35話 ポーション作りと思わぬ素質発見
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「「「 カンパーイ!!! 」」」
適当な酒場に入った3人は、エールを注文し上機嫌に飲んでいる。結局ミウも2人の勢いに負けてエールを美味しそうに飲み幸せそうな表情をしていた。
「私は、こんなんで良いのでしょうか?」
「ん?良いんだよミウ!この先必ずミウの力が必要な場面があるからな・・」
「ほ、本当ですか〜?」
「もちろんさ・・ずっとこの街にいることないからな?旅に出れば魔物や変な奴らに絡まれるからミウの護衛が必要になるんだ・・それまでは英気を養っていてくれよ」
「むぅ〜わかりました・・マスター!エールおかわり!」
「あいよ〜」
ミウは、エールのおかわりを注文した後に少しジョッキに残ったエールを飲み干し空になったジョッキをテーブルに置く。
「へい、おまちぃ〜お嬢ちゃん、なかなかの良い飲みっぷりだ!どんどん飲んでくれな」
「任せてマスター!今日はたくさん飲むよ!・・・・キャハハハハ」
普段の大人しいミウが酔っ払い豹変したことにリュートとルカは笑いながらミウを見ている。
「リュート様、ポーションが売れることは良いことですが、ポーション作製はどうなされますか?」
「そうなんだよね〜どこか人目につかない場所でと考えているんだけどな」
リュートとルカはテーブルに並べらえた肉料理を食べながらポーション製作について考えているその隣では、酔っぱらったミウが席を立ちフラッと動き周囲の席で食事している冒険者達に絡んでいる。
(ミウのやつ・・大丈夫そうだな)
エールのジョッキを片手に冒険者達へと移動したミウは、楽しそうに会話をしている。揉め事になりそうなら連れ戻そうと思ったリュートだったが、どうやら同期の冒険者パーティーのようで問題はなさそうだ。
「いっそのこと宿の部屋で製作しますか?」
「それが一番かもな・・帰ったらミウは爆睡するはずだから、今夜にでも作るよ」
「ならば、明日は休業ですね」
「そうなるな・・」
昼過ぎに酒場に入ったリュート達が店から出た頃には、すっかり空も暗くなっていてミウはリュートの背中で爆睡している。
「気持ちよさそうに寝ていますね」
ルカはミウの紅潮した頬をツンツンと突いている。
「んにゃ・・もう飲めにゃいでしゅよぉ〜ご主人さまぁ・・」
「ミウの二日酔いは確定だな・・」
「そうですね・・調子に乗って飲み過ぎた罰です」
「さぁ、帰ってポーション作りに没頭しなきゃな」
リュート達は宿屋へと帰ると、ミウをベッドに寝かせルカを部屋に誰かこないか警戒させHPポーションの製作を始める。
「さてと・・まずは空き瓶は・・残り3000本か。なら300本出してと」
部屋の床にポーション瓶300本が姿を現す。
「次にポーションをこの容器に流し込んでと・・」
アイテムボックスに収納されている大量の素材をリュートの魔力と混合させ特製ポーションが出来上がる。品質については、リュートのやる気と注ぎ込む魔力量で決まる。
もちろん今夜製作しているポーションの品質は中級のため、適当なやる気と適当な魔力を注ぎ込んで作業をこなしている。
リュートが作業を初めて3時間が経過したした頃に300本のポーション瓶に蓋をして完成となった。
「終わった〜!」
「お疲れ様です、リュート様」
ルカは背後からリュートを優しく抱き締めた後にリュートが顔を上げると2人の視線が重なり、そのまま言葉を交わすことなく口付けをして魔力譲渡が始まる。
ルカから漏れる声を抑えるかのように、リュートの手がルカの後頭部を優しく押さえ離さないようにしている。そんな2人の姿をベッドで寝ていたミウは起きていて見つめていた。
(・・リュートさんの魔力がルカさんに?)
2人の魔力譲渡をする姿を見たミウの瞳には、ルカの全身へと流れ消えていくリュートの魔力が自分にも欲しいと思い胸の鼓動が高まり無意識に体を起こしていた。
ギシッ
ベッドが軋む音が聞こえたと同時に魔力譲渡が終わった2人は重ねていた唇を離し後ろを向く。
「はぁ・・はぁ・・リュートさん・・」
「ミウ・・起きてたのか?」
「リュートさん・・わた、わたしにも・・ください・・リュートさんの魔力を・・」
「リュート様、ミウちゃんの瞳を見てください・・」
「ミウの瞳?」
リュートは、椅子から立ち上がりベッドの上で座り息遣いが荒くなっているミウの瞳を覗き込む。
「なんだ?・・ルカ・・ミウの瞳になんか紋章が見たいのが・・」
「魔眼でしょうか・・こんな綺麗で複雑な魔眼は初めて見ます」
「どうすれば良い?」
「ミウちゃんの要求に応えるしかないと思います」
「い、良いのか?壊れないかな?」
「その時は、私が止めますから」
「はぁ・・はぁ・・リュートさん・・」
「ミウ・・落ち着いて・・んむぅ・・」
ミウが目の前にあるリュートの両頬を優しく挟み口付けをすると、リュートは無意識に魔力譲渡を始めてしまった。
リュートの魔力を受け入れた瞬間にミウの全身がビクンと反応し、さらに求めるかのように頬から手を離し背中へと回し抱き込む。
「すごぃ・・」
2人の魔力譲渡を見ていたルカは、ミウの身体がリュートの魔力と同じ色に光輝き始める光景に驚き目を奪われてしまう。
そのままミウの全身にリュートの魔力が蓄積されていき、宿屋の部屋がミウの溜め込んだリュートの魔力の輝きで明るくなる。
「眩しい・・このままだとミウちゃんに流れ込んだリュート様の魔力が暴走してしまう・・」
ルカは、2人を強制的に離そうと動きだした瞬間にミウの両足がリュートの腰をガッチリ掴みベッドへと倒れ込んだ直後にミウが何とも言えないオンナの声を漏らし脱力したことで魔力譲渡が終わった。
「ぷはっ・・はぁ・・はぁ・・」
「リュート様、大丈夫ですか?」
「俺は平気だよ、ルカ・・ミウに半分以上の魔力を持っていかれた・・」
「半分以上も?・・」
ベッドの上で気絶してるミウは、恍惚とした表情で呼吸が荒いものの異常はなさそうだった。
「あっ・・ベッドがビショ濡れだな・・」
「リュート様から初めての魔力譲渡を膨大に受け入れれば、身体の正常な反応ですよ・・快楽の先を経験してしまいますから・・」
「ミウの精神大丈夫か?」
「自ら受け入れたのですから、きっと大丈夫ですよ・・」
「だね・・」
濡れたベッドの上でミウを寝かすわけにはいかないため、ルカが着替えさせ隣のベッドへとミウを寝かすと、残り1つとなった1人用ベッドにリュートとルカは寄り添い合うように横になる。
「ルカさん?どうして服を脱ぐのかな?」
「今夜は少し冷えますから・・」
「いやいや・・寒いなら服を脱がないでよ・・」
「私は、まるちどぉーるです。リュート様の温もりを感じないと身も心も冷えてしまうのです・・」
「はいはい、わかりましたよ」
リュートは寝間着の上着を脱いでからルカを受け入れて掛け布団を掛ける。
「リュート様・・暖かいです」
「俺もだよ、ルカ・・」
隣りのベッドで寝息を立てているミウを見た後にリュートとルカは瞳を閉じて眠りについたのだった。




