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OOO ~Original Objective Online~ 改訂版  作者: 1048
第一章 第四部
36/65

第三回公式イベント 4

 一夜明けてもヒナタ達(三人)熱戦(頑張り)の興奮冷めやらぬ今日は、ログイン直後からイベント会場の広場を目指していた。


 今日の【noir】の活動のメインは、アキラとケイトが参加するスタンプラリーとその応援。そして、その為に僕に課せられた使命は応援席の場所取りだ。まぁ、席と言っても昨日同様に座席は用意されていないのだけど…


 『…今日はマイナーな競技ばかりだと思って、どこかで油断したかもな』

 目の前の状況に戸惑いを隠せないシュン。


 今日行われる競技は、スタンプラリーを含めて事前のアンケートや参加者の数、どれをとっても注目度の低い競技ばかりだった。それにも関わらず、モニターが置かれている広場にはかなりの人だかりが出来ている。確かに、シュンが自分で言う通り、どこかに油断は有ったのだろう。しかし、これは一概にシュンだけのせいとは言い切れない気もする。まぁ、これに運が絡んでくるのなら、全く別の話になるのだけど。


 〔『…浅はか(笑)、()の人気薄は別物』〕


 『うっ…』

 知ってか知らずか、何よりも僕の心に突き刺さる(響く)黒の一言。はっきり言って、何も言い返す気にはなれない…けど、その微妙に笑ったような態度には、どこかイラッとくるものが有るよな。


 まぁ、確かに黒の言う通りで、一番注目度が低いのは他に有る。改めて言うまでもない事だけど、僕の参加する射撃系の競技だ。勿論、分かってもいるし、充分理解もしている。だけど、改めて言われるとやっぱり凹むんだよね。


 〔『主よ、そんな事よりも会場の客は昨日までよりも遥かに多いのじゃ。多分じゃが、この人だかりからすると、競技の内容は全く関係ないのじゃ』〕

 僕の気持ちなど、今は関係も必要もないと言った感じで話に割り込む白。


 当の僕も白の言葉につられるように、改めて会場となっている広場全体を見回した。


 見た感じは完全にそうだよな。明らかに人口密度は高い。それに伴い、広場の周りには露店を出しているプレイヤーやNPCの数も多くなっているのも人口密度を上げている要因かな?


 多分、今回のイベントも中盤に差し掛かっているので、色々な方面で活気付いているのだ。主にお祭り的な感じ(ノリ)で。まぁ、残念ながら、露店は素材やアイテムを売る店ばかりで、お祭り的な屋台はないのだけど…あっ!ちょっとたこ焼きが食べたくなってきたかも。久しぶりに作ろうか?


 でも、こっちで作るなら専用の焼き(たこ焼き)機の製作から必要か?これは本場の人間(フレイ)も巻き込んだ方が早いかもな。


 そんな全く関係のない事を考えながらも、モニターの見やすそうな場所をキープしようとするシュン。


 残すは今日も含めての三日間、今日の深夜…いや、正確には明日の早朝に僕の参加する射撃競技(最低人気種目)も控えている。アキラ達の応援後に適度な仮眠を取らないと現実のHP(体力)も持たない気がする。まぁ、そんな個人的な事は置いといて今は応援の方(正確には、その為の場所取り)に集中だな。





 『あぁ、スタンプラリーって、こう言う事だったのか』

 広場の中心で競技が映し出されるモニターを探していたのだが、そのモニターを見付けるよりも先に、ルールや参加者の一覧が貼り出している小さな掲示板の方を先に見付けてしまった。


 『だから…か。なるほど、なるほど…それなら、この状況も仕方がないかも知れないな』

 僕は内容を確認して一人納得していた。僕個人的としては、よく考えられている競技だと思う。


 これでは、いくらメイン会場の広場でモニターを探し回っても、スタンプラリー専用のモニターが見付からないはずだよ。



 ※依頼受理争奪競争(スタンプラリー)ルール


 ・制限時間は三時間となります。スタート地点となる広場の神殿前にて最初のカードを引き、書かれている内容のクエストを【シュバルツランド】の街の中に存在するNPCから直接(・・)受理して下さい。

 ・クエスト達成後には、そのNPCより事前(スタート)前に支給するスタンプカードにスタンプを押して貰い、その場で次のクエストを抽選して下さい。なお、競技中に発生する様々なクエストは、今回のイベント中のみ発生するオリジナルクエストとなっております。

※なお、イベント中は既存のクエストは発生しませんのでご注意下さい。

 ・報酬は、クエスト達成時のスタンプと同時にNPCより貰える特別報酬(謝礼)(内容未確定)とスタンプの数による順位報酬(賞品)(事前告知済)をご用意しております。




 一応、今回のイベントの大きな体裁が体育祭(・・・)と言う事で、スタンプラリーと言う(くく)りの中で借り物競争の雰囲気を出そうとしているのか?それはさすがに、色々と無理が有る(少し強引な)気もするけど…競技の内容的には【noir(僕達)】向いている。安全性と言う点でも他の競技を遥かに上回っているし、いまからでも参加しても良かったかなと思えるくらいには面白そうだ。


