秘めた気持ち
「婚約か…」
「わかりましたか?ナーヴァルさん…!」
「あっ、はい!…えー、わかりません…」
ソフィアは先日のセシルの婚約のことがかなり頭に残っており、授業にならず先生に注意され今日は終わるのであった。
「ねぇ、アランー、婚約ってどう思う?」
「え、突然なんですか」
ソフィアは授業終わりアランが図書館にいつも行くので、それについて行きながら思わずアランに聞いた。
「私の友達がね、先日婚約をしたのよ。その報告を受けた時お相手のことなどとても嬉しさうに話していてね」
「まあ、そうですね。その方達は相思相愛なのですね。良いことではありませんか」
「良いことだよねー。」
「ソフィアも婚約しているではないですか」
ソフィアはこの問いかけに対し少し間が開いた。
「えーと…私の場合は6歳の頃ね…」
アランに対して婚約をした経緯を話した。
「別にフーク様が嫌いになったとかそう言うことはないのだけど…先日の友達をみて思ったの。婚約が夢だった友達が嬉しそうに話して、それに対して私は6歳の頃とはいえあまり深く考えず承諾してしまった。そして今は学校に通い婚約のまま、フーク様がお優しいからといって、ずっと待ち続けてくれていることに対して、少し罪悪感なの。だからと言って、まだフーク様を恋愛的に好きとは言えない私がそのまま結婚することも正解とも言えないわ。」
ソフィアは流れでアランに思っていることを話してしまった。
「あ、いや、アランに話しても関係ない話よね…急にごめんなさい重たい話して…じゃあ私寮に戻るわ!また明日ね!」
アランの返事を待たずに空元気に話を切り上げ寮に戻る。
「私何言ってるんだろ…アランに話して、私の代わりに決断して?とでも言ってるみたいじゃない…今日はダメな日ね、さっさと寝ましょう」
そして寮に戻りすぐに就寝した。
――――――――――
「あ…」
ソフィアは行ってしまった。
ただ聞くだけになってしまい、そして変な空気のまま終わった。
僕にもわかる。
父上に婚約者を早く決めなさいと言われていた。
だが、僕もソフィアと考えは同じで、好きになっていない人と婚約することはいかがなものかと。
言い寄ってくる方は沢山いたが、それは権力欲しさがゆえ言い寄ってくるだけ。
僕を誰も内から好きになってくれた人はいない、だから全て断りなんとか親を説得しここにきてるんだ。
でもそんなことをもしソフィアに明かして、同情なんてしたとしても僕の身分がバレてしまうし。
アランも悩ませてしまっていた。
「明日なんて話しかけたら良いのだろうか…」




