実験船
何とか次回くらいから戦闘シーンが書けそうです。
船名はNOBA-3。製造元は地球圏月面基地アームストロング。用途は戦略ユニットの解析及び開発。端末に船の概要が次々表示される。目当ての船内見取り図もあるようだ。
完成日を見ると作られてから300年くらい経つらしい。
この星に来たのは遺跡の調査となっている。
情報を眺めていると転がっているロイドの内1体も立ち上がり始めた。立ちあがった1体に他のロイドたちの起動を指示する。艦橋内には5体のロイドがいるが船内各所にもロイドが転がっているようだ。
次に機能を取り戻したロイドには船の動力復旧を指示。色々操作を始めたようだが上手くいってない感じだ。
動力復旧を指示したロイドが他のロイドに指示を出す。指示を受けた2体がどこかへ移動して行く。
動力の復旧はロイドたちに任せて良さそうなので指示待ちだった2体のロイドを連れ艦橋から実験室へ歩き始めた。
実験室に着くと、ここにもロイドが配置されている。動かそうとしたがここのロイドは船の動力が戻らないと使えないようだ。しばらく部屋を見回り開発途中と思われる兵器を物色した。いくつかは使えそうなモノもありそうだ。ミサイルにレーザー兵器、レールガン、大小様々の火器だ。実験室の奥は格納庫へ更にその奥は電子計算機室へと繋がっている。
ハンガーには組み上げ途中の小型の機動兵器が2ついや3つある。部品だけなら10数台分はあるかも知れない。兵装はAT-80Xと型番が打たれているルナック呼称されているらしい。
ただこれらも船の動力が戻らないと動きそうにない。兵装の整備に特化したロイドも同じだ。
先ずは動力の回復が先のようだ。再度、艦橋に戻り状況を確認する。艦橋に戻ると動力復旧に従事していたロイドが復旧計画についていくつか提案してきた。
・外部からパワーを分けて貰い船のエンジンを点火する。
・予備電源を複数繋ぎ一時的に動力の代わりに使用する。
・ARのパワーを使いルナックを起動させ、その動力を船に転用する。
船のエンジンは壊れてないが調整にはまだまだ時間が掛かりそうだ。2番と3番目の提案を実行する事にした。
実行してみると予備電源が殆ど使用済みで転用が無理なのがわかった。あとARとルナックに希望を託すか。ロイド達に指示し準備に回らせる。ARをハンガーまで移動させアクセルをふかす。
パワーがルナックの1体に回され輝き始める。
ロイドのサポートもあり上手く行きそうだ。ルナックが自力で動き始める。1体が起動すると残りの2体も徐々に輝き始めた。3体が動き始めると船へのパワーを送り始める。船全体が機能を取り戻し始めた。止まっていたロイド達も次々に動き始める。それにしてこんな小型なのに船の動力と同等とは凄いな。
まだ安定はしてないが当面なんとかなりそうな感じだ。
ロイドと言う手足になる駒が増えたのと当面拠点となりそうな船を得たのはありがたい。
取り敢えず手頃な部屋に移動し今後の対応を考え始めた。