 …と言うか、この競技は(おつかい)クエストの進化系。こうしたクエストの経験(キャリア)が他のプレイヤーと格段に違うケイトの一人勝ちのような気がするな。【noir(ギルド)】内でもケイトは街クエストの発見率は勿論、NPCの知り合いも群を抜いて(ダントツで)多いのだから。


 ちなみに、このスタンプラリーの競技エリアは、ルール内でも説明されていたように、【シュバルツランド】の街全体に及んでおり、今回のイベントで唯一他の(特設)エリアに移動しない競技となっている。つまり、モニターに映し出される映像以外にも街中ならば、誰でもどこでもいつでも自由に気軽に観戦出来ると言う事だ。


 以上の点が、予想を上回る観客数と街中の至るところで出店している露店に繋がっていた。


 でも、そうなってくると応援する場所が問題になるよな。【noir】のメンバーが揃っての応援となると場所自体も限られてくるし、仮に比較的良い場所のキープに成功したとしても、その場所をアキラとケイトの二人が通るかも分からない。多分、通ったとしても良くて数回だろう。コースが確定していて、絶対に通る事が約束されている現実のマラソン競技(・・・・・・・・・)(僕の参加するハーフマラソンとは似ても似つかない)と違い、完全に部が悪いよな。


 〔『白と黒はどの辺で見たい?』〕

 はっきり言って僕には決めれない。


 〔『う~む。この内容ならワシは会場全体を見渡せる高い場所の方が良いのじゃ』〕


 〔『…黒も』〕

 シュンの問いに迷う事なく、理想だけを述べる白と黒。


 それはそれでシュンの問いに対する答えとしては正解で間違ってはない。だけど、完全な他力本願(責任放棄)に打って出ようとしたシュンもシュンだが、その場所の具体的な事例を挙げずに個人的な願望を述べる白と黒も、それはそれでどこかに問題が有る気がする。


 〔『高い場所ねぇ…』〕

 そんな場所は、【シュバルツランド】にはあの城以外に思いつかないんだけどな…


 一回入った事が有るからと言って、あの場所に簡単に入れると思うのは間違っている。それとも、この競技を観戦する為だけに浮遊装置を僕に作れって事か?それはさすがに却下だぞ。


 そもそもの話、浮遊装置はまだスキルレベル的にも作る事が出来ない。仮に今からレベルを上げるとしても、競技が終わるまでには絶対に間に合いそうもないのだから。


 〔『うん!?ちょっと待てよ。作る…造る…創る…そうか!!その手が有ったか』〕

 何かを思い付き、一際輝いた笑顔を見せるシュン。


 〔『主よ、急にどうしたのじゃ?ワシは何事も落ち着いて考えた方が良いと思うのじゃ』〕

 その笑顔を見て、逆に不安な心情を醸し出す白。


 『うん。ちょっと待ってろ。すぐに分かるから』

 とある事を思い付いて興奮冷めやらぬ僕は、《心話》を使う事も忘れ、周囲の人達に驚き引かれたのにも気付かず、急いで目の前の神殿へと駆け込んだ。





 『あの~主よ、ワシらの意見が採用されたので言い難いのじゃが、本当にこんな物を作って良かったのかのう?虎猫の姉さんに怒られるのでは無いのかのう?』

 竜の姿で飛び回りながら微妙な心情を表に出す白。ただし、喜んだ表情は隠しきれていないのが玉に瑕(たまにきず)だろう。


 『う~ん…アキラなら、多分大丈夫だろ。絶対に分かってくれる…はずだ。だって、こんなにも素敵な場所なんだからな。それに、ここからの見晴らしなら全体も良く見れるだろ。なぁ、黒』

 こんな物は、露天風呂のときの衝撃に比べれば可愛いものだと思う。まぁ、両方の製作者で有る僕に、その事について言う権利はないのかも知れないけどな。


 『…見晴らし最高。空気も綺麗』

 白とは打って代わり、全く動きはしないが今まで見た事のないくらいキラキラとした瞳で周りの景色を楽しんでいる。


 『それにしてもじゃ。これは普通では有りえないのじゃ』

 風景を背後に両方の翼を大きく開いてアピールする白。


 『そんなにか?』

 そんなに不味い事だったか?そう何度も言われると僕も若干不安になってくるんだけど…改めて考えると、確かに答えとしては間違っていたのかも知れない。


 僕がした(しでかした?)事は、【noir】ホームの空いていたエリアに新しく高い塔(ただし、それには【シュバルツランド】のどこよりもの形容詞が付随する)の新設。


 まぁ、それなりの高さを出す為に結構なお金も投資してはいる。僕的には、中世ヨーロッパの見晴らし台風の塔は【シュバルツランド】の雰囲気にも合っているので、街に対しての違和感は無いと思うんだけどな。


