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OOO ~Original Objective Online~ 改訂版  作者: 1048
第一章 第五部
51/65

笑撃?商撃?SHOW=劇?

あの衝撃の展開から………はや五日。


あれは、本当に予想外過ぎたからな。まぁ、日本とアメリカで離れていたのだから、距離の壁以上に時差の壁によって細かい情報の交換は難しいのかも知れないけどな。


以前、ケイトが言っていた僕達に紹介したいトリプルオーをやっている友達と言うのが、僕が偶然出会ったゼニスの事だった。当然、ゼニスが日本サーバーに渡ってでも会いたかった友達と言うのもケイトの事だ。やっぱり、僕の周りでは世界が極端に狭い………気がするな。


事の詳細は………





~五日前~


『あの~、お話のところ、すみませんです。もしかするとですが、ゼスちゃんですか?です』


『『『………えっ!?』』』

なんだ!?今、ケイトはゼニスに対してゼスと言ったのか?名前が違うから、人違いだよな?


『私です。アリア・ケイ・バーナです。トリプルオーではケイト・ラビューンと言いますです』


『えっ!?ケイなの?えっ、何でアメリカサーバー(ここ)にいるの?』

既に、ケイトとゼニスは二人の世界に入っており、僕とフレイは会話の蚊帳の外にいる。まぁ、今の会話で、何となくだけど状況は掴めてきたな。


『私は、マスターの【noir(ギルド)】にお世話になってますです。それよりも、ゼスちゃん。どうして、女の子の格好をしているのですか?です』


『『はい!?』』

今、ケイトは何て言ったんだ?女の子の格好(・・・・・・)をしているのかとゼニスに向かって言ったのか?


………と言う事は、ゼニスは男の子………いや、男の()なのか?


いや、いや、いや、いや。どこからどう見ても、ゼニスは女の子だよな。これは、単なる僕の聞き間違いだよな。


だが、ケイトとゼニスの発する雰囲気から考えると、僕の聞き間違いでは無さそうだよな。隣で、フレイも微妙に困った顔をしているし………


〔『主よ、ワシも気付かなかったのじゃ』〕


〔『………黒は多分だけど気付いてた。心の奥底では』〕

黒よ、それは言い訳になってないぞ。


本当にすみませんでした。色々と考えが甘かったです。全然、状況が掴めてませんでした。これなら、全然蚊帳の外でも構わないです。むしろ、リアクションに困るので僕には関わらないで下さい。


トリプルオーでは、キャラメイク時に性別だけは偽れない仕様になっている。睡眠誘導タイプのヘッドギアを使用しているので、性別を偽る事で、現実との違によって脳に深刻な問題が起きないように配慮されているからだ。まぁ、プレイヤーの安全面を最大限に考慮しているだけなので、実際に性別を偽ったとしても脳には少しの問題も起きないらしいけどな。まぁ、それでも現時点では、この機能の開放される予定すらない。


なので、見た目が完全に可愛い女の子のゼニスを男の子だと疑う事は無かった。それに、女装する(そう言う)プレイヤーがいるとも思わなかったからな。


それにしても、リアル男の娘とか生で見るのは始めてだよな。まぁ、厳密にはトリプルオーの中なので(リアル)では無いのだけど。


『えっ~と、アタシに似合うから………』

まぁ、本人の言う通り、誰よりもゴスロリ服が似合っているとは思うし、本人の事を知っていないと一目で男の子だとバレる事は絶対に無いだろうけど。真実を知った僕でも、まだ信じられないのだから………もしかして、ゼニスがイジメられていたのは、これが大きな原因じゃないのか?


いかに、アメリカと言う国が同性愛等(ただし、州によって若干の違いが有るらしい)に寛大と言っても、受け入れられない人は確実にいるだろうからな。


それに、男の子だと分かっていたら、僕もPVPとかイベント中とか様々な場面で、あそこまで手加減しなかったんだけど………考えただけでも、少し腹が立ってくるよな。


今からでも良いので一発本気で殴らせて貰えないだろうか?相手が女の子では無くて、男の娘だったなら問答無用で殴れるからな。


〔『主よ、ワシも協力するのじゃ』〕


〔『………黒もOK。でも、今のところは我慢』〕

まぁ、今はケイトもいるからな。もし、ギルドメンバーになったあかつきには覚えていて欲しいものだな。手荒い歓迎会を約束しよう。


『ゼスちゃんに似合うのは分かりますのです。例え、ゼスちゃんに似合っていたとしても駄目なものは駄目なのです。他のプレイヤーが混乱するから、胸に詰め物までして女装するのは止めなさいです』

まぁ、そこが一番女の子と勘違いしたところなんだけど………そこが一番の偽装だったとはな。ここだけの話だけど、見た目がアキラよりも大きいかったのだから、男の僕が騙されても仕方が無いだろうな。


