暇人向け読み物「マウスまるの恐怖の館」~荒野~
恐怖を持たぬ人はいない
しかし恐怖とは常に消したいものである
そんな想いを実現してくれるというホームページがある日現れたとしよう
これはインターネットの世界の片隅に作成されたとあるサイト「マウスまるの恐怖の館」の小話である
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おてて姫:2021-2-8
こんにちは。
私は元々手荒れがひどいタイプの人間です。
コロナ禍になってから、荒れた手にアルコール消毒をしないといけなくなり、
消毒液をつけると痛くなるのがわかっているのにつけないといけないのが怖いです。
というかコロナが怖いです。
あとコロナに関する政治のあれこれも怖いです。
全部まとめて消してください。
宜しくお願いします。
マウスまる:2021-2-8
おてて姫さん、こんにちは。
Twitterでよくリプライを送ってくださる方ですね。 5行目あたりからわかりました。
承知いたしました。
おてて姫さんの恐怖を消すための方法を、文字数制限も考慮し、何度かにわたって投稿させていただきますね。
ハンドクリームを塗りながらご覧ください。
以下続く
マウスまる:2021-2-8
我々は歩いた。 歩き歩き。 歩いた。
そして1つの町に辿り着いた。 それなりに大きな町のようだ。 住民もいる。
我々は奪った。 本当は奪いたくなかったが。 生きるためだ。
我々は責められた。 あたりまえだ。 敵は多かった。
我々は進む。 共に歩める仲間を増やすために。
爪の生えた獣。 空を舞う獣。 愛される獣。
彼らも奪った。 だが今では友だ。
我々が歩む道の先には橋がある。
住民を守ろう。 だが住民達は我々に耐えられない。
また1つ奪いそうになる。
だが彼らは抵抗する。 強い。 我々を守ってほしい。
守ってほしい。 守ってほしい。 責めないで。
先祖達はわかりあったのだろうか。
我々の心には砂の風が吹いた。
続く
マウスまる:2021-2-8
住民たちは紅にそまっている。
我々は戦えない。 奪う気もない。
住民も同じ。 だが獣と違う。
獣か。 否。 獣か。 否。
我々に指はない。 舌もない。
口と何か。
腸がない我々はただのか弱い生き物よ。
海は深く頷いた。
夜空は静かにほほ笑んだ。
鳥は鳴く。 沈まれと。
流水は歌う。 止まることはできないと。
足は未だ果てを見ず。 答えはここにあるのだが。
手に青空。 空の色は幻と。
我々は見た。 1つの夢を。
おてて姫:2021-2-9
なにこれ
マウスまる:2021-2-9
お前へのクソリプ
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暇人向け読み物「マウスまるの恐怖の館」~荒野~
完
この作品はフィクションです