 塔は、今までみたいの増設ではなく、新規の建物として申請した(建てた)ので新しいゲートが塔の天辺に出来ていおり、塔内部に有る螺旋階段をいちいち歩いて登らなくても良い、老若男女誰に対しても優しい設計になっていた。当然、そのゲートにも音声認識装置もすでに設置済だ。


 『当たり前なのじゃ、あの神殿の大聖堂…下手をすると城よりも遥かに高いのじゃぞ。ワシが高い場所を望んだのじゃが、神殿を見下ろす事になるとは思ってなかったのじゃ』

それは、分かって作ってるんだけど………同じ作るのだったら、長く使える良いものを作りたいだろ?それに、塔の天辺にはそれなりに広さが欲しかったし、【シュバルツランド(会場全体)】を把握する為には、これくらいの高さは欲しかったからな………このサイズだけは譲らないぞ。


『そんな事を言わずに機嫌を直せよ。ほら、これ見てみろよ。鐘も付けて有るから、一応他の用途(見張り用)にも使えるだろ。なぁ、だから許して』


『主よ、この見た目が………完全に見張り用では無いのじゃ。【noir】には、こんなに目立つ見張り用の塔は絶対に不必要なのじゃ』

まぁ、確かに見張り用に使えると言っても、元々の作りが中世ヨーロッパ風の時計塔だからからな。これで納得してくれと言うのも無理が有るよな。


ちなみに、この時計塔は東西南北の四方向に一つずつ大時計が付いていて、街の中からなら何時でも何処でも時間が確認出来るようにもなっている。まぁ、プレイヤーはステータス画面に時計の表示がされているので時計台で時間の確認する必要は無いんだけどな。


僕的には、こう言う意味の無い事の方が、世界観を変えない為にも意外に大事なんだと思う。あまりにも、街の雰囲気を阻害する建物を作っては【シュバルツランド】の雰囲気が台無しだと思うからな。


ちなみに、作る時に最も意識したのはイギリスの国会議事堂(エリザベスタワー)だ。


ここからなら、ティータイムをしながら皆で応援も出来るからな。白の好きな甘い茶菓子でも紅茶と一緒に出せば納得してくれるかな?


あっ!!ここなら、アウトドア用のテーブルやイスも必要になるな。アウトドア用なら雨風等の悪天候にも強い物が良いよな。あとで、トウリョウさんに依頼しておこうかな。まぁ、今日のところは行儀は悪さに目を瞑って立食形式(立ち飲み)だな。トウリョウさんに依頼メールを送るのと同時にカゲロウ達にもメールしておいた。


ついでに、秘密にしておいた音声認識装置の事も教えておこうかな。驚く顔が直接見られないのは少し残念だけど、イベントが始まるまでにあまり時間も無いからな。


ちなみに、時計塔の名前は、時計塔の時間で現実への戻る時を確認して欲しくて【時計塔・帰途乃時(キトノトキ)】と僕が名付けて伝えている。まぁ、上から呼んでも下から呼んでもキトノトキになるように考えて漢字を当てはめただけなんだけどな。結果的には覚え易くて良いだろう。





『うぉ~~!!なんだ!?これ?えっ~~何!?』

僕の伝えた通りゲートを使ってここまで転送してきたカゲロウは、空しか見えない状況に驚いている。まぁ、カゲロウが驚いた内容がゲートに新しく設置した音声認識装置の事か、新しく出来た塔の事か、僕のいるこの場所からカゲロウの顔を確認する事が出来ないのから分からないけどな。


『………両方』

まぁ、その可能性が高いよな。


『お~い、ギルマス、どこだ?居るのか?』

ゲートの有る(その)場所からでは、全体を把握するのは無理だ。


『おう、いるぞ。ここに来たのはカゲロウだけか?上だ。左側に階段が有るから、上がって来いよ。ここからならケイトとアキラの姿が存分に見れるぞ』

最低限、ここまでは来て貰わないとな。良さが伝わらないだろう。


『いや、ホームにヒナタとフレイがいるけど………それよりも、ここは一体何処なんだ?』

カゲロウは初めて訪れる場所の為、一歩一歩確認しながら近寄って来る。


『ここか?一応ホームになるのかな?ほら』


『うぉっ!?………高いな。って事は、ギルマスがまた新しく作ったのか?ここ』

僕の側まで来て、周りを見渡して全てを悟ったカゲロウ。白々しい目で僕を見てくる。どうやら、カゲロウも白派か………何だか、どんどん罪悪感が出てきたんだけど………僕は大丈夫だよね。


