表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女って本当に強いんですか?  作者: SAKI
第一章 魔法が下手な俺と、世界最強の騎士
5/21

いや序盤からヒロインが出てくると思うなよ?(登場します)

 あれから一週間、魔法の練習を続けた。しかし、全く上達しなかった。なんかもう、転生しないほうがいい生活送れたんじゃね?俺を線路上に突き落としたやつ、呪ってやる。


「サティア様」


「あと五分・・・」


「起きてくださいーい!」


「あと十分っつってんだろうがぁぁ!」


「申し訳ございません。」


 俺のさりげない詐称をスルーして俺を叩き起こしたのは、最近若干下手に出なくなってきた執事のドゴール。なんでも王の執事だから、俺の下手にでる必要はないそうな。


「で、何の用だ。」


「まずは女性らしい言葉使いを身につけなさい。それと、今日は町に出る日ですよ。」


「中身は男なんだからしょうがないだろ。で、町か。なにか買うのか?」


「え?私は行きませんが?」


 ・・・は?


「一人で行って、何をしろと?」


「町の人々との交流を深めるのです。」


 なんかめんどくさいこと言われて、屋敷追い出されたんだが。ってか町の人の前に王に会うべきじゃないの?

 

「っと。ずいぶんと広い町だな~。でもビルとかないし、圧迫感がなくていいなぁ。」


 そこからはお察しの通り、だ。青果物店、八百屋、バー的な何か、なんかうまそうな香りがする店、それはそれはもう・・・って鍛冶屋とかないのーーー!?

 

「あ、病院はあるのか。」

 

 食べ物屋ばかりのこの町の中心部にあるのは、でっかい病院。それはもう、慶○大病院なんか比じゃないってレベル。

 ・・・そして横にある薬局・・・ではなく、研究所?とにかくあやしい雰囲気だ。


 「ま、とりあえず入ってみっか。」


 入ると一瞬で警報が鳴った。え?立ち入り禁止の看板とかなかったよね?


「おい、誰だ!」


「あ、王族直属の魔女です」


「だったらこっちも王族直属の科学者だわ!」


「あ、まじすかすんませんしたぁ!」


「ま、おなじ王族直属ならいいよ。そんで君、転生者?」


 ようやく姿を現したその人は、なにかを知っている口調でそう質問した。


「ええ、まぁ。あなたも転生者なんですか?」


「そうだよ、元はイギリスに住んでたな」


「そうなんですか、ところで、名前は?」


「名前か・・・無いぞ」


「え?」


 話を聞いてみれば、彼女はイギリス人の大学生だったそうだが、彼氏と別れたところその彼氏に恨まれ、その男に殺されたそうな。うっわ、そういう彼氏こっわ、まじ。

 そしたら転生して、ここに来たと。彼女の代から科学者がはじまったそうで、転生してきたはいいものの、職業が見つからず、あたらしい武器を作ると言って王に雇ってもらったそう。しかし、名前をもらえるのは、剣士や魔法使いなど、最前線で戦いをする人のみ名前が与えられるそう。


「ところでなぜ転生者だと?」


「魔女に関しては、この帝国に魔法族がいないから、転生者が頼みの綱なんです。」


「魔法族に頼めばよくね?」


「この帝国にいないんですよ。ほかの帝国にいるんです。」


「なるほどー。」


「魔女は私が殺しちゃったあと、十年くらいいなかったんだよね~」


 ・・・は?今すごいこと言わなかった?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