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見学会

初めてのパーティープレイの時を思い出しながら書きました。

懐かしいな。

俺の名はDIO。

ようやくマスターレベルが見えてきた鍛冶屋である。

が、既に剣術と魔法がマスターレベルに達しているので鍛冶屋を名乗るのに少し抵抗も出てきた。

でも鍛冶屋は譲れないので押し通す事にしている。

最近のマイブームは狩場のルーン(位置情報を記憶する石)集めかな。

巨人たちの住まうダンジョン。竜たちが巣くう洞窟。白竜の住む氷のほこら。悪魔が徘徊する寺院などなど。

古参の気さくな冒険者に同行させて貰いルーンを焼いて貰うのである。

ちなみに移動はゲート(点と点を繋ぐ魔法の門)を使うのだが初めて場所に行く場所のゲートを潜る(くぐる)ドキドキ感はたまらないモノがある。

対岸の門を潜った瞬間モンスターに出くわすなどのハプニングもあり本当にドキドキである。

本当はもう自分でもルーンは焼けるのだが高位魔法も使えるのは秘密にしている。ハイヒールなど魔法を使うのですぐにバレるのだけど。

鍛冶屋戦士を名乗っている事もあり積極的には魔法を使える事は話さないかも知れない。

加えてスクロールや秘薬などはかさばりコストもかかるし自分としても使う場面は制限している。


昨日はデーモンテンプルと呼ばれている場所へ行ってきた。

ゲートを抜けたのはジャングルが少し開けた場所だった。デーモンテンプルは危険な場所なので少し離れた処にゲートを開いたそうだ。まずは古参の戦士2名が安全確保の準備をする為、先行して寺院へ向かった。

待つこと10分。準備が出来たと伝令が来たので魔法使いとバード(吟遊詩人)に連れられてDIOを始めとして5名の若手が続く。若手メンバーの構成は戦士2名、魔法使い2名、俺となる。総勢9名なので結構大所帯かも知れない。

「今回は初めての方は回収メインでお願いしまーす。」古参の方が声をかける。

「それではパーティー組みますね」とバードをリーダーにパーティーを組んだ。話では8名が上限らしい。

古参の魔法使いさんは回復役に徹する様で一旦パーティーからは外れるらしい。

そう言えば伝令を待っている間にバードさんが「私の武器は音楽です!!」とか言っていたが音楽が武器とは如何に。

そうこうしているうちに寺院に着いた。門を抜けると広間があり、奥の祭壇には赤いデーモンが2体彷徨っている。

あれが今回の獲物らしい。??あれ、祭壇の横から竜が出てきたんだけど。。

「あれはドレイク(小型の竜)です。ドラゴン(本物の竜)より弱いモンスです。皆さんでも勝てますよ」古参の戦士が言う。

「ただ、祭壇の下の小部屋にはドラゴンが居ますので祭壇下部の扉は開けなでくださいね」と続けて話す。

これが先行した理由、準備らしい。

そしてどこからかリュート(楽器)の音色が鳴り響く。音楽が鳴り止むとデーモン同士が向かい合い何と戦い始めるではないか!ここからは一方的な虐殺だった。デーモンとデーモン、デーモンとドレイクが戦い殺し合う。加えてダメージを調整し共倒れになるように古参の戦士がモンスのHPを削る。もう祭壇や広間はデーモンとドレイクの死体の山、山、山。辺りは秒でデーモンの死体で埋まって行く。もう回収も大変である。兎に角、死体をあさっては金貨や宝石を拾い集める。余力があればデーモンが持っていた武具などのアイテムを物色。短時間で俺の一日、いや一週間分の稼ぎが集まって行く。若手の魔法使いとDIOを中心に充分金品が溜まっては街の銀行まで飛び、焼いて貰ったルーン使いデーモンテンプルに戻ってくるを繰り返した。

若手の戦士たちは回収の手が開けば自分ら若手たちもモンスを殴る。モンスの反撃が無いので安全に戦闘が出き剣術などスキルも伸びて行く感じだ。ちなみに俺もこっそり叩いていた。それにしても本当に凄いバード様様である。

「余力ありますよねドラも開放しますか?」と戦士、「おk」とバード、魔法使いが続く。

戦いにドラゴンが参戦しても流れは変わらず稼ぎはいっそう増えていった。


だがこの後に事故は起こった。調子に乗った若手の戦士がドラゴンにちょっかいを出したのである。

最初はデーモン同様に安全に叩けていたがバードの扇動より先に若手戦士の攻撃がドラゴンに当たってしまったのだ。手負であったが竜は竜さすがはドラゴンである。ブレスと一撃のコンボで戦士アバンが死んだ。

この日初めての死亡事故である。すぐさま古参の魔法使いが蘇生処置をしアバンは生き返ったがデーモンらの死体に阻まれ彼は装備の回収が上手く出来ない様子であった。。

「今日はここまででーす」古参のメンバーの号令とほぼ同時に魔法使いさんが街までのゲートを開いた。

「みなゲートに入ってくださーい」と続く。そして若手、古参の順にゲート内に消えていった。

この後は街の広間で反省会とゴールドの分配である。

今回は宝石やスクロールも集め換金したので合計で120万ゴールドが集まったらしい。

各自に13万ゴールド支給され若手魔法使いとDIOへは秘薬代でもう1万貰った感じだ。嬉しいボーナスである。

ちなみに普段は日に1万ゴールドも稼げれば良い方だったので大儲けである。

また結構、魔法のかかった武具も出ておりその辺りは死んで装備を失ったアバンさんの装備を揃える感じでコーディネートし、残りを欲しい者が居れば持って行く感じで配分された。今回は貴重な特効アイテムが出ており俺もドラゴン特効の付いたカトラスを頂いた。出来れば、デーモン特効なども欲しい気はしたがそれは次回の楽しみとした。

この時の冒険はこんな感じで締めた。

鍛冶屋魔法戦士。まだまだ、キャラ瞑想の初期段階です。

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