魁へ伝える
俺は十八番を捨てるため、魁にこんな馬鹿なことはやめようといった。
「俺ももう、オトナだ。そうだな、こんなことしてもどうにもならない」
魁のこういう物分かりのいいところはやっぱり、尊敬できるけどあまり性格がよくない。そこをどうにかしておくれ。
こうして俺たちは智恵に謝った。俺に関しては2回目だけど…
放課後4時10分。
場所は3階渡り廊下。
俺たち、総勢5人。
に対して、智恵はもちろん1人。
さてさて、5人…
「すいませんしたー!」
いきなり、土下座をしました。
男の頭はそんなに軽くない。
でも、人が人であるためにはこうするしかなかったと事前に話していた。
「いやいや、いいよ」
智恵はニコッと笑顔を振りまいてくれた。
強いは心広いわ、いいやつか!
そう思うと俺は1人立ち上がり、自分でもきづかないまま…
「好きです。付き合ってください」
シンプルイズベスト!!!!
まさしく、これ!これしか、言いようがない。
そういうと、智恵はまたニコッと笑い…
「はい、よろこんで」
いい人だ。笑顔を見せてくれたし。
なにより、違うことは涙を流してくれたこと。安心して、俺も涙が出てきた。
2人で泣いた。これが、付き合って最初の思い出。
この後、一緒に帰りながらずっと泣いていた。
夕陽のほのかに赤い、綺麗な光が俺らの目元を照らした。夕方でも、前はみづらいな。
この話は終わりです。
ホントはもっと、ながく続けるつもりだったんすげどねw