〔『主よ、今のは一言一句虎猫の姉さんに報告しておくのじゃ』〕


〔『白様、それは僕の今後()に関わるので止めて下さい』〕

それに、アキラの良いところは、胸以外()に有るからな。


〔『………ステータス』〕


〔『そうなのじゃ。主よ、《見ない感じ》では分からなかったのかの?』〕


〔『いや、あの見た目だったからな』〕

確かに《見ない感じ》を使って、ステータスを隅々まで確認していれば避けられた事だと思うけど………女の子、しかも味方だと思っていたプレイヤーのステータスを隅々まで確認するのは、人間としてのモラル的にダメだと思う。


〔『主よ、モラル的にと言うならじゃ、他人のステータスを覗く事自体が、そうなのじゃ………』〕

もっとも過ぎる意見だけど、僕みたいなプレイヤーは、何か有った時の対処法を、あらかじめ数パターンは考えておかないと不安になるんだよな。。


『シュン兄ちゃん、どう言う事?アタシとケイトとの事も含めて全部知ってたの?』


『はっ!?僕が知ってる訳が無いだろ。これが全てを知っていた奴の顔か?これが』

僕の顔を見て、状況を的確に把握して欲しいよな。この顔を見れば一目だ何も知らなかった事が分かるはずだからな。


『マスターは、全く(・・)知りませんです。私自身、さっき気付きましたです。なので、マスターには関係ありませんです』


『僕も、ケイトの知り合いが、アメリカサーバー(ここ)に居る事は知っていたけどな。まさか、それが僕が偶然知り合ったゼニスで………しかも、それが男の娘だとは思わなかったぞ。まぁ、そんな事よりも、二人とも会えて良かったな』

【ペンタグラス】で始めて知り合ったプレイヤーが、ケイトの友達で、その友達が男の娘。一体どれくらいの確率なんだろうな?


〔『………きっと、天文学的』〕

僕も、そう思うよ。きっと、宝くじの方が遥かに当たり易いだろう。まぁ、だからと言っても宝くじは買わないけどな。絶対に当たらないから………


『はいです。マスター、ありがとうございますです』


『ちょっと待って。それなら、アタシをギルドに入れてくれても………』


『ゼスちゃん、それはNoです。先程、マスターが言いましたです。いくらら、友達でもルールは守りましょうです。私もその点はマスターに賛成しますです』


『うっ………分かった。じゃあ、ケイ。日本の事やトリプルオーで有った事を教えてよ』

ケイトが、珍しく人の話を遮ったな。それに、あっさりと従ったゼニス。お互いがお互いを尊重し合ってるのが伺えるな。こう言う関係は、ちょっと素敵だと思う。


〔『それでも、一発殴る件は忘れてはダメなのじゃ』〕

まぁ、それとこれは別件だからな。僕も忘れる気は全く無い。あの奥義の連発(アーツ)は本気で痛かったんだからな。それにしても、白が珍しく根に持っているよな。何か琴線に触る事でも有ったのか?


〔『………白も黒も騙されるのは嫌い』〕

それを言うんだったら、騙す事も嫌いであって欲しかったな。


〔『『………』』〕


〔『おい、二匹揃って、そこは無視なのか』〕

まぁ、今回の結果だけ見ると、加入クエストが一段と面倒な事になっただけなんだよな。





翌日、ゼニスは念願の定期船に乗って日本サーバー(【ポルト】)まで来て、その足で洞窟ダンジョンをソロで軽々と踏破し、【シュバルツランド】まで一気にやって来たらしい。それからの数日は、ケイトに会うと言う名目で【noir】のホームに入り浸ったり、狩りをしたりしながら、【noir】のクエストの情報を集めているらしい。


ヒナタは、【ペンタグラス】で起きた様々な事を何も知らなかったので、一時は驚いていた(カゲロウを怒っていた)らしいけど、ゼニスがケイトの友達だったらと言う事も有り、すっかりカゲロウとも仲直りして、二人仲良くゼニス達の狩りにも付き合っている。ヒナタのクエストも開催前で、今が忙しい時だと言うのに、本当に面倒見が良いよな。


このままだと、僕が旅から戻る頃には、何かしらの圧力で外堀が埋まっているのではないのかな?まぁ、どんな圧力が有ったとしても例外は認められないのだけどな。





一方。僕の方はと言うと、あの()撃展開の翌日から【アクアパレス】を目指しており、昨日の夜にやっと辿り着いていた。


〔『主よ、【ペンタグラス】とは違った趣が有る街なのじゃ』〕


『そうだな』

【アクアパレス】も【ペンタグラス】同様に名が体を現すと言うか、見た目が名前の通りの街になっている。


この街は、どう言う作りかは分からないが、中心の高台に有るインドやトルコ風の王宮?から、絶え間なく水が水路を通して流れている街だ。同じような造りの、多分この街のモデルになったであろうヴェネチアとの一番の違いは、街中を流れる水路が人々の足になってないところだな。


