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重荷
いつからだろう。
こんな悲しい笑顔しかできなくなったのは。
いつからだろう。
私の心の太陽が沈みかけたままなのは。
ふと気がついたときからもう
私の太陽は日の出を知らない。
ずっと同じ地平線の、風景を何度みたことか。
私の脇を走りすぎる
あの少年の笑顔をはんと無邪気なものだろう。
私の前ではしゃいでいる
あの少女の生命の火がなんと激しく燃えていることか。
身体が大人になるにつれ、心もいつしか大人になり
私の重荷は一人では背負えないほど膨れ上がっていた。
でも私はこの重荷を投げ出すことができない。
誰かに押し付けることも。
私はただ、この心が押しつぶされるのを待つしかないのだろうか。
私がこの重荷から、開放される日はくるのだろうか。