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退屈な世界とのお別れを~妖怪達の楽園~  作者: オリオン
第1章、大きな壁
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西山 小雪の恩返し!

今回は科学を忘れた世界編でちょっとだけ登場した子が出てきます。彼女を知らなくても

説明があるので問題ないと思います。


是非ご覧ください!

私の名前は西山小雪にしやまこゆき、東山中学校の2年生です。今回は私の昔話?をします。

私は友達はそんなに多いわけでもなく、頭が良いわけでもありません、でも私はこの世界が大好きです。

毎日が楽しく。充実した日々でした、そんなある日、私は家に帰っていました。


「うーん、遅くなっちゃったかな?急いで帰らないと!」


その日は部活が長引き、もう日が落ちかけていました、折角の休みだったのに殆ど学校で過ごしました。そして、曲がり角を曲がったときです。


「え?」


すごい勢いで車が飛んできました。本当、あの時はビックリしましたよ、いきなりの事で体も

動きませんでしたし、その時に男の人が私を庇ってくれました。


「くそ!」バリン!


この時にまた驚愕しました、だって車が止まったんですから、男の人は殆ど怪我もしてませんでしたし。


「青!豪の型!あいつを倒せ!」

「おりゃー!!」


その男の人の前を見ると耳と尻尾が生えた女の子が男の人に殴りかかってました。もう驚愕過ぎて

声も出ませんでしたよ。


「不味い!爆発する!」


私は男の人に引っ張られて逃げました、その後すぐに車が爆発、男の人が私を引っ張ってくれてなかったらと思うとゾッとしますね、絶対死んでたでしょうね。


「はぁ、はぁ、危なかったな」


その後は省略します、なんか、あの女の子が見えるのは特殊らしく私には何かの才能があるって

お話を聞きました。その男の人の名前は東河 龍治さんと言います。私の恩人です。

私はその言われた才能を生かして恩返しをしたいんですよ。


「うーん、龍治さんって何処の人なんだろう・・・」


私は龍治さんの家を探していました、恩を返すためにです。しかし誰に聞いても知らない、わからないで

全く情報が集まりませんでした。そんな時、1人の男の人が龍治さんを知っていると言いました。


「何処ですか!?」


私は男の人に道を教わり、その場所に急ぎました、そこは一軒家でした。私はインターホンを押し、

しばらく待っているとはーいと言う女の人の声が聞こえ、女の人が出てきました。


「どちら様ですか?」


その女の人は黒髪で髪が長く、真っ白い服の女の人でした。ものすごく神々しい雰囲気でした。


「あ、あの、えっと・・・」

「あら?ずいぶん緊張してますね、おかしいな・・・は!ちょ、ちょっと待っててください!」バタン!


女の人は何かに気が付いたようで一旦扉を閉め、少しして再び出てきました。


「これで大丈夫ですよね!」


再び現れた女の人からはさっきの神々しさは無く、服装も普通になってました。髪の色も茶色になり

髪も短くなってました。でもあの短い間でこんなにも変わる物なんでしょうか?これだけ変わるのに

普通はもっとかかると思うんですけど・・・


「えっと、ず、ずいぶん変わりましたね」

「え?そうですか?同じですよ?」


女の人は少しだけ目を逸らし、明らかに動揺している様子でした。


「その、あなたは龍治さんのお母さんですか?」

「え?そ、そうですよ?」


さっきよりも動揺していました、明らかにおかしいですよね。


「その、龍治さんは居ませんか?」

「えっと、いま龍治さ、いや、りゅ、龍ちゃんは今旅行中なのよ」


その女の人は笑顔を見せてましたけど、かなり引きつっていました。この人は嘘を吐くのが

苦手なんだなと思いましたね。


「本当ですか?怪しいんですけど・・・」

「う・・・そ、そういうあなたは龍ちゃんに何のご用かしら?」


話題を逸らした、本当に嘘が下手な人だ、私はそう思いましたが口には出しませんでした。


「その、龍治さんにお礼を言いに来たんですけど」

「そうなの、でも悪いけど今はいないから・・・」

「ちょっと待ってください!本当はいるんじゃないですか!?」

「だ、だからいないんですって!」


私は引き下がらずにその女に人に食いつきました。しかし、女の人も一切引き下がらず、私を中に入れてくれませんでした・・・が、少しして女の人の目つきが変わりました。


「・・・あなた、なんでそんなに龍治に会いたいの?」

「あってお礼を言いたいからです!そして、恩も返したい!だからです!」

「・・・ふふ、そう、分かったわ、入れてあげます」


女の人はさっきまで全く入れてくれなかったのに、その会話の後すんなり入れてくれました。

少し不気味だったけど、入ることにしました。


「あなたは龍治さんに恩を返したいそうですね」

「はい」

「本気ですか?」

「はい、絶対に恩を返したいです」


私はその女の人の質問に答えていきました、するとその女の人は微笑み、光り出しました。


「うわ!ど、どうなってるの!?」

「あなたの意思、伝わりました、良いでしょう、龍治さんがいる場所に連れて行ってあげます」


女の人が光に包まれ、少しして最初に出てきた時の容姿になりました。


「それでは、私に付いてきてくださいね?」

「は、はい・・・」


確かに不安はありましたけど、私はその人について行きました。その女の人はなんだか光っている場所にまで来るとその中に入っていきました。その場所は沢山の映像ののような物が流れている空間でした。


「龍治さんは今、この多重世界を救うた旅に出ています、あなたが彼に恩を返したいというのなら

あなたもその旅に同行してください、あなたの才能なら可能です」

「さ、才能ですか?」

「ええ」


その女の人のお話では私の才能は、調和、抑制、支援の3つだそうです、今見える才能はこの3つと

言ってました、それと人間の才能は5つあるとも言ってました。


「それと、あなたに特殊能力を授けましょう」

「へ?」


その女の人が私にくれた能力は、力を渡す力だそうです。細かい説明はこうでした。


力を渡す力は対象の魔力、霊力、妖力等の力を自分の力を消費して渡す力で、その相手の力を回復させる事が可能な能力、戦闘能力が無いが、重要な補給が行えて重宝される力だそうです。私は霊力が多く

この能力を最大限に生かせると言うことでこの能力を授けたそうです。


「この能力をうまく使って龍治さんの旅をサポートしてくださいね」

「は、はい!任せてください!」

「それと、これから飛ばす世界で式神が見つかれば良いですね」

「え?式神?きゃーー!!」


私は話の途中で龍治さんが居るという場所に飛ばされました。本当にもう少しお話聞いて欲しかったです聞きたいことがまだ沢山あったのに・・・。


「分かりましたか?私がここに来た理由!」

「まぁ、分かったんだが・・・最初の出会いの話は良いんじゃないか?」

「ほら、こういうのは雰囲気ですって!」

「そうかい、分かったよ」


これが小雪がここに来た理由か。しかし相手に力を分け与える能力か、重宝しそうだな。

あの女神様もたまにはいい事してくれるんだな。

次回は新たにメンバーも加え、再び冒険が再開します。ただ、目的地に向かう前にこの山から

脱出しないといけませんけどね


次回もお楽しみに!

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