『『えっ!!何、これ!?』』

これは、デジャブなのか?カゲロウに続いてヒナタとフレイも転送し来たようだ。


また、同じやり取りが行われるのか?ある意味、自業自得とは言え、結果を受けて凹むのが分かっていると少し憂鬱になるんだよな。まぁ、そうも言ってられないんだけどな。


『なるほどな。ウチとしてはOKやで。ここで晴れた日に皆でBBQとかしたら、絶対に気持ち良いやろ。シュンの料理も、さらに美味くなるで』

一通りカゲロウと同じやり取りを繰り返した結果、僕は、フレイと言う黒に続いて二人目の良き理解者を得た。ここでBBQをする機会が有るのなら、絶対に最高の準備をさせて貰うからな。


『私は………良いとか、悪いとかでなくて、もう既に出来上がっているので今さら言い合っても仕方が無いと思います。でも、本音を正直に言うと、ここは凄く気持ち良いですね』

ヒナタは風に吹かれて、風を直に感じて素直な感想を述べてくる。良い感じだな。少しずつ理解者が増えてきたぞ。どうやら、男よりも女の子の方がここの良さを理解してくれるみたいだな。


『塔の件は理解したけどな。シュン、あのゲートは一体何なんや?』


『アレは、《機械製作》で作った音声認識装置をゲートに設置しただけだ。特に他に変わった事はしてないぞ』


『『えっ!?』』


『アレが、音声認識装置なんか………ウチもリスト見て気にはなってたんやけど、スキルを成長させてへんからな。ウチも暇を見付けて《機械製作》成長させてみよか』

《機械製作》を取得していないヒナタとカゲロウは、驚きを隠せていないが、同じ取得者であるフレイは理解出来たようだな。製作過程はともかく、《機械製作》で製作出来る物には夢しかなからな。


『まぁ、立ち飲みになるけど、紅茶でもどうだ?そろそろ、スタート時間だからな。皆でアキラとケイトの応援をしよう』





『アレは、一体何でしょうか?です』

ケイトが高い建物を指差して訪ねてきた。


『あの辺りって、ギルドホームの近くのはずだよね』

ギルドの周りに………ううん、【シュバルツランド(この街)】全体にしても、あんなに高い建物は無かったと思うけど………


『はいです。少し前に急に出来ましたです』


『えっ!?急に出来たの?あっ!!もしかして………やっぱり。ケイト、シュンからメール着てるよ』


『マスターからですか?です。Oh!!なるほどなのです。とってもマスターらしいですねです』

メールを確認してケイトも理解出来たみたい。確かに、帰途乃時(ネーミングセンス)とか、とってもシュンらしいかな。


それにしても、シュンもシュンだよ。応援の為だけに、わざわざあんなに高い塔まで建てなくても良いのにね。でも、そこまでして応援してくれるのは、ちょっと嬉しいかな。


『そろそろ、時間みたいだね。ケイト、またあとでね。お互い頑張ろうね』


『はいです。頑張りましょうです』





〔皆様、大変長らくお待たせ致しました。只今より、スタンプラリーを開始します。今回のイベントで唯一【シュバルツランド】の街中(まちなか)が競技エリアになります。参加されていないプレイヤーの皆様には申し訳御座いませんが、なるべく競技参加者の移動を優先するように動いて頂ければ幸いです。それでは、参加者の皆様と応援の皆様、準備は宜しいですか?(スリー)(ツー)(ワン)・レディーゴー!!〕


さて、私も頑張りますかね。皆も、あそこから見てると思うし、少しはギルマスらしく格好良いところを見せられたら良いな。



『え~と』

私のカードは………


【八百屋・生野菜】 NPCネーム/サラダ

綺麗な○○が見たい



『綺麗な○○って何だろう?』

取り敢えず、サラダさんの所に行ってみようかな。【八百屋・生野菜】の場所が分かるのは、ちょっとラッキーだったかな。スゴロクの時もそうだったけど、やっぱり私ってツイてる?


ちなみに、【八百屋・生野菜】の場所が分かったのは【noir】の行き付けの八百屋で、よく買い物をしているからだったりする。


『おぉ、その課題はワシだ。ワシは、ワシが育てたこの野菜達に負けないくらいに綺麗な物が見たくてな。おぉ、そうだ。綺麗だったら何だって良いんだぞ』

何でもって良いって言われても………ここの野菜は本当に綺麗で新鮮なんだよ。


しかも、野菜自体に艶が出るくらい丁寧に育てられてて、勿論食べても美味しいから気に入ってるのに、これに負けないくらい綺麗な物って簡単に言われてもね。ちょっと困るかな。


最初の課題としては、無理難題感が強い気がするな。


鞄や倉庫の在庫を確認しても、これは綺麗だと言い切れる物は持っていないし………う~ん、本当に困ったな。


『どうしようかな?』

辺りを見渡しても、そう都合良く綺麗な物が………


『あっ!!………有った。サラダさん、綺麗な物って風景とかでも良いのかな?サラダさんのお眼鏡に叶うか分かりませんけど、あの場所からの景色なら見せれると思うんだけど………』


