黒眼鏡くん
アラン•ロット実の名はアラン•アッシュ、隣のサンヒュース王国の第一王子、魔力も申し分なく強く勉強もできるが、魔獣に対しても極めていきたいと、親を何とか説得し遠く離れたこの町の魔獣学校に進学し闇属性クラスになった。
実名も隠し髪の色も自身の魔法で色か黒髪にし、眼鏡をつけなるべく素顔がわからないようにしている。
努力家で熱心なアランは初日から早速図書室で色々な本を借りて部屋へと運んでいる最中、躓いてしまい本を落とした。
そんな時たまたま廊下にいた女性に拾い上げるのを手伝ってもらった。
「大丈夫です。手伝っていただきありがとうございました」
アランは第一王子と気づかれてはいけないのと、あまり人と関わらないように決めていたので、お礼だけいいすぐ部屋へと戻った。
「流石にバレていないよな、初日からバレて退学なんてしたら…」
アランはこの町にはしたばかりでソフィアが令嬢であり、それがさっきの女性だと言うのも全くわからなかった。
それよりも自分がバレたら大変だと言うことにしか頭が回らなかった。
翌日クラス分けされた教室に行ったアランはなるべく人と関わらないように魔獣のミニ狼闇属性を選んでいた。
人が少ないとは聞いていたし、1番後ろの席で授業を受けていよう、そんなこと思い教室にアランが入ると、すでに後ろの端の席は埋まっており、仕方なく左から2番目の席についた。
はぁ、ついていないな。もう少し早めに着けばよかったか。
そんな心の中でつぶやいていると、
「こんにちは、同じクラス頑張りましょうね」
「あー!昨日の黒髪メガネくん!」
隣の席の女性声に急に話しかけられ、驚き固まっているとみんなの視線がこちらに向いた。
昨日の本のことで心配をしていてくれたみたいだが、あまりにも突然すぎたのでそっけない返事になり、自己紹介まだしてくれたがタイミングよく先生が入り話は終わった。
授業も終盤はと隣を見ると、自身の魔獣に突かれたまま寝ているソフィアが見えた。
なんて、こんなにも呑気なひとなんだろうか、変わっているな。
授業が終えてもまだ寝ていたので、思わず肩を優しく叩き起こしてあげた。
「初めから寝ているなんてすごい度胸ですね」
「あ、いや…ちょっと難しくて…」
そんなソフィアの姿に思わずアランは笑みが溢れていた。
「あ、それと、僕は黒髪メガネくんではなく、アラン•ロットです。よろしく」
さっきできなかった自己紹介を済ませ、教室をでた。
アランは部屋に戻り借りてきた本に目を通したり、予習などをしていた。
「ソフィアか…おかしなひとだったな」
そんな中今日のあの出来事を少し思い出し、また笑みが溢れるのであった。
その笑顔を見たアランの魔獣ボルは何だか嬉しそうに見つめて尻尾を振っていた。
「さぁ、寝るとするか。ボルおいで」
アランはいつものようにボルと一緒に眠りについた。
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