序章 始まりと終わり
投稿予定の作品の設定として。
推敲が足りませんがないと困る前提伏線なので
序章 始まりと終わり
ここは地下深くにつくられた研究所。
培養液にみたされた容器が整然と並べられている。まだまだ空が多いその容器は、1区画に約5万個あり区画は地域ごとに増える予定だ。ここは関東ブロックの開発済み区画でありここから得られた情報は四国ブロックにてバックアップされている。
この施設の本格稼働はこの区画が対象とする案件が多発する12月に向け秋の国会で可決予定である。
手始めに最もサンプルデータの取りやすい冬に第1期実施第1回を実施しはじめの3年で一期分5千件を実施。
以降10年で1区画を完了
第2区画までは実施するが以降は第1区画の成果により、別案件の実施と第3区画の有無を決める。
基本的に一期案件は2区画の最終回募集後10年は維持しモデルケースとする。
通常の区画は10年を原則とする。
最大30年の運用となる第1区画は運用メンテナンス上リアルタイムで四国ブロックとのリンクのほか、システムも二重構築とし、現状2区画分の処理能力を持つスーパーコンピュータシステムを用いてパラレル処理させている。
予定能力の4倍であり、
第二区画では予定能力1.25倍×2とリンク
第三区画では1.1×2とリンク
第四では1.5とリンクと
予算規模的にも能力的にも、スリム化する予定である
完全な赤字であり第2区画の関西ブロックと北海道ブロックのリンクで通常のベータテスト
第3区画で採算ライン
第4区画で余剰がでて第2区画を補う規模である。
本国が採算を合わすには
4区画仕様での実施いかんに関わる。
しかし成功が視野に見えた時やsystemのコストダウンにより各国への売り込み運用による利益を計算すると、この国の利益は計りしれない。
それだけに、第一期の成功が重要であり、システムの増設や新設をかんがえての三重構造処理能力4倍である。
このsystemの是非は我が国の引いては各国の社会保障はもとより各種保障の救世主となり得るからだ。
そして、一通りのシステムの完成により、一週間のベータテストが始まった。
『さてどのような夢が見られるか!』
つぶやく男は、この施設の主任研究員にして、今回の『社会保障と税の一体改革』を仕切る政権与党の若手?議員である。
この男の壮大にして無慈悲で無意味なそれでいて慈愛に持ちたシステムが起動する。
システム名は『…システム』