『あそこからの景色か………じゃあ、試しに見せて貰っても良いか?』


『OK!!私のギルド【noir】のホームになるから一緒に着いて来て』


『おいおい、暇そうに見えるのかも知れないが今のワシは仕事中だぞ。ここに野菜を求めて来るお客様を放って置く事が出来る訳がねぇ。いくら常連さんの嬢ちゃんの頼みでも、それだけはダメだ』

手と首を振って拒否を示してくる。


確かに、それもそうだよね。八百屋の中には決して大勢とは言わないけど、まだ買い物中のお客さんもいるみたいだし、このお店に客がいない時はあまり見た事が無いし………


『じゃあ、スクショ………スクリーンショットって言う写真みたいなものでも良いかな?』


『スクリーンショットと言う物が何かはワシには分からないが、判断はそれを見てみてからだな』

実際に、スクショを見なければ評価が出来ないのも仕方が無いよね。それに、あそこからの風景は私も見てないし………そんな事を思いながら、シュンにコールをかけた。


『シュン、今は時計塔に居るんだよね?そこから風景のスクショ撮って送れる?』


『今?急ぎなのか?』


『うん。ちょっと急ぎかな』


『………もしかして、課題か?分かった、少し待ってて』


少し待つと、十数枚のスクショが送られてきた。こんなにも要らないんだけど。それに、私が景色を見る楽しみが無くなっちゃうんですけど。あっ!!………これ凄く綺麗、こんなに遠くまで見る事が出来るんだ。良いなぁ~って言うかずるい。皆は、この景色が見れてるのか、イベント終わったら私も絶対に見よ。


『サラダさん、これなんですけど。どうですか?』


『どれどれ………おぉ、これは美しいな。おぉ、これも、これもだな………』


『気に入ってくれました?良かった』


『おぉ、嬢ちゃんスタンプカード出しな。それとそこから新しいカードを引きな』

なるほどね。再抽選って、こうやってするんだ。かなりスゴロク(前のイベント)に似てるかも。違うのは絶対にNPCと関わらなくてはならない事とスゴロク特有のイベントが起きないくらいかな。


『おっし。スタンプ押しといたからな。嬢ちゃん次も頑張れよ。それと、これはお礼だ。持ってきな』

沢山の新鮮な野菜と共にスタンプを押し終わったスタンプカードを渡される。


『サラダさん、ありがとう。どれも美味しそうですね。次も頑張り………ちょっと、サラダさん。このスタンプの数多くない?』


『おぉ、それな。嬢ちゃんが持ってきたスクリーンショット?って言ったか、アレは十枚以上有ったんだ。その中からワシが綺麗だと思ったのが、これと、これとこれ、あとこれもだ。合計四枚って言う事は、スタンプも気に入ったスクリーンショットと同じ四つ押すのが、八百屋の粋ってもんよ』


『そっか、ありがとう。またお野菜買いに来るね』

サラダさん。変なところで江戸っ子気質設定なんだね。


それにしても、押して貰えるスタンプは一課題で一個じゃないんだ………課題によっては、複数貰えるチャンスが有るのか。これも最初の課題で知れたのは大きいかも。


『次は………』



金貸し(闇金)生き地獄(死んだ方がマシ)】 NPCネーム/ヨミ

貸したお金(フォルム)の回収



『………』

なんか凄く嫌な感じの課題を引いたんだけど。生き地獄ってお店の名前かな?なんか怖いんだけど。


それよりも、今回はお店の場所が分からないな。今までは、シュンのお陰でお金を借りる事なんか全然無かったからね。まぁ、金貸しの存在も知らなかったんだけどね。一体どの辺りに有るんだろう。


【シュバルツランド】のメインストリートでは見掛けた事が無いから………多分、路地裏とかかな?お店の利便性から考えてもメインストリートと離れ過ぎて無いと思うんだけど。





『少し時間をロスしたかな』

私が、ようやく路地裏で生き地獄を見付けた時には。捜索開始より三十分と過ぎていた。最初のアドバンテージが無くなっちゃったかな。


『いらっしゃい。それで、姉ちゃんはいくら貸して欲しいんだい?十万かい?それとも百万かい?』


『あの~、すいません。お金を借りに来たのでは無くて、スタンプラリーで………』


『ちっ!!そっちか。良く来たな。依頼は、このリストに有る客からの金の回収だ。誰でも良いから、さっさと回収して来い』

うわっ~舌打ちされたんですけど、私だってこんな所来たくて来た訳では無いのに………さっさと、クリアして次に行こ。


『分かりました。行ってきます』


『おい、言って置くが、くれぐれもピンハネするじゃないぞ』


『しません。絶対にしません』

それに、今のところお金には困ってませんし、今後困る予定も有りません。なんか、段々腹が立って来たんだけど。


それにしても、十日で10%?って言うか、この利子はちょっと法外過ぎるじゃないかな?しかも、プレイヤーだけでなくてNPCにも貸してるし………ファンタジーの世界の中で、現実の闇金に近いこの設定はどうかと思うよ。


『あっ!!』

すぐに、リストに良く見知った名前を一人発見した。この人物からなら、すぐにでも回収出来るね。今もログインもしてるみたいだし、やっぱり私って少しラッキーなのかな?