多くの小さな橋がパズルのように複雑に絡み合って架かっている。今まで見た中では一番ファンタジーっぽい街だよな


言葉の方も、《バイリンガル》を新しく設定しなくても言葉が通じているので、メイン言語は英語なんだろうな。南アメリカを想像していた僕としては、ポルトガル語かスペイン語がメイン言語だと思っていたからな。宛が外れたよな。まぁ、【アクアパレス】はサーバータウンでは無いので、世界の主要言語の英語が宛がわれているなかも知れないけどな。


【アクアパレス】に着いても【ペンタグラス】の時みたいに新しい航路が設定される事は無かった。航路さえ出来ていれば、後日でも構わなかったのだけど、航路が出来無かった為に、ギルドのメンバーには三日以内に【アクアパレス】のゲート登録を済ますように伝えて有る。その間は僕の自由時間だ。


航路が設定されなかった理由として考えられるのは、【アクアパレス】には船を停泊させる港が無い事だな。多分、【アクアパレス】から流れて出ている運河の下流に、【ポルト】みたいな港に特化した町が出来るからなんだろうけどな。下流には、明らかに街が出来そうな感じの広い更地を、【アクアパレス】に来る時に見掛けているからな。


ちなみに、ライトニングは近くの川岸に停泊させている。こう言う時に、どこでも自由に停泊出来るのは、本当に便利だよな。


〔『………おみやげ』〕


『それは、用事のあとだな』

パッと見ただけでも、この街にも気になる店がいっぱい有る。あとで必ず寄らなければならないよな。まぁ、それも書類の配達が済んでからだけど。


【アクアパレス】の王宮でも特別なイベントが起きる事なく、書類の受け渡しが終わったが、逆に【シュバルツランド】の王様宛の手紙を渡されてしまった。クエストの達成率も五分の一のままなので、この手紙を届ける事までが【アクアパレス】書類配達のクエストの一部なんだろう。まぁ、その報酬として、この土地特有の生地素材や《裁縫》で使う糸を貰ったのだから、僕としては全く問題が無いんだけどな。


これで、ここでの目的は一応達成だな。あとは、雪ちゃんへのおみやげと珍しいアイテムの買い物………三日間の滞在期間も有るので観光や狩りもしたいところだけど、今回は後日になるかな。気になった店を回る方が最優先なのだからな。特に僕のそばにいる二匹がな………僕に説得出来るとも思わないし。


【アクアパレス】の街中で、僕が最も気になったのは【SEEDシード】と言う植物や種も置いている回復薬の店だ。【|ペンタグラス】では、植物関係の店が無かったから、余計に気になるんだよな。ここで、カゲロウの研究のヒントになるような情報かアイテムが有れば良いよな。


『う~ん………』

珍しい回復アイテムは特に無さそうだな。売っている回復アイテム自体は全て【シュバルツランド】でも買える物だ。ただ、気になるのは…………


『あの~、おばさん、ちょっと聞いても良いかな?』


『お・ね・え・さ・ん』


〔『主は、本当に女心と言う物が分かっていないのじゃ』〕

そこの自覚は有るから、放って置いて欲しいよな。それに、僕としては一番身近な女性である姉が残念(あれ)なのだ。それで、女心が分かるようになる方が流石に異常者(おかしい)と思うからな。と言うか、あの自称お姉さん(・・・・・・)は、どう見てもお姉さんの範囲に収まる女性には見えないのだから仕方が無いと思う。


