憂鬱な夕食
この小説、突発的に書き始めたため、ストック0です。
計画性無くてすみません…
頑張ります!
私が席に着くと、食事が始まった。
場の空気が凄く重く、耐えられない。やっとの事で、陛下が口を開いた。
「良く来た。 待っていたぞ。」
「本日はお招き頂きありがとうございます。」
軽い挨拶をした後、出てくるコース料理を黙々と食べた。フレンチのコースみたいにひと品ひと品順番に運ばれてくる。
味がしない。お父様兼陛下が居るからでは無い。普通に味が薄い。ダイエットする人には向いてるかもしれないが、普通に食べたい人には物足りない。今回は、シェフにイチャモンなんて付けられないから黙っておく。と言うより、この場で言ってしまうと、多分クビになる。だから、後でこっそり自分のレシピを送るなり、何なりすればいい。
味に関しては諦めて、陛下から本題が来るのを待つ。
「其方、お披露目式の日に負傷したと聞いたが、大丈夫か?」
「はい、特に問題はありません。」
階段から落ちて問題無いって、どれだけ屈強な体してんだよ、って今更ながらツッコミたくなった。
「そうか、何か気になる事や思い出す事があったら、何でも近衛隊長に言え。」
「承知しました!」
近衛隊長とは、陛下の護衛である近衛隊のトップである。普通の警備隊とかに頼めばいいのに。
もしかして、結構大事だったりする?
まあ、私にはどうにも出来ない事なので考えるのを止めた。
「まあまあ、そんなに質問攻めだと王子も困ってしまうわ。それぐらいにして、食事を楽しみましょう。」
即妃がにっこり笑って、この話を締めた。何考えているのか、分からない点が尚怖い。顔に出さないポーカーフェイスタイプか。まあ、幾ら即妃でも、流石に大大しい式の最中に私を蹴音そうとする程、馬鹿では無いだろう。今は様子見だな。
「そうね。陛下、まだレオも病み上がりですから、これぐらいにしましょう。」
王妃様も賛同し、陛下も納得したみたいだ。
「うむ。そう言えば、お披露目式が前回中止になったが、いずれにしろ、いずれはやらねばならん。6歳になる前にしてしまおう。レオの身体の調子とかを見て1ヶ月後はどうだ?」
え、お披露目式、なんて面倒な儀式だ。やりたくない。やらなくていいなら、断るのに。しかし、断る理由も見つからない。と言うより、半分王命だから仕方ない。
「はい。その日程で問題ありません。」
渋々受け入れた。まあ、1ヶ月の猶予がある。何も対策を立てずに臨むより、マシだろう。色々覚えなければならない事がありそうだし、良かった。
そんなこんなで、この面倒臭い食事に終止符を打った。
誤字脱字の報告ありがとうございました。
投稿が遅くなってしまい、すみません。
矛盾点、誤字脱字等、どしどし送っちゃってください。