厳しいのかな」愚痴がこぼれる。
譲渡を繰り返す事15分。ようやく譲渡が完了した。俺は麒麟に即座にまたがる。
「おそらく、命令は聞かないので麒麟には乗るだけですよ。あと可能ならスキルもっと上げてください。」
「はい!」
馬とは毛並みが格段に違う。フサフサした尻尾のモフモフ感がたまならない!
セラフさんに代金を払うと俺は街を駆け回り、森を駆け抜ける。次いでに動物を見かけてはティム。
欲求を満たされ俺は充実していた。
ただ、この数日後に悲劇は起こる。。