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オンラインゲームのフレンドが直属の上司だった件  作者: 七転び八起き


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第22話 思い出のクリスマス

 ──クリスマス当日


 私は大きな駅で羽山さんと待ち合わせをしていた。


 この日の為に服を買った。

 ヘアサロンに行って雰囲気も変えた。

 メイクも派手すぎず地味すぎず、少し可愛い感じに。


 羽山さんどう思うかな……。

 似合っていなかったらどうしよう!!


 ドキドキしながら待ってたら、ふわっと隣に気配が。


 ふと見たら、背が高い、モデルみたいな男の人が。


「羽山さん……?」

「うん」


 羽山さんが、眼鏡をかけている!!

 全く別人みたい……!


「え、視力悪いんですか!?」

「うん、普段はコンタクト」


 びっくりしたけど、眼鏡をつけている羽山さんもかっこいい。

 服も、スーツの時と違って、少し緩い感じが、また良い!


「なんだよその顔……」

「え!私、メイク失敗してますか!?」

「そうじゃなくて、顔が凄いニヤけながら緩んで面白かった」


 何やってるんだ私は!!

 恥ずかしくて顔を隠した。


 その後、羽山さんに連れてきてもらった場所は、プラネタリウムだった。

 私はプラネタリウムに来るのが初めてだった。

 中に入ると、カップルが沢山いた。

 私と羽山さんは一番後ろの席に座った。


 羽山さんが隣に座っている。

 ……落ち着かない。


 その後、上映のアナウンスが流れた後、ゆっくりと星空が浮かび上がった。


 あ、これ、既視感が。

 あの日、ハヤテと見た星空。

 あの時はまだお互いの事をわかってなくて、あの空を見た時、凄い感動したんだ。


 "あまる"をあそこに導いてくれた"ハヤテ"。


 羽山さんとは全然違うと思ってたけれど、やっぱりハヤテは羽山さんなんだなって改めて思った。


 言葉にしないけど、色々考えている。

 過去の嫌な経験から、無口で無表情な感じになってしまったけれど、きっとその前は思いをちゃんと表現できる人だったのかもしれない。


 ハヤテはきっと、そんな昔の羽山さんだったのかもしれない。

 私の前で見せる羽山さんの言葉や行動が、そう思わせるんだ。


 星空を見ながら思い出に浸っていると、羽山さんが私の肩をトントン叩いた。

 振り返ったら羽山さんと唇が触れた。

 びっくりしすぎて声がでそうになったけれど、羽山さんにシーッとジェスチャーをされて、なんとか堪えた。


 もう空なんて見てる場合じゃなくて、顔を押さえて悶えていた。

 落ち着いてきて、また見上げた時、今度は手が触れ合った。

 私の心は、羽山さんからのキュン攻撃がクリティカルヒットし、瀕死状態だ。


 ドキドキして思考がまともに働かない。

 その時流れ星が見えた、その瞬間──


「好き」って耳元で囁かれた。


 これはオーバーキル……。

 鼻血が出そうなほど、全身の温度が上がった気がした。

 幸せすぎて、このまま時が止まって欲しかった。


 プラネタリウムが終わって、明るくなったら、いつもの羽山さんの表情。

 まるで何もなかったかのように。

 クラクラしたまま羽山さんの服の裾を掴みながら歩いていた。

 羽山さん、リアルでもそんな積極的だと、心が持たない。


 でも今日は特別なんだ。

 クリスマスプレゼントなんだ。

 神様からの。

 堂々と付き合えなくても、頑張れるように。


 暖かい気持ちがじんわり広がって、羽山さんの隣を歩いていた。


 この日は恥ずかしくて言えなかったけど。

 やっぱり羽山さんが好き。


 そんな特別なクリスマスだった。

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