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オンラインゲームのフレンドが直属の上司だった件  作者: 七転び八起き


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第16話 バレてしまった?

その日、私は油断していた。


仕事でトラブルがあって、羽山さんの指示のもと、なんとか皆でそれを回避して安心してボーッとしていた。


休憩時間に、スマホでエタクエのアプリを開いて、クエストやイベントの確認をしていた。

その後、あまるのステータス画面を開いたまま自販機の近くのテーブルにスマホを置いていた。


そこに、聞いた事がある声が聞こえた。

羽山さんと鈴木さん。


「お疲れ様です」


私は会釈をして通り過ぎようとした時、スマホをテーブルに置いたままだった。


「天川さん、スマホ忘れてるよ……って、え!?」


「あまるって、天川さんなの!?」


私の全身の体温が一気に下がった気がした。

側にいた羽山さんも困惑していた。


ヤバい……。

一番恐れていた事が起こってしまった。

私は何も言わず、スマホをもらってすぐにオフィスに戻った。


羽山さんごめんなさい!!

やってしまった!!

どうしよう……。

なんとか適当に誤魔化せるかな。


席に着いた後、羽山さんに謝罪のメッセージを送った。

暫くしたら羽山さんはデスクに戻ってきたけど、私の方は見なかった。


大ピンチだ。


ゲームの中で、鈴木さんに『あまるは俺の彼女』とハヤテが言ってしまっていた。

私達の関係がバレちゃった?

まずい、それは非常にまずい。


このまま会社でこの事が広まったら……。


私は絶望の淵に立たされていた。


その後、羽山さんとは何も話せないまま、私は会社を出て家に帰った。

羽山さんに送ったメッセージは既読になっているけど、返信がなかった。

ゲームにログインしたけど、ずっと待っててもハヤテは来ない。

半泣きになりながらゲームから落ちて、無理やり寝ようとした。


そしたら、スマホに着信があった。

羽山さんだった。

私は急いで出た。


「羽山さんごめんなさい!!」


どうしよう……もうゲーム一緒にできないって言われたら。


『返信してなくてごめん』


羽山さんの声の向こうに鈴木さんの声が聞こえる。

鈴木さんは酔っ払っているようなテンションだった。


『とりあえず適当に誤魔化しといたから、大丈夫。心配させてごめん』


安心して私は泣いてしまった。


「怒ってなくてよかったです!」

『え??』

「せっかく内緒にしてたのに、油断してしまって……」


羽山さん……。


「一緒にもう遊べなくなったら、私立ち直れません!」


羽山さんは鈴木さんに絡まれながら、私に電話で泣かれて大変そうだった。


『明日また話そう』


そう言って、私達は電話を切った。


私は安心して、そのまま眠りについてしまった。

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