第3話 もしかして…??
腕のことは置いといて、倒したオーガから角を剥ぎ取ってみた。
「オーガ(亜種)の角」:非常に頑丈で武器にも防具にも使える。レア度5。
なかなか強そうだな。ここで早速ユニークスキル<合成>と<最適化>を使ってみる。材料は鉄の剣とオーガの角だ。
「合成」「最適化」
淡く素材が光ると全体的に青みがかった一振りの剣が完成した。鑑定すると、
「鬼剣[蒼]」:オーガ(亜種)の角を用いて作られた剣。鋭い切れ味を誇る。オーガ種に対して大ダメージを与える。レア度6。
おぉー!!強そうな武器きたぁああ!
これは鍛冶屋いらずってことだな!手に入れた素材をどんどん武器に合成すればいいわけだ。
さて、ここで一つ疑問に思ったことがある。<合成>ってどこまで合成できるのだろうか。
例えば、このオーガの右腕を俺の右腕と合成することはできないだろうか?
…いや、だって上手くいけば傷も治るし、肉体的にも強くなるに決まってるよね?
それに、<最適化>があるから失敗するとは思えないんだよね…というか<合成>と<最適化>の最も有効な使い方がこれな気がする。
ダメかなー……
我慢できなかったので、オーガの右腕を切り取った。
「合成!」
よし。うまくいった。ちょっと青みがかってるけど元とあんまり変わらない右腕を手に入れた!
一応ステータスを確認しておこう。
「ステータスオープン」
名前:ハヤト・ゼンジョー
種族:魔人
性別:男
年齢:19
Level:8
HP:300/1000
MP:150/180
スキル:<剣術LV1><鑑定LVMax><隠蔽LVMax><アイテムボックス><異世界言語>
ユニークスキル:<合成><最適化><右腕の一撃>
称号:異世界に迷い込んだ者、創造神の祈り
ふむふむ。MPの最大値が増えたし、まさかユニークスキルが手に入るとは。右腕なのが良かったのかな?
<右腕の一撃>:MPを消費して威力を上げた攻撃を右腕で放つ。
いいね。強いね。
いやいや。待て。魔人ってなに??俺は人族なんじゃなかったの??
……もしかしてやっちゃった??