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お前ちょっと魔王ぶっ倒してこい  作者: 猫面人
第一章 魔王オーディン編
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二話 マウロイ

 俺たちがマウロイに辿り着いたとき、既に日は落ちていた。道中山賊に襲われたこと以外、大したことも無かった。本当はもう一方の刀も試してみたかったし、パーティーの実力も見たかったが仕方がない。修羅場は少ない方が良い。

 ここマウロイは、冒険者の国とも呼ばれるほどに人の出入りの激しい国だ。同時に交易も盛んで、この国に無い物はないとまで言われている。

 メンバーを見ると、マイケルは落ち着いてはいるのだが、ロザリンドはキョロキョロと周りを見ている。たぶんイケメンでも探しているのだろう。落ち着き無く、帽子をより深く被っている。ハルはもうどっかに行ってしまった。国に入った途端に見失った。酒場か賭場にいるだろうから心配はあまりしていない。

 とりあえず宿屋に向かおうとすると、柄の悪い連中に絡まれた。

「ようにいちゃん!良い女連れてるじゃねぇか?」

良い女?ロザリンドのことか。こいつロリコンだな。

「おう!かわいいだろ?でもこいつ面食いだからお前みたいな奴相手にしてもらえねぇぜ?」

「あ?んだとゴラァ?人が親切に旅人もてなそうってのによ?なんだその態度?」

「誰がもてなせって言ったよ?え?」

なんか俺も柄悪く見えるかなぁなんて思った。

「んだとゴラァ!てめぇら構わねぇ!やっちまえ!!」

「あらら、悪役の定番みたいな台詞言いやがって」

後ろから殴りかかって来る奴にはとりあえず肘打で迎撃。うまく眉間に命中し、相手は気絶。

「マイケル!ロザリンドを守りながら迎撃だ!」

「おう!」

マイケルが脱いだ。なぜ脱いだ。脱いだ服を相手に投げつけ目眩ましにした。そしてそのまま突っ込んで3人まとめて倒した。マイケル強い。俺は戦闘二回目だし無理しないでマイケルに任せよう。

 ナイフが脇をかすめる。

「おっと!」

さっき絡んできた奴らのリーダーだろうか?雰囲気が他の奴らとはまるで違う。何というか、鋭いオーラを放っている。

「はずしちゃったか、惜しい惜しい。もう少しだったのに」

「なんだお前?」

後ろから棍棒を持った男が殴りかかってきた。それを難なく交わし、よろめいた背中に蹴りを入れる。男は豪快に壁に頭をぶつけた。痛そう。

「あぁ、それなんだがな、お前らの仲間って言う奴がよ、賭場でアホみたいに勝って店潰しそうになってよ、んで、潰そうと思ったら逃げられてな、追いかけてきたら俺の部下共がお前らとやり合ってたって訳よ。強そうだったんで不意打ちして殺そうと思ったんだがな、失敗しちゃったよ」

マジかよハルすげえな!

「賭場で勝ちまくったら潰されるなんてやな所だな」

「うるせぇ。イカサマしてやがったんだぜ?」

「イカサマは見破れない奴が悪いんだよ」

ハルが歩いてくる。

「あ!てめぇ!」

リーダーの男はナイフを握りしめ、ハルに向かって突進する。

「ハル!」

ハルはとっさにナイフを取り出し応戦する動きを見せる。

「ファイア!」

小さな火の玉が飛んできて、リーダーの男に命中する。ハルとの距離は二メートルほど。男の服は焼けてなくなった。ロザリンドの魔法だろう。

「アッチ!アッチ!アッチ!クソ!何だってんだ!!ちきしょう!」

男は素っ裸のまま逃げ去った。


「あんた、止めなかったらあの男殺してたでしょ?」

ロザリンドが言った。

「あぁ、だって敵じゃないか。仲間を殺そうとしたんだ。殺すつもりで向かっていった。それは自分も殺されても良いっていう意思表示だろう?なんの問題があるんだ」

ロザリンドは呆れた顔をする。

「はぁ、しっかりしてよ勇者様。そんなに簡単に殺したら勇者のイメージってどうなの?」

「イメージなんて気にする必要ないだろ?」

「イメージ良かったらさ、勇者って名乗っただけで良くしてもらえるかもしれないでしょ?考えなさいよ」

「あ、そっか。分かった。気をつける」

「ところでハル。イカサマで賭場荒らしまくったってホントかい?」

「うん!ポーカーで店潰れるくらい勝ったよ!でも換金しようとしたらイカサマだって騒がれて、ナイフ突き出された。怖かったわ」

あんな短時間で店潰れるくらい勝ったのか。店が小さいのかハルがすごいのか。

「ナイフ突き出されたって、良く無事だったな。怪我はしてないのか?」

「ううん、大丈夫だよ。なんだって私は無敵だから!!」

ああそう。無敵ですか。かわいいですね。

 ちなみにマイケルはまだ戦っている。多人数相手に圧倒的に押してるので、マイケルもかなり強いんだろう。俺たちはマイケルを置いて宿屋に向かった。

こういうの書いたこと無いから大変だった。ある程度の事は見逃してくれ!!

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