第4話 時が経つのは…??
さて、あれから20日ほどたった。えっ?どうやって生き延びたのかって?
途中で川を見つけたから飲み水も確保できたし、食料も森の中で鑑定を使えば食べられるものと食べられないものが分かったから問題なかった。睡眠も木の上で体を固定して寝ればなんとかなった。
では、なぜさっさと森を出ないのか。実はこの森、探索してて気づいたんだがどうもオーガの縄張りらしい。オーガ以外の魔物にあった試しがない。さしずめ「オーガの森」と言ったところだ。
で、会うたびオーガを倒していたらオーガの群れに敵認定されてしまったらしく(殺りまくってたから当たり前だが)、追いかけ回されているのだ。そのため、森の中を適当に逃げていたら一向に街にたどり着けていないというわけだ。
ちなみに今のステータスはこれ
名前:ハヤト・ゼンジョー
種族:魔人
性別:男
年齢:19
Level:25
HP:3800/3800
MP:500/500
スキル:<剣術LV4><気配察知LV2><鑑定LVMax><隠蔽LVMax><アイテムボックス><異世界言語>
ユニークスキル:<合成><最適化><右腕の一撃>
称号:異世界に迷い込んだ者、創造神の祈り、オーガキラー
オーガジェネラルは単体なら倒せそうだけど、取り巻きがたくさんいると厳しい。オーガキングに至っては単体でもキツイ。
でもただのオーガだと倒してもレベルはもう上がらないみたいだから、そろそろ場所を移したいなーとは思う。
ちなみに相棒の剣もオーガジェネラルの角を合成したら強くなった。
「鬼剣[蒼紅]」:オーガとオーガ(亜種)の角でできた剣。鋭い切れ味を誇り、オーガ種に絶大なダメージを与える。レア度7。
ちなみに今、木の陰で身を潜めてる。なんでかって?
「やっぱり、オーガの個体数が減ってるみたいだね。強い魔物でも移り住んだのかな?」
(それは、俺が倒したからです。)
「そうね。ただの内輪揉めかもしれないけど。まあ増えるよりはいいんじゃない?」
そう。異世界に来て初めて現地人を発見した。この男女2人組はどちらも冒険者みたいだ。鑑定したところレベルは10台前半といったところ。会話の内容からしてこの森に調査に来たようだ。
俺は2人に隠れてついていくことにした。これでやっと街に行ける…