でも、何で借金なんかしてるだろう。お金はいっぱい持っているはずなんだけど………





『アクア、今どこいるの?』


『今は、ホームだ。どうかしたか?って言うかアキラが連絡くれるの久しぶりだな』

そう言われてみれば、そうかも知れないな。【noir】を作ってからは、アクアを呼ぶのは幼馴染みのシュンの担当だったからね。個人的には用も無かったし。


『そうだね。じゃあ、ホームの前で待っててくれる?今から大事な話をしに行くから』


『だ、大事な話?分かった』

借金の話を隠し、簡潔に話をまとめてコールを終えた。簡単に集金で出来そうな相手がリストに載ってたんだから、見逃す訳にはいかないからね。


確か、【双魔燈】の場所は………トウリョウの【カーペントリ】が以前に有った場所だよね。ここからなら、そんなに時間も掛からないから、その面でも良かったかな。





『アクア、お待たせ。少し待たせたかな?』


『いや、俺も今来た所だから』


『えっ!?』

何で?ここ、アクアのギルドホームの前だよね。ずっと待ってたの遠くから見えてたからバレバレなんですけど………


『あっ!!』

もしかして、何か勘違いさせちゃったかな………確かにあの待ち合わせの仕方だとデートを連想しても仕方が無いかも。


『えっ~と、私も時間が無いから本題に入るけど。アクア、【生き地獄】って言う金貸しさんに、多額の借金してるよね。今日は、それを回収に来ました。これって、一応スタンプラリーの課題なんだよね』


『えっ!!大事な話ってそれだけ?告白的な………イベントか、何かではないのか?』


『告白って………私が、アクアに?無い、無い、それは絶対に無いよ』


『そうか………』

妙に残念そうなアクアを見ていると、何か悪い事をした感じがするよ。そもそも、私がアクア(借金王)に告白する要素が無いし………


『そうそう。でも、何でこんなに借金なんかしたの?お金いっぱい持ってなかったかな?シュンが払った報酬を短期間に使いきるのは難しいと思うんだけど………』

こう言う時は、話題を変えるのが一番だよね。


『いや、まぁ、その、なんだ。ホームの改築や装備の新調、整備に金が掛かってな。ちょっとのつもりだったし、すぐ返す予定も有ったんだが………いつの間にかな』

ちょっとのつもりで五百万フォルムは越えないと思う。借金の回収って思っていた通り、気分の良いものじゃないね。二度としたくないかな。


『それで、借金の件はドーム達は知ってるの?それに、今から返せる宛は有るの?』


『ドーム達には内緒だ。今回のイベントの報酬で返すつもりなんだが………』

ダメダメだね。結果も分からないイベントの報酬を宛にするなんて、有り得ないよ。やっぱり、あの時に離れて正解だったかな。ちょっと残ったドームとレナ(二人)に同情しちゃうな。


『それなら、取り敢えず、借金の方は私が肩代わりしてあげるから、イベント後に分割払いで良いから絶対に返して、金貸しさんみたいに利子は取らないからこれ以上増えないしね。それで良いでしょ』


『良いのか?俺としては凄く助かるが………本当に良いのか?』


『そうでもしないと、私が課題をクリア出来ないんだよ。パーティー組んでた事も有ったから、それで良いよ。ただし、お金は私のポケットマネーだから、必ず返して貰うからね。それと二度と借金しない事。次、借金したら絶対にドーム達にも話すからね』

今回のイベント報酬を【by buy】で買い取り、足らずを不定期に分割払いで返金する事で契約をまとめた。あとで、シュンには話しておこうかな。アクアの扱い方はシュンの方が上手だからね。





『ヨミさん、借人アクアの分の集金終わりました。お納め下さい』

私の口座から直接ヨミさんに返金する。


『おっ!!ご苦労さん。確かに頂戴した。よく、こんな大物から回収出来たな。良かったら、他の所にも回収に行くか?姉ちゃんならバイト代ははずむぞ』


『遠慮させて貰います』

絶対に嫌。あんな心が荒む行為はもうやりたくないからね。それに、ヨミさんには言わないけど、正攻法でお金を回収した訳では無いからね。


私は、即座にスタンプカードを差し出して、次のカードを引く。


『姉ちゃんは、絶対に回収向いていると思ったんだが、無理にとは言わないさ。さぁ、スタンプカードだしな。お礼は………そうだな。借金の形に回収したこのアイテムでどうだ?使いようが無いからな。持っていけ』

