名前
演習用の機体がこちらに向かって動き出す。
ライラ「ガトリングでメインカメラ狙って」
AI「了解」
ライラ「ターゲットとの右に向かって走って」
ガシャン、ガシャン
走り出す
「ピ」音が鳴ってモニターに映るターゲットが赤に変わる
トリガーを引く
ウィーン・・・ガガガガガガ
機体の頭にペイント弾が当たり赤く染まる
演習機が動きを止める
ライラ「左側に回り込んで」
AI「・・・了解」
言われた通りに動き出す、真横まで移動したところで
ライラ(あ・・・きもちわる・・・)「体当たりして」
ガン
演習機がバランスを崩して倒れる
ライラ(あ・・・限界かも・・・)「ロッドで頭ぶん殴って」
AI「了解」
ビー
警告音が鳴って殴る前に動作を止めた
AI「エネルギー残量が10%を切りました。撤退してください」
ライラ「おい」
演習機が態勢を立て直してこちらに向き直る
ルカ「演習終了・・・演習機は停止します。」
ライラ「今のはトドメ刺すところでしょう?」
AI「パイロットと機体の保護が優先されています」
ライラ「う・・・」
ルカ「君、休憩長かったからね・・・2時間の予定が稼働時間超えた」
ライラ「そうですか・・・ごめん開けて」
AI「了解」
ライラ「おえ~」
ルカ「マイク外してやってほしいな~」
ライラ「ごめん」
ルカ「落ち着いたら、戻ってくれる?」
ライラ「了解」
ルカ「判断と行動はよかったけどね・・・」
ライラ「そう?」
ルカ「でも乗り物酔いするパイロットってなに?」
ライラ「ライラもそれには同意する」
ルカ「ま、様子見かな」
ライラ「あ・・・首にならないんだ」
ルカ「変わり探すのも大変だからね」
ライラ「そっすか」
ルカ「戻ってシャワー浴びたらミーティングね」
ライラ「了解」
帰還はAIが学習したようでコクピットの揺れが減っていた
ライラ「ありがと」
AI「どういたしまして」
ライラ「君の名前は何がいかな?」
AI「・・・」
ライラ「6だっけ?」
AI「それは機体です、私は12」
ライラ「ん・・・数字から連想するとGWみたいになりそう?」
AI「・・・?」
ライラ「ん・・・ランスロットにしよう」
AI「・・・アーサー王の騎士の名前ですね」
ライラ「は?・・・そうなの?アニメのロボットじゃないんだ?」
ランスロット「そうなんですか?」
ライラ「もしくはボールペン・・・」
ランスロット「?」
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戻ってシャワーを浴びて着替えてミーティングルームへ向かった
ライラ「遅くなりました」
すでにミーティングは終わったようでルカとアレックスの2だけ残っていた
ルカ「お疲れ様」
アレックス「お疲れ」
ライラ「お疲れさまでした・・・みんなは?」
ルカ「もう解散してますよ、あとは各チームで今日の演習の整理をします」
アレックス「要望があればすべて記載してください」
ルカ「ほかのチームは顔合わせとミーティングが終わって解散してます」
ライラ「ははは、すいません」
ルカ「体調は大丈夫?」
ライラ「まあ、何とか」
アレックス「課題はシートの揺れですか・・・研修の成績は?」
ライラ「問題なかったんですよね・・・シュミレータはそんなに揺れないし」
アレックス「そっすか」
ルカ「なんかつけれそうな物ある?」
アレックス「・・・探してみます」
ルカ「よろしく、明日は武器の演習になるから移動はすくないかな」
ライラ「助かる」
このお話は2020/02/03に書いた小説を転記しています。