〔『………女性はお婆ちゃんになっても乙女。常識』〕


〔『うっ………』〕

今の黒の一言には反論の言葉すら思い付かない。分かっていましたが僕の完敗です。


『えっ~と、お、お姉さん、ここの回復アイテム類って、通常より回復量が若干高いと思うんですけど、なんか秘密か秘訣でも有るんですか?良かったら、教えて下さい』


『この辺のアイテム(売れ残り)が、売れたらねぇ。話すネタや時間も有るんだけどねぇ』

なかなか、商魂逞しいな。大阪のおばさん………もといお姉さん(・・・・)みたいだな。


『じゃあ、店の品物一種に付き五個ずつ買わせて貰います』


『まいどあり。約束だからね。これはだねぇ、単純にこの辺りは水と土地が良いのさ。種から苗を育てる段階で水と肥料を変える。それだけでも性能や効果が変わるんだよ』

一気に口が軽くなったな。ここまで軽快(リズミカル)になるとは………本当に、お金の力は偉大だと思う。


『なるほど。お姉さんありがとう。ちなみに、MPポーション用の薬草も種や苗から作れるのかな?MPポーションはお姉さんの店に置いてないみたいだけど』

こう言う機会は、なかなか無いからな。ついでに色々と聞いてみようかな。


『各種五個ずつなら、さっきの情報までだよ』

くっ!!本当に商魂逞しいな。普通に全品各種五個ずつでも、かなり衝撃的………いや、()撃的な出費なんだけどな。


『それなら、もう五個ずつ買わせて貰います』


『それなら仕方ないわねぇ。今度からは最初からそうしときよ。一回しか言わないから聞き逃さないように気を付けなよ。まず始めに、MPポーションを作る為だけの薬草の種や苗は存在しないんだよ』


『マジか!?騙された!!』

NPCの店員に聞くだけで、簡単にMPポーションの秘密が分かるとは思ってなかったけど、こんな簡単に騙されるとも思ってなかったぞ。


そうなると、カゲロウが言っていた性能の良いMPポーションって、どうやって付くっているんだろうな。


『あんた、見た目と違って随分とせっかちな子なんだねぇ。人の話ってものはねぇ、最後まで落ち着いて聞くもんだよ。私はMPポーションを作る為だけ(・・)の薬草は存在しないって言ったんだよ。普通の薬草を育てるつもりで、肥料に色々な家畜の糞を混ぜてみな。それだけで面白い事が分かるからねぇ。さぁ、話はここまでだよ。商売の邪魔になるから、行った、行った』


『お姉さん、ありがとう』

今のが本当にMPポーションの作り方だとすると、本当に意外な答だったな。


単純な方法だけに奥が深いと言うか、気付いているプレイヤーも普通の農業好きなのかも知れないよな。隠しているのではなくて、そのプレイヤーにとっては普通(当たり前)の事なのかも知れないよな。 


それに、最初に教えて貰った水と肥料の関係も面白いよな。美味しい紅茶に、また一歩近付いたかも知れないからな。紅茶の木に水の代わりに紅茶をあげても面白い結果が出るかもな。


〔『主よ、流石にそれは本末転倒なのじゃ』〕


〔『意外と分からないぞ。もっと美味しい紅茶が出来るかも知れないからな。』〕


さて、船を完全に固定してから、久々のギルドホーム(我が家)に戻ろうかな。そろそろ、カゲロウのクエスト(鬼ごっこ)の準備をしないといけない時期だろう。僕としても、やるからには楽しみたいからな。





『シュンお兄ちゃん、おかえりなさい。雪、今日も良い子にしてたよ』

いつものように壁を通り抜けてぴゅ~と言う効果音と共に飛んでくる雪ちゃん。久しぶりだと一瞬驚くよな。


『雪ちゃん、ただいま。これは、良い子にしていた雪ちゃんへのおみやげだよ』

【ペンタグラス】と【アクアパレス】で、初めて見たお菓子類を買ってある。まぁ、僕の好みも有って紅茶に合うお菓子になっているけどな。


『ありがとなの。白ちゃん、黒ちゃん、向こう行こう。雪ね、紅茶を淹れれるようになったの。白ちゃんと黒ちゃんも試してみるの』

ほう。しばらく見ない間に生活面も成長しているみたいだな。いつのまにか《家事》スキルを取得出来ているみたいだからな。


普段なら、僕も一緒に皆と一杯飲みたいところだけど………


『あっ、そうだ。雪ちゃん、カゲロウとケイトはホームにいる?』


『いないの。今、ホームにいるのはマナちゃん達とウルちゃんだけなの』


『そっか、ありがとう。白、黒、ゆっくりしてて良いぞ』

用の有った二人が揃って留守か、僕が直接ウルちゃんから家畜達の糞を貰っても良いんだけど………男の僕が女の子のウルちゃん相手にそれをやると変態(セクハラ)っぽいからな。


先に、王様に会って手紙を渡して、鬼ごっこの会場を下見するかな。多分、カゲロウも会場(そこ)に居そうだからな。





僕は、久し振りに城の中を進んで行く。相変わらず、人を見掛けない城だよな。まぁ、気配は感じるので以前みたいに隠れているだけなんだろうけどな。


『久し振りだな。よくぞ参った。今日は、貯まっている報酬の受け取りかのう?』

そんな話も有ったよな。一般の依頼もケイトを中心に皆でこなしているから、そこそこ貰える報酬も貯まっているのかも知れないけど、今日の用は別件だからな。


『それは、後日皆で来た時に決めます。今日は、【アクアパレス】の王妃様より預かってきた手紙を届けに来ました』


『そうか。それは、ご苦労。王妃は元気にしておったかな?絶世の美女だったろう?』

美人は美人だが、あれは艶やかなと言うか、妖艶な雰囲気が付き纏ってるよな。まぁ、この場で思った事をそのまま口に出す気は無いけどな。


『そうですね。元気にしておられましたよ』


『それは、何より。話は変わるのだが、そなたのギルド【noir】の使っていない土地を我が国へ還元して頂く訳にはいかんか?』


『………』

うん!?どう言う意味だ?


