月光
掲載日:2025/11/06
月の涙をみた
あまり関心は無かったけど
ふとみあげると痛々しかった
守ってあげたくなった
なにを為すこともできないのだけれども
クマを撃つ銃声が朝っぱらのテレビから
バンバンと聴こえるよ
彷徨って獣はなにを想い生き、死に
ひとはなにを想って秋に彷徨っているのか
犠牲はあまりにも大きく
悲しみは何処までも広がる
夜の傷を舐めて
私も悲しみのカラスになるのか
初めて命を心細い糸だと想った
そのとき突然、命を大切に想った
夏は雲に乗り、去り
秋は冬の匂いをさせて急にやって来た
まるで朝にはブラックコーヒーを飲むように
黒い詩が目のまえに閃いている、ルーティン
あたりまえの意識を持って
こんな世界に生きている
幸せ
なんて何処にでも転がってる気がしていた
むかし
なにを為すこともできないのだけれども
日々なにかを守ることを考える
突然、閃いた、月と
むかしの幸せの中の傷
むかしの幸せの川に溺れた
傷を癒してくれた、世界を照らす月光




