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56話 戻り始める日常とレナのステータス

アクセスありがとうございます。

ブクマ200件目指して頑張ります。


 数日ぶりにリュートの姿を見た店主は、ちょうど調理場から出たところでリュートに生きていたのか?と冗談半分で笑いながら話しかけた直後に、レナに首を絞め倒され意識を手放し床に倒れた。


「・・レナ、夕飯が食べれなくなったじゃん」


「くっ・・主様の冒涜は許せません。僭越ながら、この騎士レナが代わりに夕食を作りま・・」


「ダメよ!・・レナ」


「お、お姉様?」


「人様の物を無断に使ってはいけませんし、貴方は料理をしたことがないでしょ?」


「はい・・ですが、一度見れば私のスキルを使えば・・」


「使えば?」


「・・お姉様、私にそのようなスキルがありませんでした」


「ですよね?・・戦闘に特化したレナにはありませんよ。もちろんその役目は、長女である私の役目なのですから」


「2人とも、何を話してるの?」


「リュート様、これは姉妹のたわいも無い話です・・レナ、あの宿主は通りの邪魔になりますから向こうに寝かせてきなさい」


「はい、ルカお姉様」


 レナは席を立つと、気絶している店主の両足首を持って調理場へと引きずりながら運び戻って来る。


 それから宿主が目を覚ますのを待つリュート達だったが、起きる気配は無く時間だけが過ぎていきミウのお腹が小さく鳴ってしまったことを合図にリュートが口を開く。


「・・なかなか起きないな」

 

「今日は無理かもしれませんね、リュート様」


 ルカが調理場の方を見ながら告げると、レナが自慢げに口を開く。


「当然です、主様。このレナが、無痛で意識を刈り取りましたから」


「「 レナ・・ 」」


 リュートとルカの残念がる声を聞いたレナは、薄緑色の瞳をパチパチさせるだけで理解していなさそうだった・・。



「お父さん!!・・どうしたの?ねぇ、起きてよ!」


 不意に調理場から宿主の娘らしき少女の叫び声が聞こえリュート達は顔を向ける。


 その調理場から少女の心配する声と、ビシビシバシバシと音がしばらく聞こえ静かになった後に、レナに意識を刈り取られた宿主が調理場から姿を現して、リュート達の席の前で立ち止まり見渡してからリュートを見た。


「・・・・注文は?」


「お、オススメを4人分と水を」


「あいよ・・」


 短く返事をした宿主は、調理場へと戻る・・。


「オススメ4つだ!レミア!」


「はいよ〜!」


 店主が作ると思い込んでいたリュートは、宿主が調理場を覗き込むように注文を伝え中から少女の声が返ってきた後に椅子に座った姿に声をあげた。


「お前が作るんじゃないんかい!?」


「・・・・」


 宿主は振り向き、ニヤッと笑い再び調理場へと顔を向けた姿にレナは音も無く立ち上がる。


「レナ、もうアレは無視していいから」


 リュートがレナを制止し椅子に座らせる。


 レナは1人不満な表情をしていたが、他の3人は笑っていて久しぶりに楽しい時間を食事と共に過ごし部屋へと戻ったのだった・・。


 部屋に戻り、することが無くなったリュートは寝間着に着替えたレナを自分が使っているベッドに座るよう声をかける。


「私が、主様が使うベッドに座るなんて・・んふぅ・・クンカクンカ」


 レナはリュートに呼ばれベッドに腰かけると、掛け布団を掴み匂いを嗅いでいる。


「レナ・・残念な女みたいだぞ?」


「そ、そんな私は本能のままに・・・・あの、これから何をするのでしょうか?」


「たいしたことじゃないよ、すぐに終わるから・・」


 リュートの言葉にレナはルカに助けを求め顔を向けるも、希望は打ち砕かれ彼女は笑顔で頷き見守っているだけだ。


「そんなぁ・・ミウ?」


 姉のルカに見捨てられてしまったレナは、隣りのベッドに座っているミウに助けを求めるも同じような反応をされてしまうだけだった。


「レナ、最初だけだからさ。2回目からは慣れてくるから」


 レナは、まだ先のことだと思っていた行為が、とうとうきてしまったんだと思い覚悟を決め騎士らしく受け身では無く攻めの姿勢を貫いていこうと心に誓い、傍に座るリュートをベッドへと押し倒し跨った。


「ちょっと、レナ?」


「主さま・・初めてをお姉様とミウに見られながらの中では恥ずかしさでいっぱいですが、主さまの御意向ならば騎士レナに断る選択肢はありません・・では、失礼ながら私から・・」


 頬を紅潮させ、薄緑色の瞳を潤ませながらリュートの頬を両手でソッと優しく挟み込みながら顔を近付けゆっくりと瞳を閉じながら唇を重ねる。


 リュート本人は、ただまだ確認していないレナのステータスを確認するだけだったのに、普段見せない彼女の姿に見惚れてしまい流れのまま受け入れて、唇を重ねたことに無意識に魔力譲渡を始めてしまい一気に流れてしまう。


「んふぅ・・」


 レナから甘い声が漏れると、途中から硬直させていた身体がほぐれていきレナからリュートを抱き締めていく。


「ん〜〜・・ぷはっ!」


 嫉妬心を抱いたルカに首根っこを掴まれ強制的にリュートから離されたレナは、恍惚の表情でベッドへと背中から倒れ天井を見上げている。


「レナ!もう十分です・・リュート様もやり過ぎです!」


「ご、ごめんルカ・・レナのペースに飲み込まれてしまってたよ」


「別にいいですけど・・それで、レナのステータスはわかったのですか?」


「あぁ、治癒士のルカと違って、剣士というより魔法剣士寄りのステータスだったよ」



ステータス



名    レナ(14才)女

職業   (まるちどぉーる)

HP   1500000↑

MP    600000↑

スキル  剣術Lv MAX 身体強化Lv MAX 風属性魔法Lv MAX

加護   ???



(レナもルカ同様に俺より遥かに強い・・彼女に前衛を1人で任せてもSランク冒険者を瞬殺なんだろうな・・・・)



 リュートは、レナのステータスを見ながら心の中で、ルカ同様にレナも怒らせないようにと心に誓い明日の行商人活動再開のため、ルカ達と眠りについたのだった・・・・。


 

 リュート達が寝静まった宿屋の部屋の中で1人静かに目を開けたのは、まるちどどぉーるのレナ本人だった。


「主様・・」


 小さくそう呟いたレナは、身体を起こし寝息を立てているリュートのベッドの横へと立ち寝顔を見つめる。


「・・・・はぁ・・この火照った心をどう鎮めたらいいのでしょうか」


 溜息をつくレナは、勘違いで自分が思っていたことが起きることなく終わってしまったため不完全燃焼しているようだ。


「ルカお姉様に怒られるのも嫌ですが、仕方ありません・・・・」


 動かないルカを見た後にレナは寝間着を全て脱いで全裸になると、音を立てないようゆっくりとリュートの布団の中へと忍び込んで、抱き付きながら瞳を閉じ活動を一時休止したのだった・・・・。


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