プロローグ
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プロローグ
俺達は今、暑い教室に居る。
今日は8月31日。
本来なら今日は夏休み最後の日だが、俺達の学年は1日早く登校することになった。
9月の中頃に文化祭があり、この文化祭の準備のために俺達の学年は1日早く登校することになった。
どうやら毎年1年生だけは1日早く登校して文化祭の準備をするらしい。
前はそんなことはなかったらしいが、ある年の1年生達が1日早く登校して文化際の準備をしたいといいだし、それがいつの間にかこの学校の伝統みたいになってしまったらしい。
クーラーが効き始めるまでまだ時間があるこの暑い中、俺は何も考えずボーっと今日学校に来ることになった理由にについて考えていた。
「…………聞い…る?」
何か周りから声が聞こえるが、きっと俺には関係がないだろ。
「ねぇ、聞いてる!?」
声が聞こえる方に振り向くとそこには楓がいた。
山口 楓は俺の学校では知らない者がいないほどの有名だ。
頭はよく、運動もできる。また、優しいし、顔が整っていてスタイルがいい。
そのため、よく色々な人から告白もされるみたいだがいつも断っている。
そんな才色兼備の楓だが、実は俺の家の隣に住んでいて、家族同士の仲もいい。
そのため楓とは幼い頃からよく一緒にいた。
そしてそれは今でもかわらず、家に帰ると楓がいたりすることはよくある。
楓と一緒にいることが多いため、よく男子から睨まれるがこれはもうしょうがないことだと諦めている。
「どうした?」
「どうしたじゃないよ。さっきの話聞いてたの?」
「何か話してたっけ?」
「やっぱり聞いてなかったか。中々クラスでやる内容が決まらないから班ごとで1つ意見をだそうってことになったの」
「俺はなんでもいいよ」
「そんなことを言ってるから中々決まらないんでしょ」
そう言われても俺は本当になんでもいい。
それ以前に文化祭自体やらなくてもいいと思っているくらいどうでもいいと思っている。
「そう言わずにちゃんと参加するの」
「そいつに何か言うだけ無駄だよ」
そう言って奥からやってきたのはクラスでも人気の上田 光輝と豊川 隼だ。
光輝は学校で人気のイケメンだ。女子からはもちろんだが、男子からも人気がある。
楓のことが好きなのか、楓と一緒にいるとよく突っかかってくる。
隼は光輝ほどではないがイケメンで表の性格は優しい。また、光輝とよくいることもあり、隼も学校では人気である。
しかし、裏の顔は腹黒く、自分の望むためなら手段を選ばない。
そして、隼は俺から見てもわかるほど楓のことが好きで、よくアプローチをしている。
「どうしてそんなことを言うの? 同じクラスメイトなんだから協力し合っていかないといけないのに」
「そうは言ってもそいつはやる気がないみたいだよ。そうゆう奴には何を言っても意味はないし、時間の無駄だよ」
「そうそう、そんな奴なんてほっといて僕達と学園祭の出し物について話し合おうよ」
よくもまぁ、本人を前にこんなことを言えるよ。
別に俺は何を言われても気にしないし、光輝や隼の言う通り放っておいてくれても構わない。
いや、むしろ放っておいてほしいくらいだ。
「そいつらの言う通り俺は別に放っておいてくれて構わないよ」
「そいつもそう言ってるんだし、放っておいてあげようよ」
「本人が言ってるんだから放っておいてあげて、僕や光輝とかと学園祭の出し物について話し合おう」
俺が放っておいてくれても構わないと言った途端、それに乗るかよように楓を俺から離そうとしてきた。
「そう言って玲を放っておいたら何もやらないでしょ」
何もしたくないから放っておいてほしいんだが……。
「わかった、わかった。ちゃんとやるから」
「本当に?」
「本当だ。この班には早苗だっている。だから安心しろ。なぁ」
「ちょっ、私を巻き込まないでくれる!?」
俺のななめ前にいた早苗はこちらを睨んできた。
九重 早苗は、中学の頃からの仲で、楓と仲がよく、なんだかんだ言って面倒見がいい。
そのせいか俺がサボろうとすると楓と一緒に注意をしにきて、サボらないように監視をしてくるが、結局最後は面倒を見てくれる。
早苗は小顔で可愛い顔をしているため、モテるが誰かと付き合うつもりはないと宣言しているらしく、このせいかモテるのに告白はそんなにないらしい。
「そっか、この班には早苗ちゃんがいるんだった。だったら安心だね。早苗ちゃん、玲がサボらないように見張っててくれる?」
「楓にそんなこと頼まれたらことわれないわ。わかった、私がちゃんと見張っててあげる!!」
早苗を巻き込んだのは俺だけど、このままじゃ安心してゆったりと過ごせないかもしれない。
なんとかして阻止しないと。
「早苗、巻き込んで悪かったな。別にそんなこと引き受けなくていいんだぞ」
「そう言ってサボる気なんでしょ。玲の考えていることなんて大体わかるわよ。楓からもお願いされたし、クラスの出し物なんだからあんたも手伝いなさいよ」
いや、手伝うのが面倒くさいからサボっているんだけど。
と言うと必ず楓か早苗から反撃の言葉が返ってきそうなため、このことは心の中でしまっておくことにした。
「さぁ、楓さん、厄介な奴のこともどうにかなったし、僕達はあっちで文化祭の話しよう」
基本こいつらに何を言われても気にはならないし、言い返すだけ無駄だと思っているから何も言い返さずにいたが、今の俺は面倒くさい文化祭に参加させらせそうになっていたため、その八つ当たりをしたい気分だった。
「楓、今の時間って班ごとに文化祭の出し物を考える時間だよな?」
「そうだけど、やる気になってくれたの?」
「いや、やる気どころか手伝う気もないが、今は班ごとに話し合う時間であって好きな人らで話しあう時間じゃないんでしょ?」
そう言うと光輝と隼は周りにもわからないように俺を睨んできた。
どうやったら周りにバレないように睨むって高度なことできるんだよ。
そう思った時、床が揺れて揺れた。
最初は地震かと思っていたが、少しすると床が光始めた。
あまりにも非科学的はことが起こっため、みんなはどうしていいのかわからずにパニックになっていた。
そして、そのまま俺達は意識を失っていった。
ご視聴ありがとうございました。
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