clarinet&bass clarinet 松井 美琴
小4の時、音楽の先生のことが大好きだった。
先生はオーケストラの授業の時、クラリネットってゆー楽器を吹いてくれた。
その姿がカッコよくて、お父さんにすぐにお願いした。
お父さんは、関西大会へ毎回出場している高校の吹奏楽部の顧問だった。
「美琴、楽器をやりたいと言う気持ちはお父さん嬉しいんだけどな……。クラリネットをやるにはまだ体が小さすぎる」
「えぇぇぇえ!?」
なによそれ!
「い、いつになったらやってもいいの?」
「そうだな、中学校になったら吹奏楽部でクラリネットをやったらどうだ?」
「吹奏楽部! 私入りたい!」
って思ってたのに……、
「えぇ!? どうしてですか!?」
中1の春。仲良くなったばかりの莉音と吹部に入部して、クラリネットになった。
「うーん、莉音ちゃん、バスクラだと息が続かないみたいなんだよね。さっき真っ青になっていたし。美琴ちゃん、クラとバスクラの掛け持ち、ってことになったの。あ、コンクールのオーディションとかは基本バスクラでね。クラの人数足りない時あるからね」
そ、そんなぁ〜!
せめてバスクラかクラ、どっちかがいいよ〜!
両立させるの難しそーだし……。
「まぁ、2年生になったらバスクラ一筋でね」
まぁ、、頑張るしかないか。
2年後
「っしゃぁあ!」
基礎練のハーモニーが1回目からそろう、本当にこれは嬉しい!
夏休み入ってから、何度もこういうことが起こった。
これ、関西いけるんじゃね!?
あ、ちなみにクラが1本足らないから私もちょくちょくクラもやるんだけどね。
やっぱり、楽しい。
吹奏楽って、みんな吹部って略すけど、そうじゃないんだ。
やっぱり奏でて楽しまないと!
今年の夏は、全力で楽しんで、県大会突破!
これが、私の目標である!