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劣等感の仮面

作者: 澪標ぜろ

暗めの文です。




劣等感の仮面で自らを飾る。

その仮面は美しく、調和がとれていて、技巧的。……………そして、その本質は醜悪そのものだった。


この仮面は身につけた者の自信を、尊厳を、言の葉を殺す。

その代償に恐ろしいほど精巧な『笑顔』が与えられる。この賜り物は多くのものを騙し、欺き、仮面の装着者に一時期の安寧を齎す。


しかし、所詮は一時期。次第にガタがくる。

『本音』…仮面の裏側からこぼれ落ちようとしている一雫。この一雫が仮面錆び付かせ、今にも破壊せんとしている。

しかし、永遠の安寧を求める仮面の装着者はその手で、剥がれ落ちようとしている仮面を、こぼれ落ちようとしている雫を、必死に抑えていた。


………………「その手を離せ」と叫んでいる『自分』を心の奥底に閉じ込めて。


そして今日も装着者は賜った『笑顔』で1日を過ごすのだろう。

皆は装着者のその『顔』をその者の素顔だと信じて疑わない。


果たしてその仮面が剥がれ落ちたとき、装着者はどのような顔になっているのだろうか。



----------からら……ん……

仮面から落ちたネジの音が虚しく虚空に響いた。





閲覧ありがとうございます。こんにちは澪標です。


劣等感の仮面。自分では被ってるようで被ってない感じでしょうか……もしかしたら逆かもしれませんが………



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