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RPGゲーム 魔王を倒そう 2

 あれから俺はそこら辺を彷徨きながら雑魚を誘い出し撲殺する仕事を始めた。


 ゲームの世界らしく金を落とし、ついでにドロップアイテムも落としていた。


 ドロップアイテムは……なんて言うんだろう。


 葉っぱとしか思えない薬草。まあ、たしかに薬草なんだろうけど。魔物の攻撃があたって減った分のHP回復したし。

 しかし香草みたいだった。しかもなかなか行ける。言いたくないが美味かった。

 ちなみにダメージを受けたときは痛くなかった。抓ったときので分かってたことだけど。


 同じく草系で毒消し、麻痺直し。


 あとは帰還の証? とかいうやつ。多分町だ村だ国だに帰る系。試しに使ったけど、胸にぽんと当てると使える。

 目の前にウィンドウが現れましたね。そして始まりの村とか書いてました。

 ……主人公の故郷の名前適当だな。今どきのゲームでこんなのないぞ。


 そして聖水。一定期間魔物と遭遇しなくなる。ただ俺の強さによるっぽい。

 モンスターに試してみたが効かなかったが、うろうろして夜になったタイミングで出てきた幽霊には大ダメージでしたね。


 そして装備系で普通の剣。ショートソードってのか、こういうのは。

 攻撃力上がるから途中これに変えた。

 使い心地は……良くわからない。だって剣道とかやったことないし。そういう感覚的なことはちょっと……


 あとは革鎧。

 村人の服っぽいやつの上からかぶりました。暑苦しそうとか思ってましたがそんなこともなかったですね。

 そもそも暑さ感じてませんしね!

 五感は生きてるはず……少なくとも味覚はあった。痛みはゲームだから。多分……


 あとは永遠とやってたから手に入った種。

 これ多分ステータスアップ系のやつですわ。

 結構貯まってる。落ちやすいのか?

 バランス調整大丈夫か?

 そもそも他のアイテムもゴロゴロ落ちてるぞ?


 しかしこのゴールドってさ。まさかと思うけど純金か?

 この世界の(きん)の価値とは、ウゴゴゴ……

 しかしアイテムのドロップがうますぎて使いみちあんのかなこれ。ご不安です。

 現在十万ゴールドを超えています。最初の方の金の多さじゃねえだろ!


 そしてレベルの方も現在二十を超えてる。

 増え過ぎなんだよなぁ。そして魔法も覚えてる。


 レベルが五のタイミングで各種初期魔法みたいなの覚えました。

 ファイアボール、ウォーターガン、ストーンバレット、ウィンドカッター、フリーズ、ショック、ヒール、キュア、ポイズン、パラライズです。


 一気に覚えて頭痛くなりましたね。


 火、水、土、風、氷、雷、の攻撃魔法覚えたとでも思っといてください。

 ヒールは回復で、光属性らしいし。ピュアは状態異常回復。ポイズンとパラライズは闇属性で状態異常っすね。なんで光と闇だけ二つなの?


 ……なんかさっきから思ってんだけど雑だよな。

 わざとらしいほどに大雑把っていうか。

 わかりやすいから困りはしないけどさ……


 でもその後一向に覚えねえ。あいだがでか過ぎじゃねえか?


 まあいいや。レベルの上がりも悪くなってきたし先に行っちまうか。


 なんかね一本調子なんだよね、森の向こうになんかありそう。


 ということで最初に入って余裕でぶっ殺されて、唐突の難易度上昇を叩きつけてきた森にね、入りたいと思います。


「あ、死んだと思ったけど教会で生き返らせられるんですね。ゲームなんですね。心で終わったと思ったのに大丈夫なんですね」


 という経験を味あわせてくれた森にね。

 セコセコと最初のところでレベルを上げることになった森へね!


 レベル上げて種でも上げたステータス引っ提げて蹂躙してやる……!


 森に入って最初に出くわしますわ、首無し騎士、デュラハン先輩っすね。

 めちゃくちゃ早くて見事にスピード負けして殺されましたね。その時は側にチャッチイ癖して強いドラゴンもいたけど、今ならヤれる。


「おんどりゃあ! フハハ、見えるぞ剣筋ィ!」


 速さのステータス大事だな!

 反射神経と自身の動きのスピードが違いすぎる。

 体が思い通りに動くのはレベルの影響かな!?


 これなら勝てるぞ!


「隙だァ! ファイアーボール食らっとけえ!」


 眼前でぶちかます。ザコ敵で試してんだよ!

 自分の魔法では被害を被らないってな!

 だったら超近距離で高威力を放ったほうがいいですよねぇえ!?


 デュラハンの剣を思っきし弾いたあとの胸元に手すら当ててファイアーボールを爆発させる。そうすればさすがのデュラハンも一溜りもなかったらしく、派手に爆死した。


「ただのスカスカ鎧がよぉ? プレイヤー様に楯突いてんじゃねえや! クソがクソが! めちゃくちゃ怖かったんだからな(泣」


 ふう。あのときはゲーム内で死んだらどうなるかわからんかったからな。あの恐怖は半端なかったぜ。

 そしてそんな感情を味あわせてくれたんだ。しっかり報復しておかねば俺の心が満たされぬぅ。


 ……ふ。


「次は貴様だ、ドラゴン……速く会おうぜぇ……?」


 その後はしばらくの間、森を彷徨い歩いてドラゴンへの復讐を果たさんと動いていた。


 と言ってもすぐには全然出てこなかったのだが。

 そのせいのイライラから、森で初めてあったモンスターたちにも八つ当たり気味にボコボコにしていた。当然反省はしていない。


 最終的に巡り合ったドラゴンは気持ち怯えてたような気がする。

 まあ、そんな感情ねえだろゲームだし。気にせず他の雑魚刈りで更に上がったレベルの力を使い、ぶっ殺しておいた。

 気持ちよかった。ソウカイカン!


 さて、森を抜けられそうなところまで来たな。

 ……レベル上げましょうか。どうせクソ強でしょ。


 森に入ってからレベルの上がり方が持ち直したし。完全にそういうことでしょうよ。


 ぜってえにこんな世界から抜け出して、さっさと地球に帰ってやるかんな……!

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