『最近は、【シュバルツランド】の土地も不足しておるからな。遊ばせておくほど土地に余裕が無いのだ。何かしらの良案が有れば話は変わるのだが………』

そう言う事か。確かに、最近はギルドの数も急激に増えている。【noir】のホームの周りにも他ギルドのホーム用の建物が増えて、空いている土地も少なくなってるからな。


以前、ホームの周りで大きな土地がまとまって空いていた為に、僕が買い占めた土地が欲しいプレイヤーもいるんだろうな。もしかしたら、運営サイドにクレーム等も有るのかも知れないな。僕達としても、畑や牧場の拡張に使う予定が無い事も無いんだけどな。


『【シュバルツランド()】の外の土地(エリア)を買う事は可能ですか?』

僕としては、ゲートが有るので店舗用の土地さえ街に在れば、ホームは別のエリアでも構わない。むしろ、秘密にしておきたい事が多い【noir】としては、そっちの方が向いているかも知れないよな。


『それは、不可能だ。街の土地のみを購入・加工する事が出来る』

まぁ、そんなに甘くは無いよな。でも、今変な事を言ったよな。


『街の土地なら、土地そのものを加工する事は可能なのですか?』


『勿論だ。そなたの土地も温泉や畑に加工しておるだろう』

なるほど。あれも、加工に含まれるのか。だったら………


『それでは、【シュバルツランド】の地中に街を拡張する(増やす)のは、どうですか?』


『地中に街だと?そんな事が可能なのか?』

地中と言う言葉に、王様は目を輝かせている。まぁ、これは僕としても試してみたい事でも有るからな。


『僕自身、やってみた事は無いですけど、出来る可能性は有りますよ。今度試してから、ご連絡致します』


『うむ。楽しみにしておるぞ』

ちょっと過剰な期待をさせてしまったかも知れないけど、土地の問題は、遅かれ早かれ起きると思っていたから買い占めてあるからな。まぁ、思っていたより少し早いけど。


それに、僕としては地下街よりも他に試してみたい事が有る。まぁ、それ自体が出来るかどうかは分からないし、こればかりは実行に移すのに皆の同意も必要だから、簡単にはいかないかも知れないけどな。





『う~ん………』

とうやら、あの赤いラインで仕切られたエリアが鬼ごっこのエリアになるみたいだな。


街中を見渡すと、至るところに赤いラインが引いてあり、カゲロウを中心に今も絶賛拡大中だ。明らかに一つのギルドの新人加入クエストの枠を遥かに越えた広大なエリアとなっている。


事前に、カゲロウから聞いていた話では、個人が所有するエリアと店舗の運営の邪魔になる場所は浸入禁止にしてあるそうだが、それ以外の場所は逃げる側()でも鬼側(参加者)でも浸入可能らしい。つまり、僕だけが入れる休憩所(サービスエリア)的な場所は存在しないと言う事だな。一つのゲーム(鬼ごっこ)の制限時間は十五分で、それを四ゲーム休憩時間を挟んで繰り返す。ここで………


『鬼ごっこだけにクエストの仕様も鬼なんですか?』

この一言だけは言わせて貰おうか。僕の遺言として………


クエストの参加人数の規模は分からないけど、最悪の事を考えて前回くらいの規模を想定しておきたいところだな。まぁ、今回は三つのクエストに別れているので、そこまで大人数にはならないと思うけどな。と言う事は多くても千人以下、現実的なラインだと四ゲーム合計で五百人くらいかな。一ゲーム平均で百二十~百三十人、そうなると逃走するのには少し狭い場所が路地裏には多いかも知れないよな。


鬼ごっこのルールは、攻撃系のアーツと《探索》系のアーツは使用禁止になるが、自分自身を強化する身体強化系のスキルやアイテムは使用可能らしい。他にもチームプレーでの参加を防ぐ為に、プレイヤー同士のコールやメールも使用禁止となる。


このルールの違反を見届ける影の審判員として、白と黒が既にカゲロウに買収されている。白と黒が審判員になると言う事は、クエスト中は白と黒の力を借りる事が出来ないと言う事だな。つまり、僕のブレイン達を封じると同時に、竜の力(切り札)も奪われてHPとMP(身体的)にも色々と制限されると言う事だな。


