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魔女って本当に強いんですか?  作者: SAKI
第一章 魔法が下手な俺と、世界最強の騎士
13/21

そろそろタイトルでふざけるのやめとこ

「サティア様、間もなくおよびいたしますのでしばらくおまちください。」


 これはあの闇魔法事件の翌日。となりにはベルがいるが、あの話を聞いてから口も利かなくなってしまった。俺を闇陣営だとでも?


「サティア様、準備が整いました。ついきてください。」


「・・・はい。」


 あの事件の後、議会中が大混乱だった。俺は部屋に閉じ込められ、ここへ来たのも誰も起きていない早朝だ。


「こちらが帝国議会場です。」


 俺が到着した瞬間、まわりの人が一瞬ザワついたが、すぐに静かになった。

 帝国議場は四角い部屋にニの字型の配置で椅子があり、そこに二十名の議会メンバーが座っている。空いている片方は入口、反対側は議長兼皇帝と、その補佐官の席がある。メンバーの席には机はなく、俺たち来客者は真ん中で立つ。


「静粛に。間もなく議長が参ります。」




「ビカサル帝国議長、ティナ・クベリエ様ー!」


 おぉ、この人が議長・・・って、昨日の騎士!?


「よくぞ集まってくれた。しかし、本日の会議はレクナス領新任魔術師の歓迎で開く予定だったのだが、急きょ緊急会議も行うことになった。」


 これって、絶対俺関係あるよな?っていうか補佐官二人じゃなくて三人いるし。その三人目めっちゃ怪しいし。


「パヴァーヌ、ビカサル目録を。」


「御意。」


 そう言うとその、パヴァーヌって人はめっちゃ分厚い本を開いた。


「こちらが目録第五章十一項、予言についてです。」


「ビカサル帝国占い術師達が書き記した予言があり、その中の一つに、『闇と光を操りし転生者が現る時、帝国と魔王軍のあいだに史上最大級の戦争が起こるだろう』という七百年前の予言がのこされております。」


「具体的には?」


「その者は魔術師で、七つの異能を持ち、光と闇の魔術両方が扱える、と。」


「まさに貴様だな。」


「ちょっと待ってください!お・・・私は異能四つしかないんですよ!?」


「なにも否定することはないだろうが、なおさらだ。どんなに強い魔術師でも、三つ以上の異能を持ったものはいたことがない。」


「えぇ・・・じゃぁ、戦争が始まるんですか?」


「あぁ。帝国予言者が間違ったことはない。」


「それ最強じゃん!?」


「いや、予言者が予言できるのは戦争が起こっているときの満月のみで、十三年間予言はなかった。それに戦争が頻発しても予言者は生涯で一回しか帝国に関する予言ができない。」


 うわ・・・無能じゃん。


「いいか!このことに関する会議はまた後日だ!今日はとりあえずかr・・・彼女を歓迎するぞ!」


 え?今彼っていったよね?ねぇ?


「ごほん。では改めて・・・。サティア殿、レクナス領のみならず、我が帝国五年ぶりの魔術師、就任おめでとう。これから起こりうる戦争でも、健闘を祈るぞ。」


「あ、ありがとうございます。」


「皆の者、拍手で彼女を迎えよ。」


 場内は暖かい拍手・・・いや、冷たい拍手で包まれた。ちょ、みんな怖いっす。


「静粛に。魔術師には代々一緒に戦う騎士が付く、そこで、君に付く騎士を発表する。」


 え?そんな伝統あるの?聞いてないよ?ベル?


 ・・・ベルの方をみると、私は知らないですよ的な感じで首を振った。確かにメンバーもざわついているし、伝統なんかなかったのか?


「静粛に!分かった。伝統がないことは認める。だが予言の魔術師だ。特例で騎士を付けるのはどうだ?」


 場内が「確かに」のうなずく声であふれる。そこに補佐官が声をかける。


「賛成の者!」


 メンバー全員が手を挙げた。満場一致だ。でも、だれが付くんすかね?


「ありがとう。誰が付くかに関しては、私が直接彼女に言いに行く。」


 あ、まじすか。


「では、改めて、検討を祈る。閉場!」


 みんなざわざわと帰っていく。学校かよ。

 残されたのは俺とベルと騎士と、補佐官。帰ろうとするとその騎士が呼び止めた。


「すまない、少し残ってくれ。ほかの者は帰ってくれ。」


 ベルや補佐官が帰っていく。


「さて、君に付く騎士を・・・」


「そのまえに、二つ質問が。」


「なんだ?」


「まず、名前なに?」


「私の名前は、ティナ・クベリエだ。二つ目は?」


「なぜ私のことを彼と言いかけた?」


「ぐっ・・・それについては、今は言えない。」


「なんで?」


「それは・・・言わないっていってるだろ!」


 お、ツンツンしていらっしゃる。


「で、誰?」


「それは・・・私だ。」


 彼女を顔をそむけながらそう言った。


「えぇぇぇえぇぇ!?」


「べっ別に一緒にいたくなったからとかそういうことじゃないからな!?」


 お、ツンデレしていらっしゃる。


「・・・ふぅ。一緒に戦うんだったら、理由教えてもよくない?」


「ダメだ!恥ずかしいから・・・じゃなくて、まだ言えないんだぁー!」


「言いたくなかったら紙に書いてよ。」


「え・・・。」


 彼女、ティナは心底驚いた顔をしている。


「まぁそれならいいだろう。」


「おっけ、じゃあな。」


「ちょっと待て!」


 とりあえず無視して、俺は帰った。情報が多すぎる。なによりティナに関する情報が。




 しかし、その情報は翌日も止まることはなかった。

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