36話 チート魔法士ミウの誕生?
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(おかしい・・どうしてミウは普通に飯を食っているんだ?)
翌朝に目を覚ましたミウは頬を紅潮して恥ずかしがっていたのに、今は平然と宿屋で朝食を俺達と食べている。
「どうかしましたか?」
リュートと視線が重なったミウは、手を止めて口を開いた。
「いや、その・・身体の調子はどうかな〜っと思って・・」
「はい。過去最高に絶好調ですよ!・・でも、1つ違和感があるんです」
「い、違和感?どこか痛いの?」
「はい・・下腹部がちょっと・・」
「・・え?」
「リュート様!?」
「お、俺は・・まだミウに手を出してないよ?」
ルカに問い詰められたリュートは、身に覚えのないことに動揺してしまう。
「まだ手を出していない・・ですか?」
「いや、その・・ルカさん?」
「えへへ・・そのうち、私に手を出してくれるのですね」
「ミ、ミウ?」
「リュート様・・ギルティです」
「そんなぁ〜〜」
「冗談ですよ、リュート様。それで、ミウさんその違和感とは?」
「はい、今まで見えなかったモノが見えるようになったのです」
「「 見えなかったモノが見える?? 」」
「はい、例えば・・リュートさんのステータスが見えたり、ルカさんがまるちどぉーるでステータスが半端ないこともです・・」
「「 ・・・・・・ 」」
ミウに全てがバレてしまったことに、リュートとルカは言葉を失い固まる。
「どうしました?」
「ミウ・・その情報いつから知ったの?」
「昨日の・・リュートさんの魔力をたくさん頂いた夜に、両眼が燃えるように熱くなった後に突然見えました。それで、寝起きに確かめたら一緒だったので・・」
「ミウに魔眼が開花したんだよ・・」
「私に魔眼ですか?」
「あぁ、綺麗な紋章の魔眼が両目にね」
「すごい・・平凡な魔法士だったのに・・リュートさんのおかげですね」
「そうかな・・・・よし、今日はミウの魔眼の性能を確かめるために街の外に出よう」
「出て何をするのですか?」
「魔物討伐にどう影響があるか確かめてみたいなと思ってね」
「リュートさん、私頑張りますね!!」
食事を終えた3人はそのまま宿屋を出て冒険者ギルドに寄り薬草が生息する場所を聞いて森へと馬車で向かう。
「ルカさん、ちょっと良いですか?」
御者をするルカの隣にミウが座る。
「どうしましたか?」
ミウは荷台で寝ているリュートを見た後にルカに聞いた。
「あのですね、ルカさんのまるちどぉーるってなんでしょうか?」
「知りたいですか?私のヒミツを・・」
「いえ・・女のヒミツなら聞くのをやめます」
「ふふっ・・面白い人ですね・・詳しくは言えませんが、私はリュート様の魔力から作られた存在です」
「・・だから、リュートさんと全く同じ魔力を持っているのですね」
「はい、そういうことになります」
「ありがとうございました」
「いえいえ、詳しい事はリュート様から聞いてください」
「あの、最後に1つだけ良いですか?」
「答えられる質問であれば」
ルカは優しい笑顔でミウを見つめる。
「ルカさんの髪って、リュートさんのポーションと同じ色ですよね?それにその瞳も・・」
「さすが魔眼持ちのミウちゃんですね・・答えは想像にお任せしますよ」
「わかりました」
ミウは荷台へと戻って行き、寝ているリュートに寄り添うように座り目を閉じる。
ルカは、そのまま目的地へと向かい適当な場所で馬車をゆっくりと止めてから、リュートを起こす。
「リュート様・・着きましたよ」
「・・ん・・もう着いた?」
「はい、それと魔物に囲まれております」
「はい?」
リュートは急速に意識を覚醒させて荷台から周囲を見渡した。
「なっ・・・・フォレストボアかよ・・」
「今夜の一品になりますね?リュート様・・」
「普段ならね・・ミウ、起きてるか?」
「・・はい、起きたところです」
「さっそく出番だぞ?」
「わかりました・・あのボアちゃん達を殲滅します」
ミウは魔法杖を前に掲げるとともに魔眼を発動させ、囲んでいるボアのステータスを確認する。
「なるほど・・Dランク相当のボアちゃん達ですね」
「ミウ、1人で平気か?」
「はい、余裕です」
「よし、デビュー戦をいってみよう!」
「いきます!」
ミウは地面を強く蹴り高く跳躍すると、荷台の幌の上に静かに着地を決めて魔法杖を1周回すと、脳内に脅威となるフォレストボアの位置を全て捉えた。
「8匹のボアちゃんですね・・・・火魔法ファイヤースラッシュ!」
ミウの持つ魔法杖の先端から真っ赤な炎が線状になって正面にいるフォレストボアに放たれた。
「うぉっ」
熱波を感じたリュートは、思わず声を漏らしながら放たれたミウの火魔法を目で追いかけると異様な光景を目にしてしまった。
1匹目のフォレストボアに着弾し全身を燃やし始めた炎が周囲のフォレストボアへと襲いかかり、結果的に全滅させたのだ。
「ミウ?今の魔法は何?」
「ふぅ・・火魔法ファイヤースラッシュですよ」
「その魔法って、単体攻撃じゃなかった?」
「そうですよ・・魔眼を使って周囲のボアちゃんの位置を覚えてから放ったら、あんなことになっちゃいました」
「すごいじゃないですか、ミウちゃん!」
「えへへ・・なんか私もびっくりしちゃいました」
「これはもう、宮廷魔道士になれる実力じゃないか?」
「そんなことはないですよ・・」
「もう少し奥に行って、他の魔法を試してみよう」
リュートの提案に2人は同意し、馬車が見える範囲で行動し魔物を探し始めたのだった・・・・。




