第二話「親友とその先輩」
どうも第二話です。
あれから、大学生さんの言う通りに行ってみる。そこは、ビルに囲まれている広場になっていてその中心である噴水の傍に奴はいた。そういえば、あの大学生のお姉さんの名前聞くの忘れていたな。いや、聞いていたところでナンパと思われて言ってくれなさそうだな。まあ、僕自身、顔がそこまでだから相手されなさそうだあなと。そんなことを考えていると。
「おいおい、どんな顔してんだよ。せっかくの面が台無しだぜ。」
そんな失礼極まりないないことを言ってくる奴がいる。そんな奴が自分の一番の親友である、二羽椛である。性別は男であり、髪は黄緑色、毛先に黄色がかかっている。身長は自分よりかは少し小さく橙色を基調としたジャケットを着ている。下は深緑色である短パンを履いている。種族は鳥精族、普段は人間と変わらない風貌だが、いざ移動や戦闘、仕事などをしようとすると、腕は翼に、脚は爪が生えた鳥脚に変わる。
「うるせぇ、こちとら田舎から都会にきたから建物に圧倒されながら迷子になっていたんだよ。」
「だろうな」
と椛は笑いながらこちら見ていた。すると椛は優しいを顔しながら、
「まあ、お前があの時から少しでも変わっていて安心したよ。でも、心の底は変わってないんだろ」
「ああ、何も変わってないよ。僕はあの時から、、、」
「親友の俺としては、ぜひとも止めたいが、まあ無理だろうな。」
椛は僕の過去を知っている。小さい頃からの中であるため、ある程度のことはお互い知っている。だからこそ、”俺”はこいつに救われた。心のそこから感謝している、この言葉を言うのはこの先一生ないだろう。
ありがとう
「そういえば雅に紹介したい人がいるだよ」
「紹介したい人?」
「ああ」
そういうと、椛は「村上先輩!!!」と大きな声で呼んだ。すると、建物の陰から髪はくすんだ金色を基調としながらメッシュと毛先には黒色の毛がみえ、服装は黒色のストライプ模様のカジュアルスーツを着ていて、黒の手袋をつけていた。そんな自分よりかは少し高い、糸目のスレンダーな男性が現れた。
「どうも、椛から紹介された村上理貴だ、よろしく。君の事は椛からきいていよ。」
「村上先輩はこれから雅と俺が入学しようとする”イーストナイン”の二年生の人だ。」
「イーストナイン、、、世界有数の学園でありながら同時にギルド組合を運営している、ここ”デーブック”の経済の中心と言われている場所。」
「そうだ、学園でありながらギルドを運営としている。そんなことしているのは、ここと、”ライスのウォシュトン”、”アートのヴェネ”だけだ。そんな世界でみても珍しい場所であるところで私は雷ギルドの副長兼筆頭をしている。と言ってもイーストナインのギルドは生徒がほとんどだから誇れることでもないけどね。」
と笑いながら目の前の男性、村上理貴は答えた。
、、、、、、、、、、⁉ギルドの副長であり筆頭って言った、今この人⁉ギルド自体は高等学校に入学さえすれば誰でも入ることができるがそれでも一ギルド、数千人が所属していると言われている。そんな所でこの人は長に次ぐ実力を持っているということか。てか、椛はどうやってこんなすごい人と知り合いになったんだ。
「ほら、村上先輩、急にそんなことを言うから雅が固まったじゃないすか。まあ、俺ですらなんでここまで仲良くなったのか不思議なんだけどね。ただ、一番自慢したい先輩だ!」
と椛は満面の笑みで話していた。どうやって仲良くなったと聞いてみたら、どうやら中等学校からの仲であり、僕が丁度荒れていた時に知り合ったらしい。知り合ったのは部活のようで、最初は普通の先輩と後輩だったらしいが勉強や戦闘の指導などを通して仲良くなっていたらしい。僕をイーストナインに誘うようになったきっかけもこの人おかげらしい。
「そうだったんですか、ありがとうございます。」
「別にいいよ、可愛い後輩が困っていたからね、助けるのも先輩の務めだ。」
「そういえば、椛から僕の事聞いたとさっきいっていましたよね。えっと、どこまで聞きましたか?」
「君がここに来た理由、過去、目的、大体の事は聞いたよ。」
「そうですか、、、、、」
「すまない、嫌なこと思い出させたかな?」
「いや、大丈夫です。しかしどうしてここに?」
さっきまでのすごい情報に流されそうになっていたがいくら後輩のためとは言え、見たこともない人物と会おうとすだろうか?
「ああ、そうだったね、君に質問をしようと思っていてね。」
「質問ですか?」
「改めて君の目的、そして覚悟を聞きに来たんだ。」
と目の前の男性、村上理貴は先程とは違い真剣な顔をしながら問いた。
「大丈夫です、覚悟はあります。ここで意思を曲げるほど生半可な気持ちでは来ていません。”俺”は必ずここで高みを目指しそして、、、、、、絶対に──を成し遂げます。」
と僕はそう真剣に答えた。そうだ必ず、、、
「そうか、君の覚悟しかと受け取った。この先、様々なことに出会い、学び、そして地獄を見るだろう。だが、その気持ちを忘れず突き進んでいけ。」
村上理貴は目を開け、微笑みながら答えた。
「そうと決まれば、君の実力を確認しておきたい。入学まではまだまだ期間があるから君と椛が時間があれば模擬戦をしようと思ったんだけど。」
「え、本当ですか!久しぶりの村上先輩の指導が受けられるということですか!今からやりませか!雅もいいよな?」
と椛は興奮したと様子で僕に聞いてきた。
「あ、ああ別にいいけど」
「そうか、なら今から、、、、、」
と嬉しそうな目をしながら次の言葉を言おうとしたとたん、
「村上副長どこですかー。仕事をほっぽりだして、どこ行ったんですかー、このままだと私が長に怒られちゃいます。」
そのような言葉が聞こえてきた。
「やっべ、もうばれたのか。」
「村上先輩、もしかしてまた抜け出したんですか?」
またということはこの男は何回も繰り返しということだろうか。さっきまで威厳があるよう感じてた姿と自分が積み上げてきたこの男の印象が見事に崩れていった。もしかしてサボるために先程のようなこと言ったのだろうか。
「ひとまず、このままだと危ないから私は避難する。連絡は椛を通しておって連絡する。では!」
男は雷槍ように走り抜けていった。その場に残された僕と椛はきょとんし、見つめあい、その後笑いながらその場を後に帰った。
「村上副長どこ行ったですかー?」
ギルド組合
世界共通の組合。そこは様々な種族、年齢、事情を持つ者が所属しており、全ての人が平等に扱われる場所。そこには色々な依頼が日々舞い込んでくる。その内容は仕事の手伝いから、狩り、農業、護衛、はたまた裏ルートからの依頼である暗殺まで多岐に渡る。そのため、最低資格は高等学校入学である。




