王家の谷に残る未発見王墓 ②
ルクソール西岸の観光スポットのひとつ王家の谷。
ここには有名なツタンカーメン王墓をはじめとした第18王朝から第20王朝までの王の墓がある。
正確にはあるはずであるとなる。
なぜなら、その時代の存在したことはわかっている王の墓が複数発見されていないのだ。
アクエンアテンとツタンカーメンの間にエジプトを統治したネフェルネフェルウアテンの墓もそのひとつ。
さらに第18王朝三代目の王トトメス2世、第20王朝のラムセス8世の王墓も発見されていない。
追加情報として述べておけば、トトメス2世のミイラは発見されているが、ラムセス8世はミイラも発見されていない。
ということは、ラムセス8世の王墓が発見された場合、未盗掘ということもあり得るのではないかと思ったりもするのだが、この王の治世年数は非常に短くさらに即位に関してトラブルがあったのではないかと思われるため、以前王墓と思われていた「王家の谷第19墓」がその墓であることも検討すべきであり、もう少し言えば、王家の谷に埋葬されなかったという可能性も選択肢に入れておく必要がある。
実際に彼の墓の所在を推理するのはこの程度しかできないので、ラムセス8世の王墓については今回の推理から外すことにする。
また、ネフェルネフェルウアテンの王墓については別エピソードで散々やったのでこれも脇に置くことにする。
ということで、今回はトトメス2世の王墓に絞っていくことにする。