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魔女って本当に強いんですか?  作者: SAKI
第一章 魔法が下手な俺と、世界最強の騎士
7/21

いや、これ番外編だと思ってもらっていいですよ。たぶん

 そこからの二か月、過酷な日々が続いた。朝から晩まで魔法の練習。いやーほんと転生した意味ってね。


 ――王族パーティ 三週間前――


「もぉ~ムリだってぇ~」


「あきらめないでください。諦めたらそこで試合終了ですよ。」


「またどこかで聞いたような言い回しを。」


「いいじゃないですか、少なくとも、風木をゆするくらいはできるようになったんだし。」


「それだけだろ・・・」


 ガサッ


「ん?何の音だ?」


 ガサガサッ!


「敵か?」


「ここは王宮の庭だぞ。そんなことは・・・」


 バーーン!


 どうやらオオカミのようだ。ただし、目が赤い。魔物か?


「さあサティア様。腕の見せ所ですぞ。」


「そんなこと言ってる場合じゃねぇ!」


 その時、俺の中で何かが動いた。


 * * *


「サティア様、サティア様、起きてくださーい!」


「ん・・・。」


「起きましたか」


「えっとなにが・・・ってもう夜!?」


「あなた、魔法打てるじゃないですか!」


「え、いや、記憶がないんだが・・・何があった?」


「そうですね、あの魔物を私を三十メートル吹き飛ばす魔法で退治して、そのまま倒れましたよ。」


「?俺は魔法など打っていないが・・・あ・・・」


「どうかされました?」


「気絶する直前、なんか体に異変を感じたんだ」


 これは、もしかしたら・・・。


「異能ですかね?だとしたらどのような能力があるか見てもらわねば。サティア様はここで待っててください。」


「あちょ、どこいくかぐらい教えろよ!」


 それから二十分ほどったた頃、ドゴールはある人物を連れて戻ってきた。そう、あの科学者を。


「やっほー!ホントに魔女だったんだね!ってかサティアっていうんだ!よろしく!」


「・・・人格変わったな。」


「そりゃあんな研究所に籠ったら人格狂うでしょー!これがホントの私。」


「で、なんでこの子を?」


「それはですね、彼女の作品で、異能を読み取る機械がありましてね。」


「じゃさっそく見せてもらうよー」


 どうやら俺の新たな異能は“マナ爆裂”のようだ。


「これはねー、残りマナを全部消費する代わりに、残りマナ×十メートルの範囲を爆撃するまほうっぽいねー。この感じ、あと三分早く魔物が来てたら、君んち吹っ飛んでたねー。」


「笑い事じゃねぇよな・・・。」


「ま、これを機に、魔法が徐々に使えるようになってくと思うよー」


「だといいが。それと、なんで水属性なのに炎魔法を?」


「さぁね?異能だからじゃない?だいたい、こんな魔法初めて見たし。」


「そうか・・・」


 * * *


「おっしゃ!出来たよドゴール!」


「うむ、ついに水を操れたか。ならば、王族パーティの出席を許可しよう。」


 こうしてようやく魔法を取得した俺は、どうやら、ほかの王族戦士と会うことになるようだ。

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