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フリーライフ  作者: ナッツ
10/12

協力者(1)

小説専用のTwitterアカウントを用意しました。

詳細は後書きに書いてあります。

「なんだ、楓達も来たのか」

楓と早苗、そしてアリスが近寄ってくるなり、玲は声をかけた。

「楓達も来たかのか、じゃないわよ。こっちは玲だけ別の部屋に行ってすごく心配したんだから」

「ただ、その様子では何もなかったようね。むしろだいぶ和んでいるようね。心配して損した気分よ」

本心では損したとは想っていないが、流石に今の玲をみたらそう言いたくなるのは仕方がないことだろう。


頃合をみてアリスが間に入った。

「とりあえずここにお呼びした理由などは説明しましょう。スシュール、人数分の紅茶をお願い」

「畏まりました」

ここで初めて玲は今まで一緒にいた人の名前を知ったのであった。

スシュールは玲の分を含めて人数分の紅茶をテーブルに並べると、定位置に戻った。

その間にアリスは玲の隣に座った。その際、楓と早苗の一瞬目が厳しくなっていたのは本人達を含め誰も気がついてはいなかったのであった。

玲やアリスの向かい側のソファーに座った楓と早苗。その際、玲と同じ感想を思ってしまったのは仕方ないことだろう。


「さて、わかっていると思いますが皆さんをここにお呼びしたのには理由があります。まずは玲さんから」

手に持っていたカップを一度置き、気持ち玲いる方に体を動かした。

「玲さん、あなたはどこまでわかっていますか?《・・・・・・・・・・・・》」

「…………」

なんとなく聞かれる内容について予想はついたが、流石にここまでストレートに聞かれるとは思っていなかった。

一方、楓と早苗は二人が何の話をしているのかわからずにいた。

アリスは質問してから、自分がどのような立場にいるのかを説明せずにいたことを思い出し、すぐさま説明した。

「ごめんなさい、今の質問をする前にまずは私の立場を話しましょう。わたしはアリア・デルヴィ。このデルヴィ王国の第一王女です」

まさかの発言に玲達は驚いたのだった。

今までの感じから権力の高い地位にいる人なのは誰が見ても明らかであったが、まさか国の姫だとは思ってもいなかった。

「私が第一王女だとわかっても接し方は今まで通りでかまいません。話を戻しますが、私はこの国の王女ってこともあり色々なことを知ることや接することがあります。そうしているうちに今のこの国に不振を抱くようになりました」

ここまでで一度話をとめ、玲達の表情を見て理解できていることを確認し、続きを話し始めた。

「そこで私はできるだけ周りにばれないよう調べたところ、色々なことを知りました。そこのこと話す前に先ほどの質問をもう一度、玲さんはどこまでわかっていますか?」

「俺は……正直なところ俺もどこまでわかっているのかわからない」

「えっ、どうゆうこと?」

楓と早苗は自分のことなのにどうしてわからないのかと疑問に思わずにはいられなかった。

一方のアリスは冷静で、玲の答えた内容が予めわかっていたよう見えた。

実際アリスはいくつか予想を立てており、玲の答えもそううちの一つだった。

「なんというか、なんとなくわかるって感じ……かな?」

「何その曖昧な返事は」

「そうとしか言いようないんだよな。前より勘がより強くなってそれが正しい思えるようになった……って感じ」

「それ気のせいじゃないの。それかただ思い込みが激しくなっただけとか」

「俺もそう思ったんだけど……」

そう言って玲はアリスのほうをみた。

「私の言葉でそうは思えなくなった。ってことですね」

「ああ、その通りだ」

「実際それは間違いではありません。あなた達には馴染みがないかもしれませんが、私たちの世界には魔法があります。その中のひとつに感覚強化って魔法があり、それを無意識に発動しているのでしょう」

魔法があると聞き、玲は密かに心が躍った。

漫画や小説を読むのが好きだった玲は、読むジャンルの中に異世界物や魔法のあるファンタジー物などもあった。

そんな物語上でしかなかった異世界転移や魔法が自分にもとなると、喜ばずにはいられないだろう。

実は部屋決めの際、部屋の端で周りを見ていたのは、決めるのがめんどくさいってのもあったが、物語の異世界転移を自分も経験でき、嬉しさのあまり色々と見ていたってのもあった。

そのことに楓達が知るのはずいぶん後の話である。


「あなたの感じたこと、わかっていることでいいので教えて欲しいのです」

「教えることは構いません。しかしそれで俺たちにどうして欲しいのでしょうか? なんのメリットがるのでしょうか?」

玲の言うことはもっともである。

どこかもわからない異世界にいきなり連れてこられて、何もわからずにいる。

そんな状況の中、唯一の頼りになるかもしれない情報をなんの見返りもなく教えられるほど玲は現実を甘く見ていなかった。

そしてそれは楓と早苗も同じ考えであった。

「なるほど、確かにその通りですね。たださきほど話した内容からわかるようこちらも信用できないと話せないこともあります。その辺はご理解いただければと思います」

「わかりました」

こうして玲達3人とアリスは、お互いのメリットとなる協力者を得る為の話し合いが始まった。

ご視聴ありがとうございました。


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