第8話.天使が仲間……?
ものすごく短いです。
※2023 7/28 誤字・加筆修正しました。
「だ、誰推しですか……?」
「「はい!?」」
……え? 今なんて言った? あ、日本語がわからないわけじゃなくて。
いや、推しとかの話を僕たちにするのはまだわかる。誰がどう見てもオタクコンビだしね。あんまり周知されてて嬉しい内容ではないけども。
そうじゃなくて、問題なのはその話を僕たちにしてるのが天使、ということだ。
あの超優秀の彼女が"推し"って言った……?
「え、えーと、どゆこと?」
僕と同じで祐希も意味がわかってない様子。
まぁ、天使に屋上に呼び出されたと思ったら、いきなり推しとか言い出すんだもんね。
「……まぁ、つまりは私もアニメとかVTuberとか、そういうものが好きということですよ」
まさか、天使が僕たちと同類なんて……。
「えぇ……他の人だったらすぐ信じれるけど相手が天使だからなぁ」
それはそう。天使から急にそんなことを言われてもさすがに信じ難い。
「うーん、では零くん、といえばわかります? 昨日教室で話しているのが聞こえたんですけど」
スゥ……。
ふぅ、流石に自分だったから反応しそうになったけど、それはいったんおいといて。
どうやらオタクと言うのは確定みたいだね……。