ますます、逃げる側()が不利になっていくカゲロウ発案のクエスト。これって絶対に発案者(カゲロウ)が審判と言う立場を利用して、僕で楽しもうとしているだけだよな。


参加プレイヤーが、各々で好きな順番を選べるようになっているらしい。【noir】に加入出来るのは勝者一人だけなので、最初のゲームに多くのプレイヤーが群がる可能性が高いのか?それとも、最初のゲームを捨てて僕が疲れてくるだろう後半のゲームに全てを賭けるプレイヤーもいるのか?多分、この辺りのクエスト前の各プレイヤーの駆け引き(戦略)も大きなポイントかになるも知れないよな。


あと、気になるところは、普段の【シュバルツランド】では見慣れない、観客席らしき物が所々に用意されてる事だよな。まぁ、これは流石に加入クエスト(鬼ごっこ)とは関係が無いと思うので、次の公式イベント用だろう。


『さてと………本当にどうしたものかな?』

どう考えても、鬼ごっこと言うより、かくれんぼの要素が強く感じられる。いくら逃走出来る範囲が広いと言っても、大人数で逃げる範囲を徐々に絞られると、僕が一人だけで逃げ切れるとは思えないよな。そうなると、逃げ切る為に制限時間を少し潰せる隠れ場所は探しておいた方が良さそうだな。


まぁ、幸いな事に隠れ場所の候補はいくつか有る。特に公共のエリアの代表格である神殿の中等は、慣れていないプレイヤーにしてみれば、軽い迷路だろうな。最低でもゲーム数と同じ四ヶ所を見付けておけば、なんとかゲームとしての体裁も整うかな。開始早々に捕まる事だけは、場がしらけるし、加入クエストを開催したギルドのマスターとしても情けないからな。





『じゃあ、恒例の定例会議を始めるね。今回は、【ペンタグラス】の事と明日から始まる加入クエストの件がメインね。今回、私からの報告は特に無しです。ごめんね』

いつものように、アキラが仕切って会議が始まる。まぁ、会議と言っても簡単な打ち合わせと生産系の成果報告や情報交換がメインになるんだけどな。


リアルの部活が忙しいアキラは、なかなか新しい成果を上げれていない。それでも、【le noir】で販売でしている服類で十分な売り上げを出して【noir】に貢献しているんだけどな。


『ほな、いつも通りウチからいくで。ウチは【ペンタグラス(アメリカ)】で、シュン達と新しい金属(ダマスカス)を見付けたんや。それを早速錬成して加工してみたんやわ。これがその試作品や。今までの素材とはランクが違うな。武器としての切れ味も抜群やで』

フレイが、取り出した武器はダマスカスだけ(オンリー)で製作したナイフ。金属のテストや《細工》スキルとの相性テストも兼ねているので、他の金属を混ぜたり、宝石を加えたりはしていないけど、一目見ただけでも違いが分かる。


聞いていた通り、ダマスカスの木目調な部分が特徴的だよな。そこに《細工》を使った模様が施されており、ベースの木目調と相まって神秘的になっている。



【ダマスカスナイフ】攻撃力150〈特殊効果:二回攻撃〉〈製作ボーナス:速度上昇・中〉



『おぉ~!!』

見た目だけで無く、能力も桁違いらしい。ナイフ単体での攻撃力が150を越えているし、特殊効果の二回攻撃に至っては初めて見る効果だからな。でも、この場合の二回攻撃と言うのは、どう言う判定になるんだろう?


『この二回攻撃の特殊効果なんやけどな。一回の攻撃で同じダメージが二回出るんや。これが、ダマスカスの素材としての特徴らしいわ。まだ研究の途中やから、詳しい事は分からへんけど、分かったら次回の定例会議に報告する予定や』

僕が聞くまでも無く、テンションが上がっているフレイ自らが簡単に説明してくれた。


聞いた感じからすると、一撃目と同じ攻撃による自動追撃効果と言った感じかな。僕のスキルレベルでは、まだまだダマスカスを加工する事が出来ないけど、加工出来るようになったら、是が非でも試してみたい素材だな。絶対に面白い物が作れる事が目に見えているのだから。


それにしても、そんなレア素材が【ペンタグラス(メインタウン)】のすぐ側で採掘出来るのは羨ましいよな。


〔『主よ、あんな場所(断崖絶壁)で普通に採掘出来る方が異常者なのじゃ』〕

確かに、ある程度のトリプルオーの経験がないと浮遊装置の製作は勿論、《浮遊》系のスキルやアーツは手に入らないからな。


………と言う事は【シュバルツランド(この街)】の側にある絶壁も上の方は違う物が出てくるのかも知れないよな。あとでフレイと相談してみる価値が有るか。これはこれで、面白い結果が出るかも知れないからな。


