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魔術師、異世界をソロで往く 帝国編  作者: 迷子のハッチ
第7章 終わりの始まり
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第62話・3 (閑話)アルベルトの計略(3)

アルベルト達のカスミへの襲撃第2弾です。

 ロリっ子を捕まえるのに、こんなに苦労するとは思わなかったぜ。

 襲撃の失敗の後、ロリっ子たちが野営地を出ていくのを、見張り用に残ったエインから知らせてきた。


 火球砲馬車隊が十分離れるのを待ち、襲撃した広場へ騎馬隊と共に戻る。

 リリイも目録インベントリに銃器などをしまって、走って駆け付けてきた。

 銃撃の結果は後で聞けば良いだろう、今は騎馬隊の救助だ。


 広場の有様は覚悟していたが、ひどい有様だった。


 直ぐにノルンが介護所を立ち上げ、けが人の治療を行っていく、これ以上死人が出たら本当に隊が解散するからな。


 怪我人で重傷者から運び込んでいく、撤退した騎馬隊にもけが人がいるのでそちらも対応しなければならない。

 ノルンだけでなくバルドやリリイ、エインも他の手すきの者と一緒に手助けに向かう。


 人も馬も形が残っているだけでも良かったと思わせる有様で、みんなで死亡した人間と馬を別々の場所へ集め広場の外へ穴を掘り一人一人確認しながら埋めていく。


 くっそ、殺すのは俺たちで、殺されるのはあいつらのはずだったのに、怒りを押し殺しながら今後の対策を考える。

 

 俺のしたい事は一つだけだ、ロリっ子を手に入れる事、そのためには従者や火球砲馬車隊から引き剥がす事が出来ればいい。


 太陽と北風の話があるな、俺は北風だった様だ、ロリっ子は引き篭もっちまった。

 じゃあ太陽ならどうする?


 自分から一人になるなんてあるか?

 一人になる…数人になる…一人か数人で出かける、ん…領主がカスミを招待する、いや招待されても任務中と言って断る事もできる。


 事件になれば、領主からの事情聴取を理由に強制的に面会させることが出来るかな?

 事件でも大した事がなければあいつもヴァン国の王族だ、地方領主など気にもしないだろう。


 では、街中での戦闘で大勢が、それも街の人間が死ねば、どうだろう?

 ロリっ子が馬車で移動しているのがネックになるな、俺だったら街中の戦闘だろうと馬車で移動しちまえば、後で何とでもなるしな。


 そっか、馬車を動けなくすれば修理のためにも外へ人を出すだろうし、修理が難しければ町の馬車の修理屋か馬車を作る所まで行く必要が出るかもしれん。


 良し、先ず馬車を動けなくしよう、エインの出番だ。

 これでうまく行かなければ、街中の橋で足止めして、騒動を起こす、橋を落としても良いかも。


 上手く行きそうだ。この先に俺の管理地でバタビヒル領があったな。


 管理人はエルドネース伯爵だったか、彼に協力するよう要請すれば帝国皇帝の息子の命令だ従わないなど無いだろうしな。


 広場の片付けが一段落したのは、昼も過ぎようと言うころで、騎士団の生き残りの厨房担当者なのか、昼めしを作って持ってきた。


 騎士団はここにテントを張り、ケガで動けない隊員と看病する人員で長期逗留を余儀無くされることになる。


 親衛隊騎士団は既に隊としての戦闘能力を失っていた。


 治療のためにノルンを、バルドを護衛に残し、俺はリリイとエインに話をしに行く。


 リリイによるとロリっ子の従者の防御が硬くて銃や対物ライフルでも倒せなかったので、炸裂弾を持ち出して、今度こそ従者を倒すと息巻いている。


 銃撃を防げる装備か?

 対物ライフルなら当たった時の衝撃だけでも殺せそうだが?

 魔鉱金属に魔道具を使えば防御できそうだが、従者にそんな高価な装備を与えるか?


 金を持っているのかもしれないな、今回の火球砲の代金は帝国からだけでも数千の単位で 金貨が出て行ったらしいし、ヴァン国がもっと出したのは間違いないだろうしな。


 くそっ、上手くやってやがる、エインに早く馬車の足止めをして貰は無いとな。


 リリイとエインに馬車への工作を頼む、エインの馬車の足止め用に出来たばかりのギリシャ火薬を金属の箱に詰めて、空気に曝さないようにした物を渡す。


 これは、水か空気に暴露すれば火を噴きだして1200℃~1300℃の熱を出す。


 馬車の下側に引っ付けて置けば、やがて振動で金属の箱がずれて空気に暴露されて火が付く様になっている。


 一度燃えれば車体が金属だろうと溶けてしまうだろう。


 二人に協力して任務を果たすよう頼み、俺はエルドネース伯爵に会いに行く。

 馬車への足止め工作2段階目の相談に行くのだ。


 バタビヒル領の領都バンタナールの町で領主館によるとエルドネース伯爵は帝都へ初夏(6月)に出かけて、まだ帰っていないそうだ、領主館では、エルドネース伯爵の代理として息子の子爵が領政を行っていた。


 彼にこの辺りの町に川に掛かった橋で、馬車3台分の長さより長い橋があるか聞いて見た、残念ながらそんな長い橋は無かった。


 彼にヴァン国の傭兵の馬車隊が親衛隊騎士団と争いに成り、双方に死人がでる騒ぎになった事を伝え、ヴァン国の馬車隊を率いている傭兵を騒乱罪で告発することを伝え、領主として受理するよう、そして帝都へその訴状を送るように要請した。


 次善の策だが、騒乱罪の適用で街中で馬車隊を足止めできるかもしれない。

 その時は俺が出張って親衛隊騎士団との争いを格好の罠にしてやる。


 ロリっ子よ、待ってろ俺がお前の苦痛に泣き叫ぶ様を見ながらさらになぶってやる。


以外にもアルベルトは部下の面倒見は良いのです、性格が歪んでいなければもっと良かったのですが。

この後カスミの姿を見失うのですが、狙いは良かったと思います。

カスミの脳筋的対応でリリイ達を失うのはアルベルトに取って手痛い失敗になります、でもそれが後々の展開でのアルベルトの覚悟へと繋がります。

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