表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

副業解禁

「はぁ、はぁ、はぁ」




自転車をこぎながら、


職場に向かう。




ペダルをこぐリズムと、


顔と体を通す風が、爽やかで気持ちが良い。




“ジーニアス・ハイウッド”




それが私の名前です。


職業は保育士をしています。




保育士を始めて


かれこれ、8年になりました。






色々な保育園を転々として、


今のイーストビガーフォレスト保育ギルド


で働き始めました。




妻のフローラとは二年前に結婚をしたんです。




あなたは、きっと、




「やりがいのある仕事をして、


 幸せな家族がいて、




 順風満帆な生活を送っている」




と思うでしょうが、






私にも、私なりの悩みがあるんです。




それは、、、




「経済力」です。。。






一般の保育士の平均年収は、


360万程度、、、






他の生産者職業と比べて、


約100万エン低い。






確かに、やりがいはあります。




でも、やりがいだけでは、


生きてはいけないのも事実なんです。




トホホ、、、






生産者として、


このシックス・ベルでは、


豊かな生活はできないけれど、


人権は保障されています。




でも、




《自分の本当にやりたいこと》が




できないのは、どこか


人生の物足りなさを感じるんです。






そこで、私、


ジーニアス・ハイウッドは、




生産者でありながら、


冒険者になることを決意しました。




と、いうか、


始めているのであります!




昼は、保育士として働きながら、


仕事が終わってからは、




妻と一緒に、


村の近辺のモンスター狩りを始めました。




ちなみに、妻のフローラも生産者で、


ある建築生産者ギルドの経理の主任を


しています。




にも、関わらず、


私の給料よりも低い月給なんです。。。




そんな、ブラック建築生産者ギルドに


8年もいたのですから、すごいですよね(笑)




ですが、妻も






「早く、こんなギルド辞めたい、、、」と




家で、ぼやいておりました。




そんな時です。




シックス・ベルが、


こんな政策を出したんです。




「副業解禁!!


 生産者と冒険者の兼業を認める。




 ただし、加護は、どちらかに限る。」




と、、、




にも、関わらず、




私の勤め先の、


保育ギルドでは、「副業禁止」なんです。




つまり、私が、冒険者になったことは、


誰にも言っていないんです。




バレたら今の保育ギルドを

すぐに辞めなければいけない、


冒険者としても

まだまだ新米な私の色々な意味で、


ドキドキする刺激的な生活が

始まりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