手渡されたアイテムは………何かの素材かな?私のスキルでは、ちょっと分からないな。借金の形に回収したアイテムを売らなくても良かったのかな?売ればお金になったのにね。


『ありがとう。頂きます』

さぁ、次…………どんどん行くよ。





『そろそろ、競技時間も終わりだよな。アキラは色々と行ったり来たりしてたみたいだな。カゲロウ、ケイトはあれからどうなったんだ?』


『ケイトは、最初の課題から変化ないみたいだな。最初から、ずっとあの場所で何かの作業を続けてるぞ』

最初から変わらずか………課題とケイトの性格の相性が悪かったのかもな。良くてスタンプ一個ってところだろうな。


アキラの方は、何個も課題をこなしてスタンプを獲得していたので上位入賞も有ると思う。課題の内容は分からないけど、相変わらずの鬼引きみたいだな。



〔皆様、お疲れ様でした。只今をもちまして、スタンプラリーの競技を終了致しました。途中の課題に就きましては、それまでの評価によってスタンプを押させて頂きます。参加者の皆様は広場にスタンプカードを提出して下さい。一時間後に締め切り、結果を発表させて頂きます〕


【シュバルツランド】全域にアナウンスが響き渡る。



『これで、ギルマス以外のイベントは終わったし、打ち上げだな』


『ちょっと待て、僕は、まだ二種目も残ってるんだぞ。ちょっと早くないか………と、本来の僕なら言いたいところだけど、タイミング的に打ち上げをする事には賛成だ』

僕の競技は早朝だったり、十二時間耐久だったりするからな。僕自信が疲れていて、打ち上げをしようと言う雰囲気にはならないだろう。それに、今なら確実に全員参加出来るからな。


『え~~ダメですよ。ちゃんと、シュンさんの競技も終わってからでないと』


『普段なら、そうしたいところだけど、今回はタイミングが悪いからな。まぁ、打ち上げ(仮)って感じで良いんじゃないか?』


『それなら………分かりました。ただし、シュンさんの打ち上げも絶対にもしますよ』

競技を頑張ったあとの僕に、打ち上げをする体力が持ってたら良いんだけどな。


………と言うか、ヒナタはハーフマラソンのルール知ってるのかな?あの表情は知らなそうだよな。カゲロウは知っているみたいだな。ヒナタの事を若干引き気味で見てるよな。まぁ、あのルールだから、仕方が無いかな。カゲロウ、あとでヒナタに教えてくれる事を心の底から期待しているよ。





『『ただいま』です』

競技を終えた二人が、僕達の待つ帰途乃時の天辺まで上がって来た。


打ち上げ用に、よく冷えたグレープフルーツを搾った生搾りジュースが用意されている。まだ建物自体が出来たばかり………いや、造ったばかりなので会場としての機能は無い。当然、テーブルやイスも無い。


打ち上げとして出来る事も限られていたのだけど、その中でも出来る限りは打ち上げの雰囲気を出したかった。結果は、どうあれ各々が精一杯頑張ってたからな。僕も皆に負けないように頑張りたいよな。


『お疲れ様。これ搾りたてだから飲んで、美味しいと思うぞ』


『『ありがとう』ございますです』

二人共に、よっぽど喉が渇いていたのか一気に飲み干す。空いたグラスには、カゲロウがお代わりを注いでいる。


『上から、ずっと見てたぞ。アキラは色々と忙しそうだったみたいだけどな。ケイトは、その、どうしたんだ?』

上から見ていも、場所が離れていた事もあってケイトの行動だけは謎だった。


『私は、最初の課題の終わりが分からなかったです。でも一生懸命お掃除を頑張りましたです』

ケイトが言うには、最初の課題がNPCの家の庭掃除だったらしく、何処までやれば終わりになるか分からないくらいの広い庭で、家主がご老人だった為に普段なかなか掃除が出来ておらず色々と汚れていたり、雑草が多かったらしい。まぁ、掃除のしがいだけは有ったようで、《家守護神》のスキルレベルは鰻登りだったようだけど、結果的には残念だよな。


ちなみに、お礼は季節外れのスイカを丸ごと一つだったようだ。あとでデザートとしてフルーツポンチでも作ろうかな。


『まぁ、アキラもケイトも頑張って楽しめたんなら、良かったんやないか』



〔皆様、お疲れ様でした。只今をもちまして、スタンプカードの提出を締め切りました。結果は、広場の掲示板に貼り出しておりますので御確認下さい。なお、上位入賞者にはメールで結果と報酬を贈らせて頂きますので、各自御確認下さい〕



