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RPGゲーム 魔王を倒そう 4

 王城の敵を倒し、なんか褒美ということで武具を渡された俺っち。

 聖剣とか聖鎧と聖盾とかそんな感じのやつ。

 えっと、俺……別に中二病患者じゃないからキツイんですけど……

 着なきゃいけない? ハイわかりました。

 最近覚えた装備システムにて高速早着替え。


 そんななんとも言えない格好になった俺は、怒り任せに強行を実行。

 王城の向こうの魔王がいるとか抜かす洞窟に突撃。


 当然のように打ちのめされました。それも雑魚に。


「バランス狂ってる……第一作のド○クエかよ」


 仕方無しにレベル上げ。もう限界まであげようということで王城周りでレベリング。最終的には洞窟内でレベリング。

 レベルは……あっさり九十九でカンストした。

 ステータスは副産物の種で九百九十九になりました。


 そしてレベルによる何かを覚えるは……ありませんでした。クソかな。

 あるのはレベル効果なのかわからないが、動きがもとの頃を狂気を感じるほどに凌駕してる。今なら技術だけでスポーツ全般の金メダル取れそう。

…いや、化け物扱いなるわ。陸上全部で総ナメだわ。記録すべてが過去のものになるわ。

 たく、地球じゃバック転とか出来るような人間じゃなかったってのに、何なんこれ。


 しかし種がただあまりなんですけど。

 あと使いみち死んでる装備の数々。そして意味があったのか消費アイテムの数々。

 袋ン中タンマリなんですが。これゴミ袋か?


 金の使いみちは……自動復活アイテムに消えましたよ、ええ。

 正確には金も使いきれる量じゃなくて、余りまくってだぶついてんだけどね!

 所持限界の九百九十九個もの量があります。


 俺何すんの? 一人で戦争すんの? 出来ちゃいそうだよ?

 身体能力、人をやめすぎてますしね?

 多分人を殴ったらミンチになると思う。ミサイル直撃耐えられそう。


 とりま魔王殺そう、そうしよう。そうすれば出られるはずだ、そう思わなきゃやってられっか!


 ということで、はい。今私は魔王の前にいます。


『よくここまで来た、だがお前の命運はここで尽きる。死ぬが良い、勇者よ』


 うるせえよ、なんか最初の方で魔王の存在を表すためにシルエット出したはいいが。そのシルエットが黒くてそれっぽい形の雑な見た目をしていて。まあ出せないよねって思い、受け止めて、本当の姿をワクワクしながら待っていたら、それがまさかそのまま出てきたみたいな姿しやがって。


 パチモンがよぉ。ぶっ殺してやる!


 そこからの戦いは激闘……だったのか。いやたしかにクソ硬かった。何回切りつけてもそこまでって感じではあった。


 でもこっちもこっちでね、レベル上がりきってるんだよ。

 ステータスもカンストしてんだよ。

 だからいざ攻撃があたってもあんま痛くない。HP減らねえ。


 千日手にでもしてぇのかって感じではあった。

 範囲攻撃は攻撃でカウンターするし、範囲魔法はディスペルで消すしで、なんというかつまらない戦いだった。

 こっちは技術も上がってるから、それに合わせた敵が出てくるものかと思ったんだけどな……


 そんな余裕だから嬉しいのか寂しいのかこんな事に付き合わされた怒りか。説明しがたい微妙な感情に支配されながらも、魔王をぶっ殺したのである。


「まあ、よくよく考えれば倒せないよりマシっしょ」


 そう思って流すこととしよう。


 さあ! 魔王を仕留めたぞ!

 ゲーム的にはクリアというやつなんじゃあないでしょうかね、


『ゲームクリア!』


「ヨッッッッッシャァァァァ!」


 魂の叫びであった。だってパチモン過ぎてつまらないゲームだったし、ド素人が圧縮したかのようなゲームだったからな!


「よし! 帰れるんだよな! そうだよな!」


『ザザザ……』


「ぇ……」


 ちょっと何その音は……


『プレイヤーネーム、此先暁人。プレイするはFPS。ゲームスタート!』


 ちょ。


「待っ……! ァァァァァ……!」


 視界がブラックアウト。意識もブラックアウトすることはなかったが。眼前の状況がガラリと変わる。


 さっきまでいたファンタジーの世界観のゲーム。しかもあっさりとした世界観の中だったのが。


「……立ち並ぶ木々。これは……ん?」


 なんか肩にかかって……て。


「ライフル……か? ええ……」


 マジですか。立て続けにこれはきつい。

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