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正義の憤怒~暗黒の溝鼠  作者: 大石政義
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最悪のクリスマスパーティー

 俺は、恋人の佐藤怜奈を亡くした刑事。しかし、俺の彼女が一命を取り戻したと情報が流れ、それが俺に渡ってきた。

俺は憎き叔父家族が母の実家に住み始めて、家庭が壊れていき、俺は叔父家族の子供、康太とは喧嘩を毎日するようになった。康太は俺より成績が低いため、父親の正志からは「恭平君を見習え」しか言わないのだ。しかし、康太が短気であることを知った俺は怒らせようと理不尽な行動を毎日とることにした。

 俺の子供時代はとても壮絶で、獣と獣の戦い、まさにライオンと虎なのだろうか。

 俺と怜奈の出会いは、高校だった。俺はブレザーのボタンを外したまま、高校生活を過ごしており、友人の遠藤浩信と松尾敦彦とはこの時期から仲が良く、三人が刑事になるというのはこの時、知る由もなかった。

 怜奈は岡田梨花という同級生の女の子と仲が良く、いつも二人でいた。

 ある日の午後、怜奈が踊り場で倒れていることに同級生の女の子数名が悲鳴を上げ、担任の先生は康太がしたのではないかと疑った。しかし、康太は俺がしたと濡れ衣を着せており、担任の先生はそれは嘘だと信じてくれていた。

 母の実家に戻ると、突然、康太は俺を殴ってきた。ガタイの強い俺には康太の弱い拳では痛みは無かった。康太はいつも「死ね」「ボケ」「クズ」など親や弟に向かって言っているが、親がそのことで見て見ぬふりをしていた。

 これは数年前のこと。俺たちが高校一年の時だった。ある日の放課後に近くの小学校で行ったクリスマスパーティーで起きた大事件があった。

 それは参加をしていた私服の怜奈がクリスマスの曲を歌うという出し物で康太が暴言を吐いたことだった。そのせいで怜奈は大泣きし、その時にいた怜奈の友達の里香が康太に注意をすると、康太が里香をハンドベルで殴ったことだった。

 怜奈が歌い終わると、康太は嫌な笑みをして何かを言い始めた。

「歌うまくないのによく人の前で出れるな。さすがバカの女だ」

その言葉で俺は康太を殴った。怜奈は泣き始める。

「ふざけるな!お前は何も分かってねえな。一生懸命歌っている怜奈ちゃんに対して、何て失礼なことを言うんだ!」

 怜奈ちゃんの友達も同じことを言ってきた。

「竹内君の言う通りだわ。怜奈ちゃんの気持ちを考えないでよくそんなことが言えるなんてありえないわ」

「怜奈ちゃん、大丈夫?」

 康太は怜奈の髪を引っ張っていた。注意をした女の子の頭に向けて手に持っていたハンドベルを勢いよく殴る。

 その女の子は大きな声を出し、泣き始める。暴れる康太を止めることが出来たのは俺一人だった。

 クリスマスパーティーの終わりに俺は怜奈を呼んで、別のルートで家に帰ることにした。

「竹内君、ありがとうね」

怜奈は真冬の夜なのにミニスカートだった。怜奈とは数日後のクリスマスイブにデートをする予定である。

 この件があったことで康太の親が見て見ぬふりをしたと俺の親が激怒したそうだ。怜奈のことが好きである俺は、怒りで康太の私物を破壊した。康太は私物を壊されたことで俺を蹴り飛ばそうと階段から飛び掛かってきた。

「康太が学校で暴れたこと知らなかったのか?」

「知らないな。康太なんかいらねえよ」

「お前、康太の親だろ!なんでそんなことを言うんだ!今の言葉、言ったことを後悔しろ!」

 待ちに待ったクリスマスイブ。俺は怜奈とデートをしていた。その時、康太は俺に彼女がいることを知り、家で暴れていたそうだ。

 うるさい康太を止めるのは正志ではなく、俺の父親だった。康太は部屋から出るのを禁止され、どんなに暴れても外に出ることが出来なかった。

「出せ!出せ!出せ!」と叫ぶ

 年が明けると、康太は裏で怜奈を殺害をする計画を立て始めた。

康太は学校の裏サイトで知り合った殺人依頼者に怜奈を殺害させるという計画を教えていた。

 怜奈へのいじめが始まったのは年明けだった。俺たちはいじめをしなかった。

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