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覘くシャソウ  作者: 仁科百太郎
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一→二駅目

電車はまだまだ走る。


線路は続くよどこまでも。


それは嘘だろう。

どの線路にも終点がある。

例えば。

私がまだ、親としか電車に乗ったことのない人間なら、無垢にもこの言葉を信じただろう。

世界中の全てが線路で繋がっているものなのだ、と理解しただろう。

でも私は、終点を知っている。

だから線路がどこまでも続かないことを知っている。


窓から見える景色はまだ知っているものばかり。

嗚呼、やっぱりトンネルを抜けても変わらない。

変わらないのか知りすぎただけなのか。

鬱屈した気持ちも変わらない。

お前はずっとこの中にいろ、と言われているみたいだ。



リビングの机の上には、私が食べたままのお皿があるのだろう。

ママはそれを見て何を思うのかな。

パパはなんていうのかな。

帰ったら「片づけなさい」なんて怒られるのかな。

でもこれは私の反抗期だ。

お皿は片づけないし、家には帰らない。

嗚呼、だけど。

ほんの少しの反抗心のせいで残してしまったトマトは食べるべきだったかもしれない。


ああ、もう少しで二駅目。


私はどこで停まればいいのだろうか。


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