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のら犬  作者: 田村弥太郎
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おしまい

中田が携帯電話の業界に出向してきて、四年近く経とうとしていた。自分の担当する工区は、ほぼ完了していた。他の工区はまだ半数程度であった。

そろそろ潮時かなと思い初めていた。基地局設置も一段落し、事業者も翌年度から縮小するとしていた。

担当者には二通りいた。発注側のプロパーが出向した者と施工会社から来た者。部長は、もともといたA部長と発注側から転籍し、都落ちで部長になったB部長の二人いた。

二人の部長は全体の工区を二つに分け、担当していた。中田は、A部長の下になる。A部長の工区は順調に進んだ。それもありB部長は施工関連から外れたがり、ISOなどのイベントを担当としようとあからさまに役員にアピールする。

施工会社から来た中田や数名とは折り合いが悪かった。中田などは直属の上長ではない事から、時に会議でも露骨に反論した。

以前は「俺に協力しろ」などと居酒屋に誘ったものだが、中田たちは相手にしなかった。

中田も悪い。

ある日の退社時、女の子二人とB部長が乗ったエレベーターが中田が来たので扉を開けて待っていた。

中田はあろうことか、お先にどうぞと手で促したのである。

翌日、女の子が来て耳打ちした。

「あの後、部長恐かった」

B部長は中田たちを外すべく動いた。施工会社から新たに出向させた。

「中田さん達を辞めさせるためと言われました」

後にその人は気まずそうに言った。

中田の担当した工区は完了し、日々が暇になった。

「中田、終わったなら休んで良いぞ」

ある日、専務が来て言った。

中田は遠慮なく休んだ。

契約終了間近、携帯電話会社の方だけで送別会が開かれた。

(注、しかし数年後また舞い戻るだった)


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