進展
今日も出るぞ、俺の十八番。先日、魁にコントラスト抜群なことをされたので俺もギャップ萌え?というとものを利用することにした。
作業が終わったあと、智恵の方に行きデートに誘う内容の手紙を渡した。周りのやつ、智恵もだろうけどそこには、悪口しか書いてないと思っているだろうからギャップ萌えをさせようとした。
デートに誘ったのは日曜日。9時に駅の3番出口集合。まぁ、来てくれるかどうかは智恵次第。まぁ、諦めているところがあった。
いざ、日曜日。9時集合だというのに6時に起きた。そして、8時にはついていた。
それなのに、着いた頃には智恵がいた。
「おはよう」
学校では、見られないような智恵がそこには、いた。俺がギャップ萌えしてしまった。
「おはよう、今日はとりあえず言いたいことがあります」
「ん?」
「今まで、申し訳ございませんでした」
そう、謝罪だ。自分でも信じられないくらい頭をさげ、今、自分の立場を説明した。智恵は許してくれた。というか、智恵の立場を知っている俺からすると智恵は許すしかないんだと思う。
ちょっと、気まずい中デートした。映画を見たり買い物をしたりなかなか楽しい1日を過ごした。そして、帰り際…
「あれ、智恵じゃね?」
「嘘!あっ、ホントじゃん」
俯いてる智恵。知り合いかな?でも、事情が事情の智恵だ。まぁ、聞いてみよう。
「知り合い?」
「中学の同級生なの。タクヤくんとリツちゃん。何を言われても、しょうがないと思ってたけどやっぱり悲しい。いつまでも、こんなことが続くと思うと…」
智恵のこの言葉だけで、どれだけ悩んでたか分かった。だから、こんなに強いのか…
「それにしても、なんだあのブサ男。やっぱり、釣り合ってるね」
「ちょっと、やめなよー。どっちも可哀想だよ。私たちとは到底違う世界にいるんだよ」
「そうだな、人間あそこまで落ちたら立ち直れるきがしねーな」
「キャハハハハハハハハハハ!」
なんだ、こいつら。なんで、あんなに上から目線なんだ。どれだけ、智恵が悩んでたか知らないくせに…
「おい!」
そう、思うと足が動いていた。
「なんだよ?」
拳もうねりを挙げいてた。タクヤらしき人物はほおを抑え、イタッと言って目が驚きと怒りで溢れているのが見えた。
その瞬間、俺は我にかえった。自分でも驚くほど焦った。とっさに虫唾が走り、足が動いていた。
「やばい、智恵逃げるぞ」
「え?」
同様している智恵の手を引いて、全力で逃げた。タクヤがおってないか見てみたら、ふと智恵が視界に入った。俯きながらも、智恵は微笑んでいた。
後々、気づいたけどこれが初めて手を繋いだ瞬間だった。