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47話 討伐祭2日目・・リュートの思いつき

アクセスありがとうございます。



 ミーシャの前から姿を消したリュート達は、森を抜ける途中に襲い掛かる魔物を全て魔眼を常時発動中のミウが撃退し止まることのなく抜けて、階段を上がり洞窟から地上へと出た。


 「・・戻ってきたか・・君達は、領主娘のパーティーにいた冒険者じゃないか?」


 洞窟から姿を現したリュート達3人を見つけた冒険者の男は、見張っていた馬車から離れ近付いて来る。


「はい・・途中まで同行していたのですが、遭遇した学園生の少年と会うと、俺達とのパーティーを解消してその少年のパーティーへ行ったんですよ・・」


「・・そうだったのか。残念だったな・・ちゃんと手切れ金をもらう話しをしたか?」


「て、手切れ金?」


「あぁ、最終日より短くパーティーを学園生側から解消した場合は、金貨10枚の違約金をもらえるはずなんだが・・その顔は、もらってなさそうだな?」


「・・・・」


「そうか・・相手は貴族令嬢だから、まんまと騙されたか。毎年あるんだよな、俺達平民冒険者を雇って違約金のことを教えず都合の良いタイミングでパーティー解散させ利益を得る学園生達がな」


「そうだったんですか・・まぁ、相手は貴族令嬢ですから・・今さらです」


「・・君達の馬車は、変わってないからな」


「ありがとうございます」


 リュート達は男冒険者と離れ自分達の馬車へと移動し、洞窟から離れ街へと戻る。



「・・ルカ、俺達ってなんだったんだろうな?」


 洞窟から離れ街へと続く街道を走る馬車の荷台から、御者をするルカとリュートは聞いた。


「・・そうですね、私も理解できません・・ただ一つ言えることは、私は貴族が嫌いです」


「私もです」


 リュートの隣りに座るミウも同意している。


「だよな・・このまま街に帰ってもスッキリしないままだ・・・・」


 荷台から離れていく洞窟の方向を眺めているリュートは、不満を呟いていると何かを思いついたような顔へと変わる。


「そうだ!!」


「どうしたんですか?リュートさん」


 突然、大声をあげたリュートに驚いたミウは、桃色の髪を揺らしながら顔を向ける。


「ルカ!予定変更だ!すぐに引き返して!」


「ど、どうしたのですか?」


 ルカは、慌てて馬車を止めてから振り向きリュートを見る。


「あいつらさ、洞窟には高位ランクの魔物は狩り尽くしていないって言ってたよな?」


「・・たしかに、あの少年が言っていたのをルカも聞きました」


「ミウも聞いていたのです」


「よし、レッドダニーの森を抜けた先の山へ行くぞ」


「リュート様、本気ですか?あの山は、Sランク以上の魔物がいるとあの女が言っていましたけど」


「大丈夫・・ルカもそろそろ妹が欲しいだろ?」


「そ、そんなリュートさん!ルカさんの前でそんな恥かしいことを・・私の心の準備がまだ・・しかも、お外でなんて・・」


 ミウはリュートの言葉に反応し顔を真っ赤にして両手で覆い隠しモジモジとしている。


 だが、そんなミウを気にすることなくルカとリュートが続ける。


「そうですね、Sランク相手に3人では戦力的に厳しいと感じましたし、私の妹ができるのも楽しみです」


「決まりだな・・このまま引き返して山の麓まで行って野営をしような」


「はい、リュート様」


「不束者ですが、よろしくお願いします」


 ミウだけは、自分だけで話が完結し話が噛み合っていないまま馬車は走ってきた道を戻りレッドダニーの森へと走り抜け、山の麓へ辿り着いた時にはすでに空は暗くなってしまっていた。


 リュートは、ルカに適当な場所で良いからと伝えると、ルカは開けた場所にあった木の近くに馬車を止める。


「ルカ、ミウお疲れ様・・もう暗いから今夜は荷台で寝よう」


「はい、リュート様」


「はいです」


 幌に魔法ランプを吊り下げて、虫除けに前後の幌を閉じたリュートはアイテムボックスから携行食を出して夕食を食べた後にそのまま寝袋へと入り眠りについたのだった・・・・。


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