92話 リュートの引っ越し
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商人ギルド経由で受け取った報酬の家に何も置いて無いため、いろいろと買い揃えるためリュート達は商店へと入り家具等を選ぶももとまらず、各人で担当を決めて買い揃える事に決めて、ルカとミウそしてリュートとレナの2人組に別れ別行動を取る。
「それじゃ、3時間後にこの場所で」
「「 はい 」」
リュートはルカに金貨を適当に手渡し別れ、レナと2人で商店を始めるための物を買いに行く。
「主様・・どのお店に行きますか?」
「そうだね、店の開店準備に必要な物を置いている商店を・・」
「あの店に何かありそうです、主様・・」
久しぶりの2人きりとなったレナは、嬉しさのあまりリュートの手を握り自分の勘で見つけた商店へと引っぱって行く。
カランカラン・・
「いらっしゃい・・」
レナが店のドアを開けて鐘の音が鳴り、店に入ると店主の男が2人に声をかける。
「主様、まるで森にいるような香りがしますね」
「ホントだ・・木の香りでいっぱいだな・・」
「この店は、刻んだ木材を取り扱う専門店だからな」
リュートは店内を見渡すと、いろんな大きさに切られた板が壁に立てかけられていたり、棚が置かれている中で1枚の大きな厚さのある商品に目につく。
「この1枚板の値段は?」
「コレかい?コレは高級素材のブラックシダーの1枚板の希少品だ・・金貨10枚するけど買うかい?」
「・・もちろん買うよ」
「・・兄ちゃん、誰かの使用人かい?」
「いえいえ、商人ですよ」
「そ、そうかい・・」
リュートは、店主の男に金貨10枚を支払い壁に立て掛けられているブラックシダーに触れてアイテムボックスに収納した。
「くっ・・・・」
大きな1枚板が目の前で姿を消した事に驚く店主は、何かを言いかけてやめて別のことを聞いた。
「ソレは何に使うんだい?」
「そうですね、店のカウンターに使おうかと・・」
リュートとレナは、商店を出て他の商店へと足を運び他の欲しい物を買いに行き約束の時間が近づいてきたため、買い物をやめて集合場所へと戻った。
「待たせたね・・」
リュートとレナが集合場所に戻ると、ルカとミウが先に戻り大きな袋を持って待っていた。
「いえ、私達もさっき着いたところですから」
「そっか、荷物預かるよ」
「ありがとうございます。リュート様」
ルカとミウは、リュートに持っていた荷物を渡すと、そのままアイテムボクスへと収納され姿を消す。
「・・遅くなったけど、昼飯にしよう・・ミウ、どこか食べたい店はある?」
「そうですね〜以前来たときに行けなかった店があるんですけど、行っても良いですか?」
「良いよ・・案内してくれる?」
「はいです!」
ミウは笑顔で返事をして、そのままの勢いでリュートの手を握り歩き出す。そのミウの姿にルカとレナは、普段であれば争奪戦を始めるはずだが、今日はミウを優先させる事にしていたため黙って後ろをついて歩く。
商店が立ち並ぶ地区から飯屋や酒場がある場所へと辿り着いたリュート達は、ミウの行きたかった飯屋ミートガッツリー亭に入る。
「らっしゃーい!!」
飯屋の店内は男冒険者達と数えるほどの女冒険者の客で賑わっている。
「この肉の香りは、食欲をそそるな・・」
店の従業員に席を案内され席に座るリュートは、ミウが勧める濃厚ガッツリスペシャルメニューを4人分を注文した。
「リュート様、食事の後はどうされますか?」
「ん〜何も考えてなかったな〜ミウは?」
「私は、買いたい物を買えたので・・」
「そしたらさ、新しい家の準備で良いかな?」
「そうですね、宿から家へと生活基盤を変えるで良いですか?」
「そうしようと思うけど、良いかな?」
ルカとレナそしてミウは頷き、食後の行動が決まるとタイミング良く注文した料理がテーブルに並んだ。
「ミウ・・なかなか破壊力のあるメニューだね・・」
「はい、私も聞いていた以上で驚いてます・・」
テーブルの上に置かれた1枚の皿にこぼれそうなほどの焼かれた肉の塊が無造作に置かれ脇には遠慮気味に野菜が一握り盛られている。
その大食漢が好んで食べる料理をルカとレナは普段通りの表情で完食する横で、汗をかきながらリュートとミウが苦しそうに遅れて食べ終わる。
「ふぅ・・もう食べれねぇ・・」
「ゲフッ・・私もです」
「ミウさん、今朝みたいに・・」
「なりませんよ!ルカさん・・ぅぷ・・」
ミウのお腹が落ち着いたところで、飯屋を出たリュート達は新たな家へと戻る途中にリュートはルカ達と別れ1人別行動を取った後に家へと戻った。
「ただいま〜」
「おかえりなさい」
リュートは家のドアを開けると、ルカが出迎える。
「ルカ、他の2人は?」
「2階のリビングで運ばれて来たソファでくつろいでいますよ」
「もう届いたんだ・・」
「はい。他の家具も全て揃って部屋に設置してもらいました」
リュートはルカの話しをしながら家に入り2階に上がるまえに先に終わらせたい作業をする事に決める。
「リュート様?」
「ルカ、ちょっとやりたいことがあるから先に上に行ってて」
「わかりました」
ルカは先に2階へと先に上がり、1人店舗スペースに残ったリュートはアイテムボックスからブラックシダーの1枚板を取り出し床に置く。
「ん〜思っていた通りのちょうど良い長さだ」
独り言を言いながら、通り側の窓の下側にブラックシダーを壁に当てて位置を確認した後に固定する。
「できた・・コレで商品を置けるな・・あれ?」
リュートは、ブラックシダー製カウンターに左手をついて、目の前の窓を開けるとこの場所から通りの客と対面しながら商品を販売できる事に気が付いた。
「おぉ〜コレなら店内に客を入れる事なく商品を売れるな・・」
新しく始めるこの商店での販売方法を閃いたリュートは、納得した後で2階へと上がりリビングへと向かった。
「ただいま〜」
2階に上がり3人がいる細長いリビングへと入ると、壁際に置かれたソファに座るレナとミウがリュートと視線が重なると雑談をやめて立ち上がる。
「おかえりなさい」
「お帰りなさいませ、主様」
「・・リュート様、夕飯はどうしますか?」
「ん〜昼も遅くてあの量だったから、今夜はいらないよ・・」
「わかりました。ミウさんはどうしますか?」
「わ、私も良いです・・」
夕食を作らないでよくなったルカは、することが無くなったためリュートの隣りに座るとリュートはアイテムボックスから木の樽を取り出してテーブルに置いた。
「さぁ、新しい家で生活する事になったし・・飲むか?」
「飲みましょう、リュートさん!」
リュートとミウが飲み始めようとしていると、心配そうな顔でルカが口を開く。
「あの・・あんなことがあったのに、またお酒を飲むんですか?」
「そうですよ、ルカさん!私は、過ぎ去った過去は振り返りません!」
「よく言ったミウ!・・引越し祝いに飲み明かそう!」
「はい!」
2人で盛り上がるリュートとミウを見ていたレナも加わり3人で飲んでいると、1人飲まないルカをレナが誘い仕方なくルカも加わる事にして、4人で騒ぎながら飲み明かしリュートとミウは同じ過ちを繰り返したのだった・・・・。




