保護機能
ルカ「3機で音声通信をオンにしてください」
ライラ「了解、聞こえますか~?」
マリア「はい、きこえる」
シャルロット「はい」
ルカ「今日のテストは武器のパイロットと機体への影響の確認がメインです」
ライラ「ん?」
ルカ「もともとAIが自動操縦して無人だっあから武器の衝撃は機体を壊さなければよかったんだけどね、人が乗ると人を保護しないといけない」
ライラ「なるほど・・・って大丈夫なの?それ」
ルカ「基本的にシャルロットでGを確認してからだがら大丈夫」
マリア「なるほどね」
ルカ「無反動化できるバズーカとミサイルポッド以外は無理かもね・・・」
ライラ「無反動?」
ルカ「発射するときに反動を吸収するか、逆方向に別の力を出すみたいなの」
ライラ「・・・」
ルカ「どうした?」
ライラ「よった」
ルカ「また?」
ライラ「・・・シートはいいんだけど、前が見えないで揺れると無理かも・・・」
ルカ「メインモニタがだめだからね・・・演習ポイントに着いたら移動はないから我慢して」
ライラ「りょーかい」
中距離用の演習ポイントに到着して装備をセットする
バズーカとミサイルポッドは問題なく発射テストを終えて長距離の演習ポイントに向かう
シャルロットの機体に長距離用の弾道ミサイルをセットしてテストする
発射した瞬間、機体の関節をクッションにしても姿勢を崩している
機体単体では問題ないらしいが、コクピットの衝撃を和らげるための制御が難しいらしい
シャルロット「機体の損傷なし、体へのGが大きいため人体には危険です」
オペレータ4「Gの値は・・・ダメだねこりゃ」
ルカ「ん?どのくらい?」
オペレータ4「たぶん、軽く肋骨が折れる」
ライラ「やめますか」
マリア「ですね」
他のミサイルポッドをいくつか試して中距離の演習ポイントに向かう
ルカ「コクピットのハッチ開けて歩いたら?」
ライラ「開けれる?」
ランスロット「はい、大丈夫です」
ハッチを開けて歩く
ライラ「・・・だめかも」
ルカ「ん?どうした」
ライラ「揺れがひどく感じる」
アレックス「メインモニタの画像は揺れ補正してるからかな」
ルカ「なるほどね・・・」
ライラ「ランスロットごめん閉めて」
ランスロット「はい」
マリア「なにやってるの」
ライラ「いや・・・ちょっとね」
シャルロット「楽しそうですね」
マリア「だね」
ライラ「そうでもないよ」
近距離の演習ポイントではマシンガン、ガトリング、ライフル、グレネード、レーザー兵器とすべて実弾で的を破壊した。
ロボットの足から手までの全体の関節で衝撃をコントロールしているらしい
人間がはそれを何も考えずに自然にやっているから恐ろしい
男性の3機は私たちの後から演習ポイントを回っているらしい
マリア「さてとあとは近接戦闘か」
ルカ「ハンドガンの演習はそのまま3機で実施してください、機体6はモニタに不具合があるので戦闘は見学して」
ライラ「やった~」
マリア「そうきたか」
機体にナックル、トンファー、ロッドを装備させて標的を殴る
シャルロットがトンファーで的を殴った時にそれは起こった
大きな金属音とともに機体4に腕が砕けた
シャルロット「あれ?」
とぼけた人みたいな反応をしている
反動で機体4が後ろに倒れる
マリア「大丈夫」
シャルロット「・・・確認中です」
人みたいにとりあえず「大丈夫」といわないのがかわいい
ライラ「起こしたほうがいいかな?」
オペレータ4「お願い」
ライラ「了解」
近寄って機体が立てるようにサポートする
シャルロット「ありがとう」
オペレータ4「近接戦闘は自分の強度を考えて行動しないと自分が壊れるか・・・」
ライラ「どういうこと?」
ルカ「ん・・・たとえば、痛覚がない人が壁を殴るとするでしょう?」
ライラ「はぁ?」
ルカ「痛くないからいくらでも殴れるんだけど、自分の皮膚が裂けたり骨が砕ける」
ライラ「・・・なの?」
ルカ「酔っ払いが無敵なのと同じかな」
オペレータ4「まぁ、テストの続行は難しいかな、撤収でいいかな?」
ルカ「そうしましょうか」
予定よりも早く戻ることになった