また出会ってしまった。
あれ、なんか今日はみんなやけに忙しそうだなー。何かあったかしら?
う〜ん…
「ソフィア」
「お父様!」
その後ろから、2人の男の子が。
「アラキア王国の第一王子と第二王子のフーク様とユーリ様だよ。挨拶なさい」
「ソフィア•ナーヴァルでございます。」
そう言えば、挨拶に改めて来るって言ってたっけ。それがまさかの今日!だからみんな忙しそうにしていたのか。
って…ええ!!
何しに来たの!あ、もしかしてぶつかったこと怒りに来た?でもそれも結構前の話だし流石に忘れたと思ってたんだけど…
頭ぐるぐる考えていると
「フーク•シェネルです」
「ユーリ•シェネルです」
2人は挨拶してくれた。それにしても似てるなぁ。
フークは双子の兄で金髪で赤い瞳で優しそうな笑みを浮かべている。
ユーリは弟で、同じく金髪で赤い髪だがその長い前髪を片方に流している。兄に比べ少しクールな顔立ちだ。
そんな違いぱっと見わかるか!って、頭の中でツッコミを入れた。
――――――――
そうして、家の周りを2人に紹介しながら歩いた。
それにしても空気が重すぎる…何話したらいいのかわからない。ましてや前世でもおっさん以外とまともに話していなかった…おっさんの好きそうなトークしかわからない…主に受け身でうまいこと話を合わせるだけだが。
「ここはとても綺麗な眺めですね」
花壇を見てそう言ったのは兄のフークであった。
「そうですよね!ここは家のベランダからちょうど見えて本を読むのに最適な場所なんです!」
「本読むのですね…」
今まであまり話さなかった弟のユーリが話しかけて来た。あまりにも突然のため驚いてしまい少し返事が遅れてしまった。
「…あ、読みます!ミステリーなものが私は好きです!」
「そうなんですね!意外です。てっきりロマンスなどがお好きなのかと思ってました。」
そう兄のフークが言うと、またユーリは黙り込んでしまった。
何か話したかったのかな?ユーリ様はとてもクールな顔立ちだけど恥ずかしがり屋さんなのかしら。
それからいろいろなことを話しお家に帰宅された。
ラッキー!ぶっつかったこと覚えてなかったみたい!よかったよかった〜と、安心していたが…
あれ以来なぜか、シェネル兄弟が家に遊びに来ることが増えた。
なんで…何かまたしてしまった?私はセシルと平凡に遊んでいたいのに…遊ぶ頻度が減るじゃない。
――――――――――
シェネル家
「フーク、ユーリ、貴方たちのどちらかがソフィア様は婚約者候補の1人なのだから、仲良くしておくように」
「はい、お父様お任せください」
僕たちはそう言われて、ナーヴァル家に向かった。
そこには、明るそうな女性、ソフィア様がいた。
僕たちが家のために仲良くしに来た、なんて知らないのに明るく紹介してくれた。
他の家にも挨拶に行ったが、他の家は王子という存在に好かれたいだけなのであろう。僕たち自身を見てはくれなかったのがすぐにわかった。
だが、なぜかソフィア様は違った、媚を売らずミステリーの本好きなことや、友達と遊んだ話をしてくれた。
弟のユーリも初めて初対面のソフィア様に話しかけた。それはとても驚いた、今までも挨拶に行ったが誰1人声はかけていなかったのだから。
気づいたらあっという間に帰る時間になっていた。
帰る頃には、少し話していたい、そして僕もその遊びに混ざりたいとまでそう思っていた。
気づくと僕達はソフィア様の家によく遊びに行くようになってた。
読んでくださりありがとうございました。
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