心配ご無用
ソフィアはあれから発表の練習をして、無事成功させ無事進級することができた。
2年目になると、魔獣の強化とプラスで主な属性以外の属性の育て方が追加された。
ソフィアはクロちゃんが闇属性のため、その育て方はある程度学んではいたが、他の属性は初めてになる。
「よし!2年目も頑張りますわ!」
クロちゃんもソフィアに合わせて鳴いてみせた。
「あ!アラン!」
ソフィアにとって唯一の友達、アランはとても優秀でなんなくと進級し、クラスは変わらず一緒だった。
「進級できてよかったですね」
「ほんとアランのおかげね!」
発表が終わり残りの日はアランによる勉強会を行なっていた。
「そういえば、あの時は聞きにくかったのですが、ソフィアが森にいたのはなぜですか?」
「そういえば話してなかったわね」
見つけてもらえたことに安心したのもつかの間すぐさま勉強だったためソフィアもすっかり話すのさえも忘れていた。
「アランだと思った人がアランじゃなくて、魔法で森に捨てられました。あっ!その男は誰かに頼まれたみたいなことも言ってましたわね」
「僕に化けてたってことですかね…頼まれた…」
アランは頭を悩ませていた。
「何か恨みでも買うようなことしましたか?」
「してないと思うのだけど…」
ソフィアは頭の中の思い出を色々と巡らせた。
「あっ!恨みなのか、どうなのかわからないけれど、フーク様と婚約していることに対して、私をよく思わない人がいました。でもだいぶ昔のことで…」
「もしかするとそれもあり得そうだね…一度フーク様に相談でもしてみたらどうですか?」
「嫌ですわ」
アランの言葉にソフィアは即答した。
一応アランには知らない人について行かない、変だと思ったらすぐに教える、などと約束事をした。
――――――――
その頃シェネル家に来客が現れていた。
「フーク様お久しぶりですわね」
「君は…」
「ジュリアですわ、フーク様ったら卒業してから忘れてしまったのですか?」
ジュリア、フークのファンクラブのリーダーだ。
フークも1人でここに来るなんて何か企んでいるのではないかと疑い始めた。
「何か誤用でしょうか?」
顔に出すまいと作り笑顔で問いかけると
「噂によるとフーク様と婚約していながらもソフィア様は学校に通っているとお聞きしまして」
「確かにそうですが」
「何か変ではありませんか?婚約を先延ばしにするために学校に通うなんて異例ですわよ。きっと他の人に心を射抜かれ逃げているのですよ」
「ソフィアはそんなようなする人ではありません」
「そうですか…では最近はお手紙などのやり取りはしているのですか?」
ジュリアは少し悪い顔を浮かべた。
森に捨てたソフィアが助けられたなんて知らずにいるため手紙のやり取りはしていないと思っているからだ。
「この間進級ができたと手紙で連絡が来ましたが」
「えっ、あ、そうなのですね…それは良かったですわね。じゃあ私はこれで…」
硬い笑顔を向け心では何かがおかしいと疑い、ジュリアはすぐさまシェネル家を後にした。
その姿を見たフークも何かソフィアにしたのではないかと勘づき手紙を書きすぐに送った。
「どういうことよ!ソフィアはあいつが森に捨てたって聞いたから、フーク様に近づいたのに!これじゃ私が変なことを聞きに行っただけじゃないの!」
ジュリアは帰りの馬車でかなり怒っていた。
「あーもう、こうなったらあの手を使うしかないのね…あの男がやっていたことが本当ならやってやるわ!」
―――――――――
翌日ソフィアに手紙が届いた
「あちゃー、フーク様にも報告すべきだったかしら、何だか心配している文章が書き散らかされているわね」
手紙には、最近何か変なことは起きなかったかなどと色々な質問が書かれていた。
ソフィアはそれを見て、終わったことだったためなんとなくで手紙に簡単にか書き送った。
「まぁ、私は無事だし軽く書けばいいわよね!よし!明日も頑張ろー」
後日フークの元に、適当に森に置き去りにされてその日に見つかったから大丈夫ですわ!なんの問題なし!と、すごく簡単な文が届いた。
フークにとってはかなりの事なのに助けてあげられなかった悔しさと、なんとも呑気なソフィアに少し安心も覚えた。
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