第77話.ワルクラ配信 1
「皆さん、こんれい! 皆さんに笑いと感動を届ける神宮寺零ですよ! 本日は、私の配信に来てくれてありがとうございます!」
「え、じゃあわたしも……みんな、そうらちは。この配信をみんなのやすらぎの場に。ミックスライブ3期生のそうらです」
:こんれい!
:こんれい!
:こんれい!
:うっわ、そうらんの挨拶とか1億年ぶりに聞いたわ
:そうらんが……挨拶してる……?!
:零くんは毎回挨拶してるからしないといけない空気になったかw
:3期生がいつワルクラするかと待ってました!
:ついに3期生もML鯖入りか
「そうなんですよ! やっとML鯖に入れるんです!」
「わたしも1人ではよくやるけど公式鯖は初めてだから結構楽しみ」
:え、そうらんってワルクラしてるの?
:配信でやってるの見たことないが?
:いやいや、まさか配信以外でしかしたことないとかそんなわけ……そうらん?
「よし、早速ゴー」
「おっときれいにスルーしましたね……」
☆
ML鯖を読み込む。画面越しでしか見れなかったあの光景をついに自分で操作できる日がくるとは……!
読み込みが終わり、ついにログインが完了した。そこの映る風景は──!
「いや、何してるんですか……」
ほんとにどういう状況なんだこれ……。
《理波、なにしてくれてんねん!!!》
《いや別に、いい感じに燃えてくれそうな建築をしてたから溶岩を流しただけですわよ?》
《だけですわよ? じゃねえんだわ!!!》
えー……簡単に言うと、燃えてる木造建築の周りを、強そうな剣を構えた仁先輩が理波先輩を追いかけてる絵ですね。
《おっ、3期生じゃーん! ついに来れるようになったんだな!》
《あ、お二方お久しぶりですわね》
そうゲーム内チャットが送られてきたあと、追いかけっこをやめてこちらに駆け寄ってくる。
「……」
「……」
無言で通じ合った僕たちは──。
「しっつれしましたぁーー!!!」
「今は無理かもしれない……」
後ろを振り向き、全速力で逃げるのであった。
:俺でもそうするw
:ウン、ナニコレ
えー……全然投稿できず、申し訳ございません……!!!m(_ _)m
今後のためにも、少しご説明。
まずはじめに、活動拠点をカクヨムに移しつつあります。というかほぼカクヨムです。
次に、なろうにも転載している「自宅が最難関ダンジョンの隠し部屋になった件」がカクヨムにて人気がありすぎて、そちらを優先している、ということです。どのくらいかというと、投稿開始2ヶ月でこの小説のなろうでのPV数を超えてるくらいです。
要は、「カクヨムで書いたのを、時間ができたときになろうにも公開するよ!」ということです。自分勝手でホント申し訳ないです……。
エタらせるつもりはないので、気長に待っていていただけると幸いです……!!!