『次は、私が報告します。明日の午前中にギルドの加入クエストを開催します。私の加入クエストは、以前に話した通りで、《木工》と《造船》スキルを使った技術コンテストです。課題は、顔に付ける事の出来る木のお面です。大きさとしても手頃ですし、細かい部分の丁寧さや正確性を見るのにも向いてると思っています。現時点で約三百人の参加者がいますので、マナさん達にもお手伝いをお願いしました。なので、明日は店舗が臨時休業になります。皆さんもご注意下さい』

半日で三百人を判定するのは大変なので、猫の手も借りたい状態なんだろうな。まぁ、たまに【le noir(店舗)】を休業にするくらいは、問題にならないだろう。


それに、僕自身も課題になっているお面には興味が有る。正体を隠すのに優れてそうだからな。ギルド加入が決定した人に製作をお願いしても良いかもな。


〔『………黒も欲しい』〕


〔『そうだな。白と黒の分も作って貰おうな』〕


面白そうなので、是非とも見に行きたいところだけど、午後からは………


『そのあとは俺の番だな。午後からは、俺のクエスト鬼ごっこだ。参加人数は、約二千人』


『はっ!?』

聞き間違いか?一桁多い気がするんだけど………多分聞き間違いだよな。


『ちょ、ちょっと待て。今、二千人って言わなかったか?それ、二百人の間違いだよな』


『いや、現時点で約二千人だぞ。1st(ファースト)ゲーム目が約千人、2nd(セカンド)ゲーム目は約二百人、3rdサードゲーム目も約二百人、最終(ファイナル)ゲームが約六百人の合計約二千人だ』

………終わったな。僕の想定以上の結果。百二十~百三十人でも逃げるのに苦労しそうだった逃走可能エリア。それが少なくとも二倍、多い場合は約八倍………そんなのどうやって逃げ切れば良いんだよ。


二千対一………どんな罰ゲームだろう。それともゲームの世界では普通に起こりえる事なのか?僕の思考が変なのか?


『今回はクエストの規模が大きいので、トウリョウさんとチャリさんにも協力を頼んでいます。トウリョウさんの【カーペントリ】には、街中に観客席を設置してもらっているので、参加してないプレイヤーの観覧も自由になっています。チャリさんには、当日の司会をお願いしてます』

おいおい、少し悪ふざけが過ぎる気がする。


明らかに加入クエストがメインでは無くて、僕が一人で困るのを楽しんでる(ふし)が有るよな。特に見せる為の観客席とか、加入クエストは見せ物(SHOW)舞台()じゃないと言うのにな。


それに、トウリョウさんのギルドはともかく、チャリさんはカゲロウと同じで悪ふざけ側に回っている気がするんだけどな。この話を聞いただけで、カゲロウのお願いを満面の笑顔で受けているチャリさんの顔が目に浮かぶのだから………


もしかすると、クエスト参加者の中にも悪ふざけ組がいるのかも知れないよな。そうじゃないと、流石に二千人は多過ぎだろ。きっとそうだな。そうに違いない………そうであって下さい。本当に頼むから、お願いします。


〔『主は愛されておるのじゃ』〕


〔『………人気者』〕

それは、違うと思う。


これはヤバイな。明日がクエスト(鬼ごっこ)本番だと言うのにテンションが上がらないな。むしろ、大幅に下がっているのを実感する。


続いてケイトが、来月から開設予定のクエストの詳細を説明してくれた。以前に聞いていた通り、お手伝い系のクエストを期間内に複数件クリアした時の報酬で貰える記念品を集めるクエストだ。


こちらの参加者は、公式のハロウィンイベントと重なっている為に、誰にでもチャンスが有るにも関わらず、約二百人と少なかった。まぁ、記念品を手に入れるのに多大な時間が掛かり過ぎる事も有るんだろうな。


『最後は、僕だな』

【noir】の会議では最初の挨拶がアキラで、最後の締めが僕と言う事だけは決まっている。テンションは上がらないけど、やるべき事はやらなければならない。


『僕は、皆にもメールで連絡した通り、昨日【アクアパレス】まで辿り着いた。そして、とあるお店で大量の買い物を交換条件としてMPポーションに関する新しい情報を得たので、この場でカゲロウに教えるつもりだった………のだけど、しばらく保留とさせて貰う予定だ』

これくらいの仕返しは、許されるだろうな。カゲロウの方を見ると、カゲロウは何かしら言いたそうにしているけど、今回ばかりは僕の意思も堅い。なので、話を続けさせて貰おうかな。