『わっ!!私メール着たよ………やった!!スタンプ八個で二位になってる』


『Oh~!!私もメール着ましたです………Why?何故か、スタンプ十個で一位になってますです』


『『『『えっ!!』』』』

ケイトの入賞にアキラを除く皆が一斉に驚いた。


課題一つでスタンプ十個って、ちょっと破格過ぎないか?それとも十個押して貰えるくらい、色々とやったのだろうか?多分、ケイトなら後者なんだろうけど………


アキラも最初の課題で四個貰ったって言ってたし、それくらいの価値が有る掃除をしたんだろうな。


『二人共におめでとう。1・2(ワンツー)フィニッシュって凄いよな』

僕の一言で二人を包み込む拍手が一斉に巻き起こる。


『それでや、報酬は何やったんや?』

フレイは、結果よりも報酬が気になるようだな。まぁ、僕も気になるので人の事は言えないけどな。


『私は、【ジョブの書・忍】………もしかして、これって忍者?私の場合は、くの一になれるのかな?』


『きっとそやろな。超レアアイテムやで』


今までも【アーツの書】や【スキルの書】と言ったレアアイテムが有ったが、今回初めて【ジョブの書】と言うアイテムが出てきたので、興味が尽きないのは仕方が無いよな。それよりも、男の子の僕としては忍者の響きだけでテンションが上がるよな。同じ男の子で隣にいるカゲロウもだけど。


それにしても、レアジョブに変更するためには【ジョブの書】が必要になるのか?銃士系にもレアジョブが有るんだったら是非とも探してみたいものだ。まぁ、変更するかどうかは別の話だけどな。


『私は、特殊素材みたいですねです。用途不明の煌馬石って素材が一つです』

特殊素材と聞いてフレイの目が輝いている。まぁ、一位の報酬なので、最低でも【ジョブの書・忍】よりも価値が有るのは確定だろうからな…………


『あっ!!素材って言えば、私もお礼で貰ったのが有ったんだ。私には名前も分からない物で………これなんだけど分かる?』

アキラが素材を取り出した瞬間に、フレイの目の輝きがどんどん増していく。


『マジかい!?アキラ、それちょっと見せたって。これは凄いで』

僕にも何の素材かは分からないが、フレイには分かるらしいな。あのテンションの上がり具合からみても《鍛冶》の上位素材なのは間違い無いだろうな………


『ふっふっふ、これはやな………普段ゲームやらへんシュンでも聞いた事は有るんちゃうか?これは、オリハルコンや。今のところウチでも加工は全く出来へんみたいやけど、超レア素材には違いないわ』

僕ですら名前を聞いた事が有る伝説上の金属だからな。その価値は計り知れないんだろうな。


………と言うか《上級鍛冶職人》でも加工出来ないって事は、ただのレベル不足か?それとも………上級よりも上が有るって事なのか?


竜の素材やオリハルコン、新しい素材を得た事でフレイがイキイキしている。まるで水を得た魚状態だよな。まぁ、僕もその気持ちは分かるんだけど。


さぁ、次はいよいよ僕の番だよな。皆みたいに楽しみたいな。あわよくば、僕にも新素材かレア素材を………

装備

武器

【雷光風・魔双銃】攻撃力80〈特殊効果:風雷属性〉

【ソル・ルナ】攻撃力100/攻撃力80〈特殊効果:可変/二弾同時発射/音声認識〉〈製作ボーナス:強度上昇・中〉

【白竜Lv35】攻撃力0/回復力165〈特殊効果:身体回復/光属性〉

【黒竜Lv34】攻撃力0/回復力164〈特殊効果:魔力回復/闇属性〉

防具

【ノワールシリーズ】防御力105/魔法防御力40

〈特殊効果+製作ボーナス:超耐火/耐水/回避上昇・大/速度上昇・極大/重量軽減・中/命中+10%/跳躍力+20%/着心地向上〉

アクセサリー

【ダテ眼鏡】防御力5〈特殊効果:なし〉

【ノワールホルスターズ】防御力20〈特殊効果:速度上昇・大〉〈製作ボーナス:武器修復・中〉

【ノワールの証】〈特殊効果:なし〉



天狐族Lv41

《双銃士》Lv65

《魔銃》Lv64《操銃》Lv1《短剣技》Lv11《拳》Lv37《速度強化》Lv90《回避強化》Lv91《魔力回復補助》Lv90《付与術》Lv59《付与銃》Lv66《見破》Lv98


サブ

《調合職人》Lv24《鍛冶職人》Lv40《上級革職人》Lv4《木工職人》Lv30《上級鞄職人》Lv5《細工職人》Lv32《錬金職人》Lv30《銃職人》Lv28《裁縫職人》Lv12《機械製作》Lv23《調理師》Lv3《造船》Lv15《家守護神》Lv25《合成》Lv28《楽器製作》Lv5


SP 68


称号

〈もたざる者〉〈トラウマプレゼンター〉〈略奪愛?〉〈大商人〉〈大富豪〉〈自然の摂理に逆らう者〉〈初代MVP〉〈黒の職人さん〉〈創造主〉〈やや飼い主〉

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