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048⚫️世界で二番目に安全な男
「ジンさん、もう一度あの夕陽の見える海に連れて行ってもらえないかしら。」
ミサヨが呟くような小さな声で言った。
「もちろん。」ジンは迷いなく答えると、カワイイ車の進路を変えた。
陽が沈む。初夏の海に、金色の光がゆっくりと溶けていく。
ミサヨは呼吸を整え、その景色を胸に刻む。
ジンは言葉を発さず、ただ隣にいる。
その沈黙が、やさしい。
「で、ジン、あんた何にもしなかったのか?」
アキラが呆れたように言った。
「そうですよ。当然じゃないですか。」
「あのなあ・・・手を握るとか、肩を抱くとか・・・。」
ジンはふっと笑っていった。
「わたしは世界で二番目に安全な男なんです。」
「ん?二番目?じゃあ、一番目は誰なんだ?」
「決まっているじゃないですか。サンタクロースですよ・・・。」
エイミーはサイボーグ聴力を少しだけあげて、
バルコニーでのこの会話を聞いていた。
ホントに、ジンってこういうことにはダメなんだからあ。
器用だけど、なんて不器用なのよお!