『それと、依頼とは別件で【シュバルツランド】の王様に会ったんだけど、ホームで利用している土地の返還を求められた』


『シュン、それって、このホームが無くなるって事なのかな?』

皆も、心配そうにしているな。まぁ、議題が慣れ親しんだ我が家(ホーム)の事だからな。そうなるのも分かるな。


『いや、その可能性は無いから、そこまで心配しなくても大丈夫かな。一応、この辺りのエリアは【noir】の私有地だから、いくら【シュバルツランド】の王様だと言っても、自由自在に土地を徴収する事は出来ない。勿論、その点は王様の方が良く分かっているんだ。だから、僕に何か良い代案がないかと聞かれてな。【シュバルツランド】の地下に地下街を作ったらどうかと提案してきた』

皆が不思議な物を見た顔をしている。


『地下街?でも、そんな事は可能なの?』


『こればかりは、やってみないと分からないけど、ジュネ(ウィザード)のギルドホームは地下室を作っているから、僕個人的には可能だと思っている。だから、その辺りの事を含めて鬼ごっこと配達依頼が終わったら、色々どう検証してみる予定だな』


『うん、了解しました。皆も反対では無いみたいだし、協力してあげてね。勿論、私も協力するから』

アキラは、メンバー全員の顔を一人ずつの確認しながら答えてくれた。


『ありがとう。その時は存分に期待させて貰うな。それと、これは出来るか分からない事で・・・・・・なんだけど、もし可能だったとしたら、やっても良いか?これが可能だったなら、このホームに余らせている土地も大幅に空くと思うんだけど………』


『はははっ!!流石や。流石はシュンや。それ、面白い。本当に面白いわ。自分、どんな頭の構造してんねん。ウチは賛成やで。なかなかゲーム(ファンタジー)っぽいわ』

僕の中では、有りだと思っている事だけど、皆からするとちょっとズレてたのかな?


『私も面白いと思いますです。賛成しますです』


『俺もだ。だから、MPポーションの件を何とか………』


『私もです。是非、実現させましょう』

ケイトとカゲロウとヒナタの三人が、アイコンタクトをして同時に答えてくる。ワクワクしているのが伝わってくるな。喜んでくれて何よりだ。


それと、カゲロウよ。MPポーションの件は何が有っても延期だ。


『そんな楽しそうな事に反対する人なんて【noir】にはいないよ。勿論、私も大賛成』


『皆、ありがとな』

今回は、事前に承諾を得れたからな。思う存分ホームを改造させて貰おうか。鬼ごっこでテンションが落ちたが、これでテンションアップだな。

装備

武器

【雷光風・魔双銃】攻撃力80〈特殊効果:風雷属性〉

【ソル・ルナ】攻撃力100/攻撃力80〈特殊効果:可変/二弾同時発射/音声認識〉〈製作ボーナス:強度上昇・中〉

【魔氷牙・魔氷希】攻撃力110/攻撃力110〈特殊効果:可変/氷属性/凍結/魔銃/音声認識〉

【空気銃】攻撃力0〈特殊効果:風属性・バースト噴射〉×2丁

【火縄銃・短銃】攻撃力400〈特殊効果:なし〉

【アルファガン】攻撃力=魔力〈特殊効果:光属性/レイザー〉

【白竜Lv68】攻撃力0/回復力228〈特殊効果:身体回復/光属性〉

【黒竜Lv68】攻撃力0/回復力228〈特殊効果:魔力回復/闇属性〉

防具

【ノワールシリーズ】防御力105/魔法防御力40

〈特殊効果+製作ボーナス:超耐火/耐水/回避上昇・大/速度上昇・極大/重量軽減・中/命中+10%/跳躍力+20%/着心地向上〉

アクセサリー

【ダテ眼鏡】防御力5〈特殊効果:なし〉

【ノワールの証】〈特殊効果:なし〉



天狐族Lv63

《双銃士》Lv80※上限

《真魔銃》Lv7《操銃》Lv29《短剣技》Lv32《拳》Lv54《速度強化》Lv100※上限《回避強化》Lv100※上限《魔力回復補助》Lv100※上限《付与術改》Lv8《付与練銃》Lv9《目で見るんじゃない感じるんだ》Lv34


サブ

《調合工匠》Lv28《上級鍛冶工匠》Lv6《上級革工匠》Lv6《木工工匠》Lv34《上級鞄工匠》Lv8《細工工匠》Lv46《錬金工匠》Lv45《銃工匠》Lv36《裁縫工匠》Lv15《機械工匠》Lv21《調理師》Lv23《造船》Lv17《家守護神》Lv55《合成》Lv50《楽器製作》Lv5《バイリンガル》Lv8


SP 20


称号

〈もたざる者〉〈トラウマニア〉〈略奪愛?〉〈大商人〉〈大富豪〉〈摂理への反逆者〉〈初代MVP〉〈黒の職人さん〉〈創造主〉〈やや飼い主〉〈工匠〉〈呪われし者〉〈主演男優賞?〉

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