第17話 突然の出会い…??
更新遅れてすみません!!
さて、今日も頑張ろう。
いつも通りギルドに行って、採取依頼を受ける。
昨日の彼らのことがバレてないか少し不安だったけど、普段と変わらない様子だった。
Cランクの1パーティのことなんか王都では気にされないのかな。
それからお馴染みの森へと向かう。今日はアリアは別行動だ。
離れるのをかなり嫌がったけど頼れる人が他にいない!というと了承してくれた。よかった…
やっぱり1人の時間も必要だよね!
そして森についた俺はいま、、、
1匹の巨大なスライムと対峙していた。
種族:カオススライム
Level:1
HP:6000/6000
MP:1000/1000
スキル:<吸収LV7><再生LV7><魔法耐性LV7>
<魔法耐性>:あらゆる属性の魔法に耐性をもつ。
「カオススライム」:あらゆるものを吸収して自らの力に変えるスライム。成長した個体は1体で国を落とす力があるといわれる。
ほー。カオススライムだって。同じ混沌としては親近感が湧くね!
LVが1だから生まれたてなのかな?
こんな時、俺にテイムできる力があれば……
それにしても、君はなんでこんなとこにいるの?
迷子かな?
見つめていると、カオスくんは触手を伸ばしてきた。
魔刀で切り落としてみる。ふむ。相変わらずよく切れる。
手を出してきたなら、容赦はしないよ?
カオスくんはプルプルしている。
それが彼の最後のプルプルであった。
ごめん、変なこと言って。
そのままカオスくんは普通に切って倒した。
魔法耐性があって、魔法使いは涙目かもしれないけど、俺は魔法使わないし。使えないし。
……なんかこんなやつばっかり会ってない?
スライムの核のようなものも、魔力が見える俺にはバレバレだし。
倒した瞬間カオスくんは「なっ、なぜだーー!!」という顔をしていた、ような気がした。
さて、この巨大な死体はどうしようか。
……思い切って合成しちゃう?
絶対、使えると思うんだよね。
いやいや、でもそれだと人外になっちゃいそうだし…
え?もう十分、人じゃないって?
気持ちの問題だよ!!
………。
我慢できずに合成した。
名前:ハヤト・ゼンジョー
種族:魔人[混沌]
性別:男
年齢:19
Level:63
HP:8700/9000
MP:1500/1500
スキル:<剣術LV8><気配察知LV6><身体強化LV5><毒無効><鑑定LVMax><隠蔽LVMax><アイテムボックス><異世界言語>
ユニークスキル:<合成><最適化><魔封じの右腕><石化の魔眼><魔力視の魔眼><精神保護><昇華><スライム化>
称号:異世界に迷い込んだ者、創造神の祈り、オーガキラー、魔人殺し、混沌の魔人
<スライム化>:体をスライム状に変化することができる。分割した体も操作可能。スライム部分はMPを消費することで再生も可能。
ふぉーー!!
これは超便利!!攻防両方に使えそう!
あれこれ工夫するのってなんだか楽しいよね!
ちなみに、スライム化できる面積は最大でも、上半身のさらに半分ほどのようだ。
まあそれだけあれば十分かな。
いやー思わぬ拾い物ですな。
ではでは、採集に戻りますかねー。
と思っていると、突然目の前に、1人の女性が現れた。
全身黒の衣装に身を包んだ、スタイル抜群の妖艶な女性だね。
いやそんなことより、いまどうやって現れた?
転移ってやつか?
……ヤバくない??
彼女は辺りを見回すと、こちらに気がついて笑顔で近づいてきた。
「ねぇ、あなた。ここに大きなスライムがいなかった?」
「えっ?スライム…ですか?この森にスライムはいないと思いますけど…」
えぇ。そう思ってました。嘘は言ってないよ?
「そう。どうしていなくなったのかしら…まだ命令も与えてないのに移動してしまったのかしら?それとも……」
小声で言ってますけど聞こえてますよ〜
「あの!なぜそのスライムを探しているんですか?」
「えっあぁ、そのスライムを討伐しようと思ってたのよ。ここにいるって聞いてね。王都に向かったら大変なことになるから。あなたはどうしてここに?」
絶対うそだろ。
「ここには採集で来ました。趣味なんです!」
「へぇ。……あなた、名前は?」
「聞いてどうするんですか?」
「素直に教えてはくれないのね。特に理由があったわけじゃないの。ただ、なんだか長い付き合いになる気がしてね。」
勘弁してください。本当に。
「じゃあ、私から。私はしっ…じゃなくてサーラよ。あなたは?」
なるほど、そういうことね。
「俺はゼンって言います。もう会わないと思いますけど。」
そうであってほしい。
「そんな邪険にしないでよ。よろしく。じゃあ私はスライムを探すからまたどこかで会いましょう。」
と言って、その女性は数歩歩くと唐突に消えた。
ふぅー。とりあえず乗り切れたか。よかった。
鑑定は案の定できなかったな。
でも、スライムの件といい転移っぽいことといい、それに決定的なのは名前を言う時の事だな。
間違いなく彼女が、魔王軍にいるってベルが言ってた嫉妬の魔人だ。
カオスくんで何をしようとしてたんだか。
………。
そろそろ王都から出ようかな??