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パイロット ロスト  作者: Grace
13/13

人がのるロボット

思いのほか早く稼働テストから帰ってきた。


シャルと二人でマリアの機体を見に行く。


ライラ「なんかあった?」


だるそうな顔で


マリア「暑い・・・たぶん熱中症」


・・・なるほど


整備士「やっぱりエアコンつけないとだめですね」


ライラ「は?ないの?」


整備士「・・・いまのところは換気用のファンとAIの冷却しか」


無人のロボットを有人用にするためのテストだと思えばそうなのかもしれない。


整備士「エアコンの電力考えると難しいかな・・・」


稼働限界のテスト・・・ロボットが先かパイロットが先か・・・なの?


テストに参加したメンバーは全員暑さにやられたらしい


医務室に運ぶ


みんな軽度で済んだらしいが今夜は安静にするとか


・・・シャルには関係ない装備か


予定が狂った


2人で食堂に行く


定食をトレイに乗せて席に座る


ルカとアレックスを見かけて手を振る


ライラ「あなたはオペレータと整備士とは会話しないの?」


シャル「何を話していいかわからなくて」


ライラ「・・・そうだね・・・機体のAIとは?」


シャル「接続してるから・・・」


ライラ「ははは」


シャル「明日のテストは中止みたいですね」


端末に通知がはいる


ライラ「そっか・・・買い物とか行く?」


シャル「外出許可が出れば」


ライラ「申請してみようか」


シャル「はい」


食事を終えて自分の部屋に行く


荷物から部屋着をあさる


たしかルームウェア用のワンピースが・・・あった


ライラ「シャワー浴びてくるから、これ着てて」


シャルに渡す


うなずいて見せる


コミュニケーションが下手なのは


本当にAIなのか、人に慣れていないのかわからない


そんなことを考えながらシャワーを浴びる


髪を乾かしながら


下着姿であるく


ライラ「髪が乾くまで話をしましょうか?」


シャル「はい・・・いいな・・・下着」


ワンピースを方からかけている


さっきまでは裸に患者の服のような布をかけていただけだった


体系は細身の女性で胸はそれなりに形が作られている


ライラ「私のはサイズあわないかな・・・明日外出したら見てみようか?」


シャル「うん」


ライラ「色とか形の好みは検索でもしておいて」


シャル「わかった」


ライラ「あなたって5感はあるの?」


シャル「いちおう機能はついてるけど・・・嗅覚と味覚はほとんど使ってない」


ライラ「なるほどね・・・」


シャル「視覚と聴覚と触覚は機械の体なりかな・・・温度センサーもついてる」


ライラ「人と触れ合うとどんな感じ」


そういって手をつないでみる


シャル「どんな・・・感じか・・・」


触れるだけで握り返してはこない


力の制御はできるのだろうか?


シャル「不思議」


ライラ「何が?」


シャル「自分はロボットだと思っていたほうがいいかもしれないな・・・と思って」


ライラ「そう?」


シャル「人間だったとしても人間には戻れないから」


ライラ「まぁ、気持ちの問題かな・・・」


何かすごく頑丈でもろい物を眺めている気分がした。

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